今回は「心がける」の言い換え表現を紹介します!
「心がける」は常に気に留め、忘れることのないようにするという意味の言葉です。
企画の成功のため、メンバー全員が協力的な態度を心がけて取り組んでいます。
「心がける」は、どのような言葉や話題に繋げて使うかによって、カジュアルにもフォーマルにも使うことが出来る言葉です。
この記事では「心がける」の言い換えを15語紹介しています!興味がある方は記事の続きへどうぞ!
心がけるの”フォーマルな”言い換え・類語!ビジネスやレポートで使える言葉を紹介!
まずは心がけるのフォーマルな言い換え語、類語を紹介します。
ビジネスシーンやレポートで使うには、フォーマルな言葉が向いています。
①念頭に置く
念頭に置く=「常に頭の片隅に置いておくこと」の意味
「念頭に置く」は、”何かを心に留めておく、忘れずに考慮する”という意味を表す言葉です。
ビジネスシーンで使う相手が、上司など目上の人の場合は注意が必要です。意味合いとしては「頭や心の片隅に常に置いておいてくださいね」というニュアンスに取られ少々上からな印象になってしまいますので、気をつけてください。
また、言葉と行動を一致させる必要がある時もあるため口先だけではなく実際の行動と結び付け反映させる必要もあります。例えば「お客様の声を常に念頭に置いて、商品作りをしていきます。」というような使い方になります。
念頭に置く の例文
企画の成功のため、メンバー全員が協力的な態度を念頭に置いて取り組んでいます。
②肝に銘じる
肝に銘じる=「深く心に刻んで忘れないこと」の意味
「肝に銘じる」は、”深く・強く心に留め忘れないようにする”という意味を表す言葉です。
この言葉は、重要な教訓等を忘れないように、心の中に深く刻みつける意味合いを持ちます。肝は、身体の一部分で心情や感情を象徴する言葉としても用いられるため「肝に銘じる」は、心の奥深くに記憶として刻むという強い意志を表します。
間違いを繰り返さない、目標達成のための言葉などの意味合いを含み信頼を得るためにも軽く使うことは避けた方がいい言葉かもしれません。
肝に銘じる の例文
企画の成功のため、メンバー全員が協力的な態度を肝に銘じて取り組んでいます。
③怠らない
怠らない=「常に注意して物事にあたる」の意味
「怠らない」は、”気を抜かず、手を抜かず物事にあたる”ということを表す言葉です。
言葉的には、「怠る」の”怠けて物事をしない”という意味に否定の「〜しない」が加わって確実に物事を行うという意味になります。
「心がける」も「怠らない」もどちらも”責任感を持って、積極的に取組む”といった意味合いを持つため、「仕事の確認を怠らない」=「仕事の確認を心がける」といった使い方が出来ます。
怠らない の例文
企画の成功のため、メンバー全員が協力的な態度で仕事を怠らずに取り組んでいます。
④努める
努める=「ある目標に向かって力を尽くして頑張る・努力する」の意味
「努める」は、”困難や苦しさに耐えて、何かをしようと努力する”ということを表す言葉です。
ビジネスシーンでは、自分の仕事に懸命に取り組むことを指します。仕事に対する誠実さや責任感を表す言葉であり、「心がける」も同様の意味合いを持った言葉のため言い換えて使うことが可能です。
また、具体的な対象も定まっていないため、「回復に努める」や「サービス向上に日々努める」など幅広い場面で使うことが可能です。
努める の例文
企画の成功のため、メンバー全員が協力的な態度で仕事に努めています。
⑤励む
励む=「気持ちを奮い起こして物事に取り組む」の意味
「励む」は、”一生懸命に頑張る、自分の成すべきことに努力する”ということを表す言葉です。
「心がける」も「励む」も仕事をはじめとして取り組んでいる物事に対して熱心に・積極的に取り組む様子や姿勢を示しているため、「丁寧な仕事を心がける」=「丁寧に仕事に励む」のように同様の意味合いで使うことが出来ます。
励む の例文
企画の成功のため、メンバー全員が協力的な態度で仕事に励んでいます。
⑥留意する
留意する=「ある物事に心を留めて、気をつけること」の意味
「留意する」は、”物事に対して注意して、心に留めておく”ということを表す言葉です。
