今回は「大雑把」の言い換え表現を紹介します!
「大雑把」は「おおざっぱ」と読み「細部にまで注意が行き届かず、雑なさま」を表す言葉です。
この言葉は、比較的カジュアルな場面で使われることが多いでしょう。
この記事では「大雑把」の言い換え語について紹介しています。
興味がある方は記事の続きへどうぞ!
大雑把とは?意味は「細部にこだわらず粗雑」
「大雑把」の意味=細部にこだわらず粗雑であるさま
「大雑把」は単語としてはフォーマルな場面で使っても問題ありません。
しかし、相手によっては失礼に当たる可能性もあるので、使う際は注意が必要です。
資料について、大雑把に説明します。
大雑把の”フォーマルな”言い換え・類語!ビジネスやレポートで使える言葉を紹介!
まずは大雑把のフォーマルな言い換え語、類語を紹介します。
ビジネスシーンやレポートで使うには、フォーマルな言葉が向いています。
①粗放
粗放=「やり方が綿密ではなく、荒っぽいこと。」の意味
大雑把もややネガティブな印象を受けますが、粗放はさらにネガティブな印象を強く受ける言葉です。
他人を非難するような意味合いで取られてしまうこともあるので、使う際は、注意が必要です。
大雑把と同じく「丁寧さや、計画性がない」という意味で使われます。
日常会話で使うとイメージもしづらく堅苦しい印象を受けます。フォーマル向けの言葉といえます。
例文
粗放な計画だったため、失敗に終わりました。
②寛容
寛容=「心が広く、人の言動をよく受け入れること。また、そのさま。」の意味
大雑把とはややニュアンスが異なりますが、大雑把で“他人のミスなどを厳しく責めない広い心”の意味を表現したい際に大雑把の言い換えとして使うと、ポジティブな表現ができます。
フォーマルよりな言葉です。カジュアルな場面でも使うことは可能ですが、日常会話で使うと少し堅苦しい印象を受けるかもしれませんね。
例文
彼は、寛容な性格です。
③荒い
荒い=「細かい点まで気を配らず、丁寧でないこと」の意味
大雑把と同じ意味でも使うことができます。
しかし、荒いは他にも別の意味を持っています。
一般的には、「動きが激しい、すさまじい」という意味で使われることが多い言葉です。
この意味で使うのであれば、日常会話でもよく耳にするかと思います。
ただ、大雑把の言い換えとして使うのであれば、カジュアルな場面ではあまりお勧めしません。
大雑把のほうがよく聞くフレーズなので、周りの人に意味が伝わりやすいためです。
例文
荒い計画だったため、失敗に終わりました。
④大様な
大様な=「おおざっぱであるさま。おおまか。だいたい。」の意味
「おおような」と読みます。
大雑把と同じ意味で使うことができます。大様なは他にも「ゆったりとしておおらかなさま」という意味もあるので、合わせて知っておきましょう。
あまり聞きなれないフレーズなので、日常会話でカジュアルに使うのは不自然な印象の言葉です。
フォーマルなシーンで大雑把の意味を丁寧に表現したい際に使える言葉ですね。
例文
資料について、大様な説明をします。
⑤大掴み
大掴み=「物事の大体をとらえること。また、そのさま。」の意味
大雑把と同じ意味で使うことができます。
大雑把と違い、必要な部分をあらかじめ抽出しているイメージで、ポジティブな印象を受けます。
また、大雑把は性格等に対しても使えますが、大掴みは性格を対象として使われません。
そのため大雑把より使える範囲が狭い言葉といえるでしょう。
フォーマル寄りな言葉です。カジュアルな場面でも使っても不自然ではありません。
例文
資料について、大掴みな説明をします。
大雑把の”カジュアル”な言い換え・類語!
