今回は「思う」の言い換え表現を紹介します!
「思う」は物事について考えを持つ、心を働かせるときに使われる言葉です。
この言葉は、そのままの使い方だと少しカジュアルですが、言い方を変えるとフォーマルにも使うことが出来ます。
この記事では「思う」の言い換え語について紹介しています。
興味がある方は記事の続きへどうぞ!
思うとは?意味は「物事に対し感情や意識をもつ」
「思う」の意味=物事に対してある感情や意識をもつこと
「思う」は日常会話でよく耳にする言葉です。
ただし、自分の主張を言い切る表現ではないので、ビジネスシーンで多用することは避けたほうが無難でしょう。
私は、彼にこの仕事は向いていると思っています。
思うの”フォーマルな”言い換え・類語!ビジネスやレポートで使える言葉を紹介!
まずは思うのフォーマルな言い換え語、類語を紹介します。
ビジネスシーンやレポートで使うには、フォーマルな言葉が向いています。
①認識する
認識する=「物事を知り、本質を理解すること」の意味
「認識する」は、”物事を知り、その意義や本質を理解する”ことを表す言葉です。
何かを自分自身の心や頭の中で考え、それらを受け入れることを指します。また、”自分以外の他人を受け入れる”のような意味合いも持っています。
また「認識する」は、”その人の考えに基づいて理解すること”を意味し、「思う」は、”その人の心の中で考えること”を意味します。そのため、言い換える際は状況をよく見て使う必要があります。
認識する の例文
私は、彼にこの仕事は向いていると認識しています。
②判断する
判断する=「物事がどうあるべきかを直感的に考えること」の意味
「判断する」は、”物事の内容やあり方、価値など比較し考え決めること”を表す言葉です。
「思う」も「判断する」も、両方とも人が頭の中で考え結論を導き出すという意味合いで使われます。
使い分けるならば、客観的に様々な情報に基づいて最終的な結論を出す時は「判断する」、主観的な感情や考えに基づいた一意見の時は「思う」を使うといいと思います。
判断する の例文
私は、彼にこの仕事は向いていると判断しました。
③推測する
推測する=「ある物事について、こうではないかと考える」の意味
「推測する」は、”ある物事を想像によって判断する”ということを表す言葉です。
考えている事柄に対して、明確な根拠がない状態で頭の中で考えている状態を指す点では、「思う」に通ずるところがあります。
ただし、「推測する」という言葉は明確な根拠等がなくても、ある程度定まった意見を伝える時に使います。「思う」を使う場合は、思いつきや一意見を述べる時がいいと思います。
推測する の例文
推測するに、彼にこの仕事は向いているでしょう。
④見解
見解=「物事に対する考え方や価値判断」の意味
「見解」は、”物事に関する考え方や判断”を表す言葉です。
ビジネスシーンでは、「見解の相違」という表現を使うことがありますが、会社間で意見が異なるという意味合いで使われます。
「思う」と異なる点は、「見解」は個人で考えを述べる場面では使われることがあまりなく、企業としての判断や専門家が意見を述べたり研究論文で使われることが多いということで、使うときは注意が必要です。
見解 の例文
弊社の見解として、彼にこの仕事を任せたいと考えています。
⑤考察
考察=「物事についてよく考え調べること」の意味
「考察」は、”特定の物事に関して考え、よく調べて理解を深める”ということを表す言葉です。
様々な情報から自分で考え結論を出す意味も持つことから、ビジネスシーンではプレゼンの場や報告書などを作成する時に使われることが多いです。
また、「思う」よりも論理的な思考に基づいて考えるという意味合いが強いので、感情や感覚など直感的な考えの時は「思う」を使うといいと思います。
考察 の例文
これらの考察から、彼はこの仕事が向いているという結論に至りました。
⑥理解する
理解する=「物事の意味や内容を正しく判断すること」の意味
「理解する」は、”他人の言葉や行動、もしくは物事の内容や意味を理解し、認識する”ということを表す言葉です。
人間関係を作るのに非常に大事な力で、相手の気持ちや意図を理解するで円滑なコミュニケーションを図ることが出来ます。
「思う」と「理解する」は、主観性と客観性という点で異なりますが、どちらの言葉も「〜と思う」という意味合いで使う場合は言い換えが可能です。例えば「彼は〇〇な人だと思った」=「彼は〇〇な人だと理解した」という形になります。
先述にもある通り、主観性と客観性という点が異なるので文脈に注意して使うことが大事です。
理解する の例文
彼は、この仕事は向いている人物だと理解しました。
⑦期待する
期待する=「あることが実現するのを望みつつ待つ」の意味
「期待する」は、”何らかのことが実現することを望みつつ待つ、当てにして待つ”という意味を表す言葉です。
この言葉は未来に対する希望や願望を表し、そして「思う」が単純に未来への希望や願望を意味する場合は、「期待する」を「思う」と言い換えることが出来ます。
例えば、「私は彼の今から行うチャレンジは成功すると期待する」は、「私は彼の今から行うチャレンジは成功すると思う」と言い換えることができます。
使い分けとしては、未来への希望や願望が実現するのを願う強さが重要です。より強う願う時は「期待する」を使う方がいいでしょう。
期待する の例文
彼にこの仕事は向いているはずだから、期待しているよ。
⑧意図する
意図する=「目的を持って何かを実現させようとする」の意味
「意図する」は、”何かを目的や目標として考え、計画や行動を起こす”ということを表す言葉です。
ビジネスシーンでは、プロジェクト等の計画を立てる際に「どのような結果を得たいのか」という考えが重要となり、この”考え”=「意図」ということになります。
「思う」と「意図する」は、文脈によっては言い換えることが可能で、「〇〇を悲しませるとは思わなかった」は「〇〇を悲しませる意図はなかった」となります。自分の目的とは異なる結果になった場合に使うことが多いように思われます。
そのため、先述の通り文脈をよく読み、使う言葉には注意が必要です。
意図する の例文
彼にこの仕事は向いているという、私の意図は伝わったようだ。
思うの”カジュアル”な言い換え・類語!
