今回は「リスクヘッジ」の言い換え表現を紹介します!
「リスクヘッジ」は金融業界で使われている言葉で、起こり得る危険を想定して事前に回避する、という意味です。
投資先をひとつだけにしてしまうと、その会社の株価が下落した時に大打撃を受けることになりますね。
そうならないようにリスクを分散して複数の会社に投資しておくと、リスクを最小限に防げます。
そこから、広くビジネスにおいて危険を回避する、という意味で使われるようになった言葉です。
また英語では、ヘッジだけでも使われることがあります。
リスクヘッジを図ることで、被害を最小限にします。
リスクヘッジはビジネス用語なので、フォーマルな言葉と言えます。
この記事では「リスクヘッジ」の言い換えを15語紹介しています!興味がある方は記事の続きへどうぞ!
リスクヘッジの”フォーマルな”言い換え・類語!ビジネスやレポートで使える言葉を紹介!
まずはリスクヘッジのフォーマルな言い換え語、類語を紹介します。
ビジネスシーンやレポートで使うには、フォーマルな言葉が向いています。
①クライシスマネジメント
クライシスマネジメント=危機が発生した場合の管理のこと
リスクヘッジはあらかじめ問題を予測して困難を避ける、という意味合いに対し、
クライシスとは危機が発生したときの「即座の対応」のことを指しています。
主にビジネスシーンで使う、フォーマルな言葉ですね。
例文
クライシスマネジメントの徹底により、被害が最小限に抑えられた。
②分散投資
分散投資=リスクを抑えて安定したリターンを目指す投資方法
分散投資は、複数の商品に投資して、株価上昇と下落の値動きを安定させる投資方法のことをいいます。
投資方法のことをいうので、使いどころがやや限定的になります。
分散投資もフォーマルな言葉ですね。
例文
分散投資をしたことで、被害が最小限に抑えられた。
③両建て
両建て=売りと買い両方のポジションを同時に保有すること
両建てとはFX取引において、含み益・含み損を固定してリスクを減らせる取引のやり方です。
こちらも同じくフォーマルな言葉になりますね。
例文
両建てすることで、含み益が拡大し、被害は最小限に抑えられた。
④危機回避
危機回避=危険な状況をなんとかして免れること
危ない状況を敏感に察知して常に冷静に行動できると、危機回避能力が高い、と言えますね。
ビジネスを越えて、様々な場面での困難な出来事や危険、という範囲で幅広く使われる言葉です。
もう少し口語的なことばだと、危ないところを逃れる、などの表現になりますね。
例文
危機回避できたことで、被害は最小限となった。
⑤堅実的
堅実的=危険を冒さないように物事を進めていこうとする考えのこと
堅実にはいくつか意味がありますが、ここでは安全に確実に物事を進めていくようすのことをいいます。
リスクを予測して回避できるのは、安定的な考えをした結果であり、イコール堅実的であるということと言えますね。
例文
堅実的な考えにより、被害なくうまくいった。
⑥万が一に備えて
万が一に備えて=極めてまれなことが起こった際を仮定し、対処しておくさま
10000回に1回も起こるかどうかの出来事を、もしものことが起こったら?と予測して準備しておくことをいいます。
例文
万が一に備えて、被害を最小限に抑えられるように手配しておいた。
⑦備えあれば憂いなし
備えあれば憂いなし=普段から準備しておけば、いざという時に心配がない、という意味のことわざ
中国からきた慣用句で、あらかじめ準備をしておけば、事が起こっても心配いらない、という意味です。
例文
被害が大きくなるリスクを予測して準備しておいた。
備えあれば憂いなしですね。
⑧難を逃れる
難を逃れる=災難に巻き込まれずに済む、の意味
難を逃れるとは、災いや危険を避ける、の意味です。
ああよかった、という感じで、危機を回避できた後のことをいい、安堵の表現になりますね。
例文
被害を最小限に食い止めることができ、危うく難を逃れられた。
⑨石橋を叩いて渡る
石橋を叩いて渡る=非常に用心深くものごとを進めるようす
このことばは、何度も確認を繰り返し、念には念を入れて慎重になるようすを表しています。
丁寧で真面目だけど失敗は避けたい、というような気持ちも含んでいます。
例文
私は石橋を叩いて渡るような性格なので、今回の被害を最小限に抑えることができた。
リスクヘッジの”カジュアル”な言い換え・類語!
リスクヘッジのカジュアルな言い換え語、類語を紹介します。
ビジネスシーンやレポートで使うのには向いていませんが、親しみやすい表現に言い換える時に役立ちます。
⑩ひょっとすると
ひょっとすると=何かしらの物事が予想外の方に進む可能性を指す表現
ひょっとすると、には推測や予測の意味があります。
日常会話のなかでも使いやすいカジュアルな表現ですね。
例文
ひょっとすると、被害を最小限に抑えられるかもしれません!
⑪念のため
念のため=一応~しておく、確認のため、という意味
念のため、は口語的な表現で敬語ではありません。なので改まった場では使わないほうがよいとされています。
日常会話の中でも使いやすいカジュアルなことばですね。
例文
念のために、被害が最小限に抑えられるようにしっかり準備しておこう。
⑫もしかしたら
もしかしたら=ある物事や事実について、こうかもしれないと予測すること
「もしかしたら、もしかすると、~かもしれない」のように使います。
未来の予測や推測で使う表現ですね。
例文
もしかしたら、被害を最小限に抑えられないかもしれない。
⑬ワンチャン
ワンチャン=もしかしたらというチャンスや可能性があるかもしれない場面でつかう表現
英語のOne Chance が省略されて、麻雀用語の「一回のチャンスで逆転できる」という意味のワンチャンから徐々に広まったとされることばです。
友達や気のおける仲間同士で使える表現ですね。
例文
今回はワンチャン大丈夫!被害が小さく済むかも。
⑭危ないかもしれない
危ないかもしれない=危険で、だめになりそうだ、と予想しているようす
危ない、には危険、の別の意味で、悪い状態になる、という意味もあります。
危ないかも、と予測することで、リスクを避ける対応につながりますね。
こちらもカジュアルに使えることばです。
例文
このままでは危ないかもしれない、被害を最小限に抑えるんだ。
⑮やばそう
やばそう=不都合が生じて危険になりそうだ、の意味
最近はやばい、ということばで色々なニュアンスを表現できますが、ここでは不都合や危険だ、の意味になります。
予想はできるけど確かではない、責任は持てない、という曖昧なニュアンスも含まれています。
安易にやばいを連発すると、ビジネスの面では大人としての知性や品が疑われてしまう場合もあるので注意して使いましょう。友達との会話で使うのがよさそうです。
例文
被害が大きくなりそうで、なんだかやばそう。