今回は「ハマる」の言い換え表現を紹介します!
「ハマる」は「一つのことに心を打ち込む」ことを表す言葉です。
この言葉は、かなりカジュアルな言葉に分類され、かしこまった場面では使用されません。
この記事では「ハマる」の言い換え語について紹介しています。
興味がある方は記事の続きへどうぞ!
ハマるとは?意味は「夢中になり抜けられなくなる」
「ハマる」の意味=一つのことに夢中になり抜けられなくなるさま
「ハマる」はフォーマルなシーンはもちろん、社内会議等であってもビジネスの場では避けた方がいい言い回しです。
私は、そのタレントにハマっています。
ハマるの”フォーマルな”言い換え・類語!ビジネスやレポートで使える言葉を紹介!
まずはハマるのフォーマルな言い換え語、類語を紹介します。
ビジネスシーンやレポートで使うには、フォーマルな言葉が向いています。
①耽溺する
耽溺する=「あることに熱中し、ここをを奪われる」の意味
「たんできする」と読みます。
耽溺するは、ハマると意味上は同じですが、使う場面がまったく異なります。一般的にゲームや酒、ギャンブル等に対して使われる言葉です。不健全な場面で使われることが多い言葉ですので、使う際は注意が必要です。
日常の話し言葉で使うのには、あまり向いていません。
例文
彼は、そのゲームに耽溺しています。
②心を奪われる
心を奪われる=「すっかり魅了されたさま。」の意味
ハマるとほぼ同じような意味で使うことができます。
ハマるがカジュアルなシーンに向いている言葉に対し、心が奪われるはフォーマルな場面で使うことができる言葉です。人の心が惹きつけられる場面がイメージできる、素敵な言い回しです。上品さも感じられますね。
例文
私はその絵画に心を奪われています。
③没入する
没入する=「1つのことに心を打ち込むこと」の意味
「ぼつにゅうする」と読みます。
ハマるは趣味や遊び等に使われることが多い印象ですが、没入するは仕事等に向けて使われる印象です。
ビジネスシーンにも適した言葉です。フォーマルな場面にも向いています。その反面、普段の日常会話で使うことはほとんどありません。
例文
私は、試験勉強に没入しています。
④専念する
専念する=「1つのことに心を集中すること」の意味
「そのことだけに熱心になること」というハマると同じような意味を持つ言葉です。ただ、一般的には、専念するというと、熱心に作業に取り組んでいる印象で使われることが多いようです。
カジュアルな場面で使っても問題のない言葉ですが、やや堅い印象を受けますので、少しフォーマル寄りな位置づけの言葉といえるでしょう。
例文
私は、試験勉強に専念しています。
⑤没頭する
没頭する=「1つのことに熱中すること。他を顧みないこと。」の意味
「ぼっとうする」と読みます。
こちらの方がビジネスシーンやフォーマルな場面に向いています。ややフォーマルよりです。上記で紹介した没入するとほぼ同じ意味・シーンで使うことができます。そのため、没入するとハマるの中間の位置づけと考えて問題ないでしょう。没入するよりも意味が通りやすいですね。
例文
私は、試験勉強に没頭しています。
⑥陶酔する
陶酔する=「心を奪われて、うっとりすること。」の意味
「とうすいする」と読みます。「陶酔感」(心地よく酔いしれたような感覚)のようにしても使われます。
ハマると同じような意味で使うことができます。漢字の通り、「酔いしれている」イメージで使われるため、ハマるよりも陶酔するの方が、強く心を奪われている印象を受けます。
フォーマルな場面で使うのに適した言葉です。カジュアルな場面で使っても問題はないですが、やや固い印象を受けるので、避けた方がよさそうです。
例文
私は、そのタレントに陶酔しています。
⑦憂き身を窶す
憂き身を窶す=「一つのことに集中して他を顧みない様子。」の意味
「うきみをやつす」と読みます。自身の体がやせ細るほど、集中しているような意味合いのことわざです。
ハマるとは異なり、あまり価値のない無益なことに夢中になることを指すため、使える範囲が狭くなります。ネガティブなシーンで使用します。
ハマるをネガティブな印象に置き換え、さらにフォーマル向けに言い換えた言葉として適しています。ただ、あまり聞きなれないフレーズなので、意味を問われる可能性もあります。
例文
私は、そのタレントに憂き身を窶しています。
⑧夢中になる
夢中になる=「我を忘れて、集中すること」の意味
四字熟語「無我夢中」も有名ですね。
ハマると同じ意味で使うことができます。ハマるをフォーマルな場面で使いたいときの言い換えとして最適です。それに、日常でも使っても不自然ではなく、誰でも意味が理解しやすく、使いやすい言葉ですね。
例文
私はそのタレントに夢中になっています。
⑨のめり込む
のめり込む=「ある環境、状況に深く入れ込むこと。」の意味
ハマると同じ意味で使うことができます。ただ、のめり込むは恋愛・博打などに対して使われるようなことが多い印象で、ハマるよりもややネガティブな印象を受けます。使う際は注意が必要です。
カジュアルな場面でも使うことができる言葉ですが、ややフォーマル寄りな位置づけでしょう。
例文
私は、そのタレントにのめり込んでいます。
ハマるの”カジュアル”な言い換え・類語!