思うのカジュアルな言い換え語、類語を紹介します。
ビジネスシーンやレポートで使うのには向いていませんが、親しみやすい表現に言い換える時に役立ちます。
⑨感じる
感じる=「感情を抱いたり、感性などから判断する」の意味
「感じる」は、”対象に何かしらの感情を抱いたり感受性などを通じて判断する”ということを表す言葉です。
「喜びを感じる」や「春の訪れを感じる」といった使い方をしますし、他にも”痛みを感じる”など感覚的な場面でも使うことが出来ます。
「感じる」と「思う」が言い換えられるのは、感覚的な意味合いが強い時や直感的な意味合いが強い時で、「春の暖かさが心地よく感じる」=「〜が心地いいと思う」や「〇〇は不思議な人だと感じた」=「〇〇は不思議な人だと思った」と言い換えられます。
そのため、上記以外の場面では同様の意味合いとならないことが多いため、注意して使うのがいいでしょう。
感じる の例文
彼はこの仕事に向いているかもしれないと感じた。
⑩考える
考える=「知識や経験に基づいて、判断する」の意味
「考える」は、”頭を働かせて結論を出したり・予想したり、様々なことへ思いを巡らせる”ということを表す言葉です。
知覚や思考、感情など様々な心の動きを幅広く表現出来る言葉でもあり、「思う」と比べると知的に判断するようなニュアンスを含んでいます。
⑩感じると同様に感覚的な意味合いや直感的な意味合いが強く出る場合は、「思う」を言い換えて使うことが出来ます。こちらも文脈や状況から判断して正しい意味合いで使うことが大切です。
考える の例文
私は、彼にこの仕事は向いていると考えています。
⑪希望する
希望する=「あることの実現を望み・願うこと」の意味
「希望する」は、”自分自身や他人へ強い望みと願いを持つ”ということを表す言葉です。
何かを願ったり望んだりすることを表すため、例えば”国家試験に合格したいと強く思う”ことや”孫が大きくなるまで健康で長生きしたいと願う”ことは、総じて希望することになります。
「思う」と言い換える場合は、物事が実現の可能性がある願いであるかで判断することが重要です。「〇〇さんは、志望大学に合格したいと思っている」や「〇〇氏は、この事業で成功したいと思っている」など実現可能な物事に対して使うようにするといいでしょう。
希望する の例文
彼がこの仕事に向いているのでは、と希望していると聞きました。
⑫信じる
信じる=「疑いを持たずにそのことが本当だと思うこと」の意味
「信じる」は、”自分の考えが正しいと確信する”ということを表す言葉です。
この言葉は根拠に基づいて真実だと確信している状態を表し、「思う」は個人的な考えや意見を表すので同じような意味で使うことが出来ないように見えますが文脈によっては言い換えて使うことが出来ます。
文脈から判断して話の内容が確かな証拠を持っている場合、どちらの言葉も言い換えることが出来ます。「地球が青いと信じている」=「地球は青いと思う」、「彼は仕事が出来ると信じている」=「彼は仕事が出来ると思う」といったように使うことが出来ます。
信じる の例文
私は、彼にこの仕事は向いていると信じています。
⑬想像する
想像する=「実際に経験のない事柄などを頭の中で思い描くこと」の意味
「想像する」は、”頭の中で経験のない事象・存在を作り出す、思い描くこと」ということを表す言葉です。
「思う」が感情などを意味する場合は言い換えることが出来ないが、具体的なイメージを頭の中で作る場合は「想像する」と「思う」は言い換えられます。
例えば、「彼はどういった人だろうと思う」=「彼はどういった人かと想像する」という言い換えが可能です。先述の通り感情を表す時や動詞として「思う」を使う時は言い換えられないので、注意が必要です。
想像する の例文
彼は、この仕事は向いている人だと想像出来ます。
⑭想定する
想定する=「ある状況や条件を仮に設定する」の意味
「想定する」は、”未来やとある状況を予測し、予想する”ということを表す言葉です。
何かしらの条件や情報に基づいて、ある事態が起こった時にどういった結果や状況が予想されるかを考えることです。ビジネスシーンでは新商品の売上を幾らと想定しています、というような使い方をします。
文脈から考えて「思う」が主観的な判断に基づき、「想定する」が客観的な判断に基づく言葉だが両方ともが起こりえる可能性があるものに対して使う時は言い換えて使うことが出来ます。「明日の天気は晴れだと想定する」=「〜だと思う」、「彼の実力は本物だと想定する」=「〜だと思う」と言い換えることが可能です。
想定する の例文
彼の能力からこの仕事に向いていると想定されます。
⑮思い浮かべる
思い浮かべる=「ある物事に関するイメージを心の中に描く・思い描くこと」の意味
「思い浮かべる」は、”自身の想像力でイメージを作ったり、思い出から昔の出来事を思い起こしたりする”ということを表す言葉です。
言葉の通り何かを頭や心の中に思い描くことを指し「〜を思い浮かべる」の形で多く使われ、人に対して相手のことを思うとこう感じる、といった時に使われます。
具体的なイメージが想像できる場合は、「思う」を「思い浮かべる」と言い換えることは難しいですが、抽象的なものについてが話の対象の時、「彼の将来を思う」=「彼の将来を思い浮かべる」というように言い換えて使うことが出来ます。
思い浮かべる の例文
この仕事は向いている人、ということで彼が思い浮かんだ。