「気をつける」や「注意する」より少し柔らかい言い回しで、具体的な事柄があるわけではなく念のために意識しておいてもらうような時に使われます。
「心がける」に比べると意識が一時的で客観性を持った言葉ですが、文脈によっては言い換えて使うことが出来ます。例えば「健康に留意する」=「健康を心がける」や「仕事の指示確認に留意する」=「仕事の指示確認を心がける」というように使うことが出来ます。
留意する の例文
企画の成功のため、メンバー全員が協力的な態度に留意して取り組んでいます。
⑦重要視する
重要視する=「その物事や人が重要であると認めること」の意味
「重要視する」は、”重要だと認識し、注意したり重点を置くこと”ということを表す言葉です。
「重要視する」という言葉も物事に対して注力するという意味合いを持ち、「心がける」という言葉も意識的に何かを行うことの意味合いを持っているため、内容によっては言い換えて使うことが出来ます。
例えば、「時間管理を心がける」=「時間管理を重要視する」であったり「新規事業の開拓を常に心がける」=「新規事業の開拓を重要視する」など言い換えられます。また、文章によっては言い換えることなく双方の言葉を同じ文の中で使うこともあります。
重要視する の例文
企画の成功のため、メンバー全員が協力的な態度で取り組むことを重要視しています。
⑧善処する
善処する=「状況に応じて適切に対応する」の意味
「善処する」は、”状況に応じて物事をうまく処理する、適切に対応する”ということ表す言葉です。
何か依頼をされたときなど、”やり遂げられるかはさておき、前向きに取り組む”というニュアンスを持っており、必ず出来る・必ずやる、という意味で使われる言葉ではありません。ビジネスシーンでは、相手の希望に沿うことは難しいが何かしらの返事が必要な場面などで使われることが多いです。
また、繰り返さないように注意する、というニュアンスで使うこともあるため「心がける」と言い換えて使うことも出来ますが、前述した通り確約するわけではないので少々マイナスの言葉に取られることも稀にあるため、注意が必要です。
善処する の例文
企画の成功のため、メンバー全員が協力的な態度で取り組めるよう善処します。
心がけるの”カジュアル”な言い換え・類語!
心がけるのカジュアルな言い換え語、類語を紹介します。
ビジネスシーンやレポートで使うのには向いていませんが、親しみやすい表現に言い換える時に役立ちます。
⑨意識する
意識する=「物事や状態に気づくこと、気にかけること」の意味
「意識する」は、”物事を気に留めておく、相手や物事を気にかける”ということを表す言葉です。
「心がける」が意識的に努力し積極的に行動することを表し、「意識する」は物事に対して注意を向けて行動することを表すので意味合い的には同じように使うことが出来そうです。
しかし、それぞれ若干ニュアンスが異なるため、努力や継続よりも、認知や理解の方に重きが置かれている場合や意志や努力に重きが置かれている場合など状況に合わせて言い換えるといいと思います。「仕事管理を心がける」→「仕事の進捗を意識する」など様々な言い方があります。
意識する の例文
企画の成功のため、メンバー全員が協力的な態度を意識して取り組んでいます。
⑩忘れずにいる
忘れずにいる=「何かをする時に大切なことや重要なことを念頭に置いておくこと」の意味
「忘れずにいる」は、”何かを忘れることなく、しっかりと心に留めておくこと”ということを表す言葉です。
この言葉は、物事を行う時に重要な事を忘れがちな人への声かけや失敗を未然に防ぐために使われます。「心がける」も「忘れずにいる」もニュアンスとしては「心がける=何かを成し遂げようとする(努力・継続性)」「忘れずにいる=記憶にとどめ忘れないように(記憶・継続性)」となるので、継続的に行うようなこと・意識的に取り組むことに関して同じような意味合いで言い換えて使うことが出来ると言えます。
忘れずにいる の例文
企画の成功のため、メンバー全員が協力的な態度を忘れずに取り組んでいます。
⑪努力する
努力する=「物事に熱心に、懸命に取り組む」の意味