大雑把のカジュアルな言い換え語、類語を紹介します。
ビジネスシーンやレポートで使うのには向いていませんが、親しみやすい表現に言い換える時に役立ちます。
⑥おおらか
おおらか=「心がゆったりとして、こせこせしないさま」の意味
大雑把とは細かな意味は異なりますが、“細かいことを気にしない広い心を持った性格”をポジティブに表現するのに敵した言葉です。心に落ち着きがある様子や気持ちにゆとりがある様子がイメージできますね。
カジュアルな響きの言葉ですが、フォーマルな場面で使用しても問題のない言葉です。他人の性格を表現する際や、面接での自己アピールでも使える言葉です。
例文
彼は、おおらかな性格です。
⑦アバウト
アバウト=「細部がいい加減の、大ざっぱなさま」の意味
英語「About(おおよそ、約)」が語源です。
大雑把と同じ意味で使うことができます。大雑把よりも少しポジティブな印象を受ける言葉です。
誰にでもイメージしやすく使いやすい言葉ですが、フォーマルな場面よりもややカジュアルな場面に向いている言葉です。
カタカナ語ではあるものの、有名な言い回しなので、ビジネスシーンで使ってもまったく問題はないでしょう。
例文
資料について、アバウトな説明をします。
⑧ざっくりと
ざっくりと=「おおざっぱなさま」の意味
曖昧な印象を受けますので、使う際は少々注意が必要ですが、大雑把と違い、必要箇所だけに絞っているイメージがあるので、ポジティブな印象です。
大雑把よりも使えるシーンが多い言葉です。「ざっくりとした見積」のようにも使えます。
ビジネスシーンでも使うことができますが、比較的カジュアルな響きの言葉です。
フォーマルな場面では、他の表現を使うのがいいかもしれません。
例文
資料について、ざっくりと説明をします。
⑨大体
大体=「大づかみにとらえるさま。」の意味
大雑把は「大雑把は性格」のように性格を対象として使うこともあるが、大体は性格を対象として使うことはありません。
「大雑把な見積」を「大体の見積」と言い換えることは可能です。
大雑把と違い、ネガティブな印象は受けません。
ビジネスでもカジュアルでも使うことのできる言葉です。ただ、少し曖昧な印象を受けるので、ややカジュアル向けの言葉といえます。
例文
資料について、大体の説明をします。
⑩おおまか
おおまか=「細かい点にまでこだわらない様子。」の意味
「おお」(大きいという意味)+「まか」(漠然としたという意味)が語源と言われています。
大雑把は、内容を深く吟味しないが、おおまかは主だった部分を大きくとらえるイメージで使います。
カジュアル寄りな言葉ですが、「おおまかに見積もって」のようにしてビジネスシーンでも使うことができます。
例文
資料について、おおまかに説明します。
⑪ざっと
ざっと=「大まかに。おおよそ。」の意味
「資料にざっと目を通す」のように使うことができます。
大雑把はただ雑な印象を強く受けますが、ざっとは時間がない等理由があり、必要箇所をかいつまむイメージです。大雑把よりポジティブな印象を受けます。
フォーマルな場面には向いていません。カジュアルな場面で使うようにしましょう。
例文
資料について、ざっと説明します。
⑫がさつ
がさつ=「細かいところまで気が回らず、荒っぽくぞんざいなさま。」の意味
大雑把よりもネガティブな印象が強い言葉です。「大雑把な人」と聞くと、細かいことは気にしないおおらかな性格をイメージできますが、「がさつな人」と聞くと、人の気持ちを考えず、優しさがない性格をイメージします。
フォーマルな場面には向いていません。カジュアルな場面や日常会話で使うのに向いています。
例文
彼は、がさつな性格です。
⑬行動力がある
行動力がある=「人が、何かを思い立ったときに実際に行動を起こし、実現する力を持っている。」の意味
「行動力(目的のために積極的に行動する力)」を持っているという意味の言葉です。
大雑把とは少し意味が異なります。ただ、“細かいことを気にせず、すぐに行動に移すことができる”といったイメージで大雑把の言い換えとして使うことができます。とてもポジティブな印象を受ける言葉です。面接で自身の性格をアピールする際にも適していますね。
ビジネスシーンや面接などで使うことができます。カジュアルな日常会話で使っても不自然にはなりません。
例文
彼は、行動力があります。
⑭ルーズな
ルーズな=「規律が守れず、だらしがないさま。」の意味
性格に対して使うのであれば、大雑把と同じような意味で使うことができますが、大雑把よりも少しネガティブな印象です。
ルーズなは性格や思想を表現するときに主に使う言葉です。
「お金にルーズな人」や「時間にルーズな人」のように使われることが多い言葉です。
大雑把はそれ以外でも使うことができますので、大雑把よりやや範囲が狭い言葉といえます
日常会話でフランクに使われることが多いカジュアルな言葉です。
例文
彼は、ルーズな性格です。
⑮ずぼら
ずぼら=「行動や性格がだらしがないさま。」の意味
大雑把は思想や性格以外を表現することができる言葉ですが、ずぼらは思想や性格を表す言葉です。
そのため、大雑把よりも使える範囲は狭い言葉です。ネガティブな印象を受けるので使う際は注意が必要です。
しかし近年では「ずぼら飯」や「ずぼらストレッチ」など、“すぼらでもできるアイデア”のようにしてポジティブな使い方をされることもあります。
フォーマルな場面やビジネスシーンには向いていません。
親しい間柄の日常会話など、カジュアルな場面で使われる言葉といえます。
例文
彼は、ずぼらな性格です。