ハマるのカジュアルな言い換え語、類語を紹介します。
ビジネスシーンやレポートで使うのには向いていませんが、親しみやすい表現に言い換える時に役立ちます。
⑩熱を上げる
熱を上げる=「夢中になること。その魅力にとりつかれてのぼせ上がる様子。」の意味
ハマると意味はほぼ同じですが、熱を上げるは恋愛に対してよく使われるようです。恋愛以外にも使えますが、ハマるより使える場面は少ない言葉です。
カジュアルな印象を受けますし、使い方を間違えると失礼にあたる可能性もあるので、フォーマルなシーンでは使わないほうが安心でしょう。
例文
私は、そのタレントに熱を上げています。
⑪首ったけ
首ったけ=「惚れているさま。」の意味
「首っ丈」と記載されることもあります。首の高さまで深くはまり込み、抜け出せなくなることが由来となった言葉のようです。江戸時代から使われていたそうですから、意外と歴史が深い言い回しです。
ハマるはさまざまな対象に使うことができますが、首ったけは恋愛に対して使われる言葉です。
ユニークでカジュアル向きな表現です。フォーマルな場面で使うことは避けるようにしましょう。
例文
私は、そのタレントに首ったけです。
⑫ぞっこん
ぞっこん=「心の底から。すっかり。」の意味
本来の意味とは異なり、現代では「本気で惚れ込んでいる様子」を表現する言葉です。「底根(そここん)」が語源と言われています。
ハマると同じ意味で使うことができる言葉です。ハマるよりも程度が強い印象を受けます。
ややカジュアルよりの位置づけの言葉です。フォーマルな場面で使うのは避けた方が無難でしょう。
例文
私は、そのタレントにぞっこんです。
⑬どっぷり浸かる
どっぷり浸かる=「ある環境にすっかりはまり込む。」の意味
ハマると同じ意味で使うことができます。またハマるはポジティブな場面でも問題なく使えますが、どっぷり浸かるはネガティブなシーンでよく使われる言葉です。場面を選んで使うようにしましょう。また、ハマるよりもやや程度が強い印象を受ける言葉です。
比喩のような印象を受ける言葉ですが、使い方によってはフォーマルすぎる場面でなければ使用できる、カジュアル・フォーマルどちらでもない中間の位置付けの言葉です。
例文
私はその絵画の魅力にどっぷり浸かっています。
⑭熱狂的
熱狂的=「なにか特定の物に対して、非常に興味を持っているさま」の意味
「熱狂的なファン」のようにして使うことがメジャーです。
ハマるよりも、さらに程度が高い場合に使われます。例えば、「普通のファン」と「熱狂的なファン」を比較すると分かりやすいかと思います。「普通のファン」もハマっていますが、「熱狂的なファン」はハマっている程度がより高いためです。
ハマるよりもフォーマルな場面で使いやすい言葉です。また、カジュアルな場面で使用しても不自然ではない言葉です。
例文
私は、その画家の熱狂的なファンです。
⑮我を忘れて
我を忘れて=「物事に心を奪われている様子。」の意味
物事に心を奪われ放心状態な様子を表現できます。また、興奮して理性を失っているような様子も表現できます。そのため、ハマるより程度が高く、インパクトも強い印象です。
ハマるをややフォーマル寄りに言い換えたいときに便利な言葉です。しかし、カジュアルな場面で使ってもそこまで不自然ではありません。
例文
私は、我を忘れるほど夢中になっています。