今回は「フラグ」というネットスラングについて解説します!
「フラグ」とは、小説や映画、漫画、アニメなどで、後のストーリーが予想できるお決り的な展開、演出のことを言います。
「フラグが立った!」みたいに使うよ!
フラグはもともとプログラミング用語で、flag(通称フラグ)という分岐を記録した変数のことでした。
この記事では「フラグ」という言葉の詳しい意味や発祥、使われ方などについても深掘りしています。
興味がある方は記事の続きへどうぞ!
フラグとは?意味は「先のストーリーが予想できるお決り展開の描写」
「フラグ」の意味=ストーリーのある創作物において、後のストーリーが大方予想できるお決り描写
フラグとは小説や映画、漫画、アニメ、ゲームなどのフィクション作品において、後のストーリーが大方予想できるような展開や演出を指すネットスラングです。
例えばバトル漫画では、この戦闘は負けるだろうと読者に思わせるような展開。
こんな弱そうなやつ相手なら楽勝だなぁ!?
こういう発言をするキャラクターはだいたい負けますよね。
サスペンス小説や映画においては、このキャラクターは後に死ぬだろうと予想してしまう言動や伏線を指します。
犯人と同じ空間にいるなんて耐えられない!私は部屋に戻るわ!
サスペンスで孤立したキャラクターが殺されるのはお約束ですね。
このように、先の展開を予想出来てしまう描写がフラグです。
フラグには以下のように多くの種類があり、それぞれの前につく言葉の状況が予想できる展開を指します。
- 負けフラグ
- 死亡フラグ
- 恋愛フラグ
- 生存フラグ
- 強制フラグ(パチンコ用語)
- 残業フラグ
- 風邪フラグ
フラグは主に「立つ」という動詞が繋がって使われます。
逆に、お決まり描写があったのに、予想が裏切られたり、伏線が回収されなかった場合はフラグが「折れた」と言います。
フラグの発祥や元ネタは「プログラミング用語」
「フラグ」の元ネタ、発祥=プログラミングで分岐を判定する変数「flag」
フラグはもともとプログラミング用語でした。
プログラミングでは、プレイヤーがどのような選択をしたのか、分岐を記録しておくことが必要です。
分岐を記録した変数のことを「flag」、通称フラグといいます。
フラグが「立つ」と言われるようになったのは、プログラミング用語の頃の表現が引き継がれているからです。
フラグはゲームの普及と同時に、ゲームの中でのストーリー分岐を指す言葉としても浸透。
それがさらに、ゲームで現在フラグが「立っているか」を予想するプレイヤーによって、展開を予想する言葉に変わっていきました。
後に小説や映画、漫画、アニメなどの展開を予想する時にも、同じ使い方でフラグが使われるようになった、という経緯です。
ストーリー分岐を指す言葉が、ストーリーの先を予想する言葉になったんだね!
フラグの使い方・例文
「フラグ」という言葉を使った例文を紹介して行きます。
①ゲームでの使用例
まずはゲームにおいて良く用いられる、フラグの使用例です。
ゲームをプレイしているとき、何らかのイベントやクエストが未達成のため、先のストーリーに進めない経験をされた方は多いのではないでしょうか。
ゲームにおいてのフラグは、先のストーリーに進むための行動を表します。
やった!敵キャラを倒したら次のクエストが出現したぞ!
こいつを倒すのがフラグだったんだね!
②物語を予想する使用例
次は物語を予想する時のフラグの使い方です。
アニメや映画、漫画を読んでいるとき、次の展開の伏線を感じ取れる描写に対して「フラグが立った」と言います。
若者の間ではこの使い方が一番されているようです。
主人公が女の子をかっこよく助けたぞ!
これは恋愛フラグが立ったね!
フラグの類義語や対義語
フラグの類義語と対義語についても見ていきましょう!
フラグの類義語
フラグの類義語としては下記のものがあります。
伏線
これは恋愛の展開の伏線だね!
パターン
これは恋愛のパターンに入ったね!
セオリー
この展開は恋愛関係になるセオリーだね!
フラグの対義語
フラグ自体の対義語はありません。
フラグが立つの対義語には
フラグが折れる
これは恋愛フラグが折れたね…
フラグが倒れる
これは恋愛フラグが倒れたね…
フラグを下す
敵を倒さないルートを選んだら、ストーリー進行のフラグが下りちゃった…
などがあります。