「努力する」は、”目的のために励む、ある行動を出来れば取るようにする」ということを表す言葉です。
物事に一生懸命に尽くしたり、何か目標をたてて成し遂げようとするという意味合いを持っており、「心がける」も何かを意識的に行ったり、継続的に行ったり等どちらも目標を成し遂げるために行動することを意味する言葉ですが、「努力する」の方がより強い意志を持っての行動というニュアンスがあります。
以上のことから、例えば「毎日運動するように心がける」=「毎日運動するよう努力する」や「丁寧な仕事を心がける」=「丁寧な仕事ができるよう努力する」というような言い換えとなります。
努力する の例文
企画の成功のため、メンバー全員が協力的な態度で取り組めるよう努力しています。
⑫気をつける
気をつける=「注意を払う、気をつかせる・思い出させる」の意味
「気をつける」は、”現時点では起こっていない危険のある事象に注意したり、ある物事が悪い方向にいかないように心構えをすること”を表す言葉です。
おもに、危険に対する防止意識を高める時、起きてしまった失敗に対する反省のために使われます。「ミスをしないように気をつけてください。」であるとか「前回のように風邪をひかないように気をつけてください。」などニュアンスと文脈によって様々な使い方が出来ます。
「心がける」と言い換える場合は、特定のことに注意を払い問題を避けることなどに焦点を当てる時に使われたりします。「時間に遅刻しないように心がける」=「時間に遅刻しないように気をつける」、「仕事の締め切りを守るよう心がける」=「仕事の締め切りを守るよう気をつける」などと使うことが出来ます。
気をつける の例文
企画の成功のため、メンバー全員が協力的な態度で取り組めるように気をつけています。
⑬決意する
決意する=「自分の意志をはっきり決めること」の意味
「決意する」は、”重要な事柄について自分の考えをはっきりと決める”ということを表す言葉です。
「心がける」が意識的に何かに取り組み努力することを表しますが、「決意する」はより強い意志を持って何かを行うことを意味します。何か物事へ取り組む時の気持ちや意識を度合い、文脈などからそれぞれの言葉は言い換えることが出来ます。
より強い決意や決心などを表す時は「心身ともに健康的な生活を心がける」=「心身ともに健康的な生活を決意する」、気軽な気持ちで始めるものに対しては「ダイエットを決意する」=「ダイエットを心がける」と使うことが出来ます。
決意する の例文
企画の成功のため、メンバー全員が協力的な態度で取り組むことを決意した。
⑭徹底する
徹底する=「中途半端ではなく一貫している」の意味
「徹底する」は、”広く隅々まで行き届く、行き渡る”ということを表す言葉です。
ビジネスシーンでは仕事をしている中での業務の進捗状況の報告・連絡・相談を徹底している等と使い、社内で隅々までルールが浸透している会社だと信頼を得ることに繋がったりもします。
また、こちらも「心がける」に比べると強い意志や決意を表す言葉なので、文脈から判断して言い換えることも出来ます。例えば「仕事上の安全管理を心がける」=「仕事上の安全管理を徹底する」など意識して行うよりも強い意志を持って行う場合は「徹底する」と言い換えてもいいかもしれません。
徹底する の例文
企画の成功のため、メンバー全員が協力的な態度を徹底して取り組んでいます。
⑮注力する
注力する=「特定の事柄に対して力を入れる」の意味
「注力する」は、”ある特定の事柄に対して力を入れて集中する、目標を達成するために力を注ぐ”ということを表す言葉です。
「心がける」よりも集中して特定の物事に取り組む意味合いを持っており、文脈から判断してどちらの言葉の方が伝えたい意味で伝えることが出来るのかを考えて使うといいかもしれません。
「新規プロジェクトの目標達成を心がける」=「新規プロジェクトの目標達成に注力する」など言い換えることが出来ます。しかし、もっと気軽なニュアンスで頭の隅で覚えておく・意識して行動するような意味合いの文脈の場合は、そのまま「心がける」を使う方がいいと思います。
注力する の例文
企画の成功のため、メンバー全員が協力的な態度で作業に注力して取り組んでいます。