今回は「ちょける」という関西・東海地方の方言について解説します!
「ちょける」とは、「ふざける」または「調子にのる」という意味の言葉です。
あいつ、ほんまにちょけとるな!みたいに使うよ!
「ちょける」の語源は、「からかう」という意味の「おちょくる」から派生した「おちょける」を省略した言葉です。
この記事では「ちょける」という言葉の詳しい意味や発祥、使われ方などについても深掘りしています。
興味がある方は記事の続きへどうぞ!
ちょけるとは?意味は「軽いおふざけ」
「おちょける」の意味=真面目な態度をとらずにふざけること
ちょけるとは、「ふざける」「おどける」「調子にのる」という意味の方言です。
ふざけた態度や人を指す言葉であり、人を指す場合は「お調子者」といったニュアンスもあります。
この言葉は、冗談やツッコミとして使う言葉で相手にしか使いません。
「ふざける」の中でも軽いおふざけに対して「ちょける」を使います。
例えば、集合写真を撮るときに「みんなでちょけて撮るよ〜」といわれたら変なポーズしたり、変顔したりと軽いおふざけを意味します。
もう一つ似たような意味の言葉に「いちびる」がありますが、こちらは本当にイライラしているときに使う言葉です。そのため、どちらかというと悪い意味があり、「ちょける」のように軽く使うことはあまりありません。
同じ意味を持っていてもその時の度合いで使い分けているなんて、関西の方が表現が豊かなのは、こういうところからきているのかも知れませんね。
冗談をいったり、おどけたりする!ってことなんだね!
ちょけるの発祥や元ネタは「からかう」
「ちょける」の元ネタ、発祥=「からかう」という意味で使われる「おちょくる」が語源
「ちょける」は、「おちょくる」が「おちょける」になり、「ちょける」になったという説があります。
また、別の説として「戯ける」の読み方にあります。これは、「おどける」「たわける」「ちょうける」という読み方があり、「ちょうける」が「ちょける」に変化していったという説です。
どちらの説も、ちょっと強引な気がしますが派生語ということですね。
特に関西圏に住む方には、聞きなじみのある言葉で「ちょけてる」「おちょける」などといわれることもあります。
他の地域では通じない場合が多いので、よく使うという人は気をつけてくださいね。
一般用語が語源で方言になったんだね!
方言は、その地域だけで使われている「あいことば」みたいなものなので地域の特色として大切にしていきたいですね。
ちょけるの使い方・例文
「ちょける」という言葉を使った例文を見ていきましょう。
使用例①
「ふざけるのもほどほどにしてほしい」という時の使い方です。
ちょけんのも大概にしとけや!
はぁ!?ちょけとは何ですか?
使用例②
「ちょっとふざけすぎた?」という時の使い方です。
おい!おまえ何してんねん!
え!?ちょっとちょけすぎた?
使用例③
「ふざけないできちんと話を聞いてほしい」という時の使い方です。
ちょけんとちゃんと話聞いて!
ごめん!ごめん!
ちょけるの類義語や対義語
ちょけるの類義語と対義語についても見ていきましょう!
ちょけるの類義語
ちょけるの類義語としては下記のものがあります。
いちびる
「少し度の超えたおふざけ」という意味で、主に近畿地方で使用されている方言です。
いちびるのも大概にしとけや!
ほたえる
「動きのともなったおふざけ」という意味です。
ちょっとほたえすぎた!?
おどける
「わざとふざけた態度をとる」という意味です。
おどけないでちゃんと話聞いて!
ちょけるの対義語
ちょけるの対義語としては下記のものがあります。
真面目(まじめ)
「嘘やいい加減なところがなく、真剣である」という意味です。
あの子は、まじめに働いている!