今回は「知識」の言い換え表現を紹介します!
「知識」はある物事について認識し、理解していることを表す言葉です。
この言葉は、フォーマルにもカジュアルにもどちらでも使えるニュートラルな言葉といえます。
この記事では「知識」の言い換え語について紹介しています。
興味がある方は記事の続きへどうぞ!
知識とは?意味は「ある物事について知っている事柄」
「知識」の意味=ある物事について知っている事柄
また「知識」は、「知恵」や「見識」そのものを表すこともあります。
今回のプロジェクトで得た知識を、新しい事業の展開に役立てたい。
知識の”フォーマルな”言い換え・類語!ビジネスやレポートで使える言葉を紹介!
まずは知識のフォーマルな言い換え語、類語を紹介します。
ビジネスシーンやレポートで使うには、フォーマルな言葉が向いています。
①ナレッジ
ナレッジ=「事例や経験、付加価値のある知識」の意味
ナレッジは、knowledgeという英単語をカタカナ読みしたものです。
ナレッジは英語で「知っていること」に関して広い意味を持つ単語なので、日本語でいう「知識」や「知恵」、「情報」などといった意味を含みます。
他にも、派生語として、個人の知識を共有してよりよい経営を目指す「ナレッジマネジメント」や、コンサルタントやITエンジニアなど、自分の知識をもとに働く人を指す「ナレッジワーカー」という言葉があります。
例文
今回のプロジェクトで得たナレッジを、新しい事業の展開に役立てたい。
②ノレッジ
ノレッジ=「事例や経験、付加価値のある知識」の意味
これは、先ほどのknowledgeを違う発音で読んだものです。
したがって、意味も「ナレッジ」と同じです。
ですが、どちらの言い方も広まっているので、両方知っておいた方が良いでしょう。
例文
今回のプロジェクトで得たノレッジを、新しい事業の展開に役立てたい。
③知見
知見=「見聞きして知ること。また、その結果得られた知識」の意味
知見は、「知識」という単語に比べて、「実際に経験している」という意味合いが含まれます。
ビジネスシーンでは、「会社の成長につながる知識」という意味で使われることが多いです。
先ほど紹介した「ナレッジ」「ノレッジ」とほとんど同様の意味だと考えて良いでしょう。
例文
今回のプロジェクトで得た知見を、新しい事業の展開に役立てたい。
④見聞
見聞=「実際に見たり聞いたりして得た知識、経験」の意味
見聞はここまで紹介した単語の中で最も、「実体験によって得た知識」という意味合いが強いです。
よって、フィールドワークや取材などによって得た知識がこれにあたります。
しかし、この「見聞」という言葉を使う場合、使い方には注意が必要です。
自分の知識を広げる場合は「見聞を広げる」と言いますが、「見聞を広める」と言うと他の人に知識を広めるというまったく逆の意味になってしまいます。
例文
今回のプロジェクト参加で見聞を広げたので、新しい事業の展開に役立てたい。
⑤見識
見識=「物事の本質を見通す優れた判断力、見方」の意味
見識は、単に「知っている内容」を表す知識とは異なり、「知識に基づいた判断力や考え」という意味があります。
先ほど紹介した、「知見」と近い意味があります。
見識は、広い・狭いや、深い・浅いで表されます。また、「見識がある人」など知識が広い人を形容する時にも使われる表現です。
例文
今回のプロジェクトで得た見識を、新しい事業の展開に役立てたい。
⑥分別
分別=「世間的な経験・識見などから出る考え・判断」の意味
分別は「ふんべつ」と読み、善悪の判断や物事の正しい判断をするための知識のことをいいます。
他の表現で、「思慮分別」という言葉もあります。これは目の前の問題に対して慎重に判断を下すこと、また、日常生活で落ち着いた振る舞いができることを言います。
自分について言う場合よりも、他人に対して使うというニュアンスが強いです。
例文
今回のプロジェクトでは分別のある彼を登用したい。
⑦了知
了知=「物事の内容を悟り知ること。会得すること」の意味
了知は、「了知する」という動詞で使われ、はっきりと理解することという意味があります。
「了承」という言葉と字面は似ていますが、「了承」は「納得したうえで承知すること」という意味で使われるので、少しニュアンスが異なり、「知識」の言い換えとはいえません。
例文
今回のプロジェクトで了知したプロセスを、新しい事業の展開に役立てたい。
⑧認識
認識=「物事を見定め、その意味を理解すること」の意味
例えばビジネスシーンで、「~だと思っています」という言い回しをフォーマルに言い換えるときに、「~だと認識しています」という表現ができます。
敬語表現にすると「ご認識」となりますが、相手に対して「ご認識ください」と言うのは失礼だと捉えられるので避けた方が良いでしょう。
また、自分の知識が十分でなかったときや、確認を怠っていたときは、「認識不足」という表現が使えます。
例文
今回のプロジェクトで得た認識を、新しい事業の展開に役立てたい。
知識の”カジュアル”な言い換え・類語!
知識のカジュアルな言い換え語、類語を紹介します。
ビジネスシーンやレポートで使うのには向いていませんが、親しみやすい表現に言い換える時に役立ちます。
⑨知能
知能=「頭の働き、物事を理解したり判断したりする力」の意味
知能という言葉は、「知識を使用する能力」を指します。
この言葉は経験や努力によって得た後天的な知識を表すというよりは、先天的な能力について言及するニュアンスが強いです。
知能は高い・低いで表されます。自分に対してよりも、他人やモノに対して使う表現です。
例文
新人の彼の高い知能を、新しい事業の展開に役立てたい。
⑩知力
知力=「知恵の働き。知的な能力」の意味
知力は、思考力や知識の豊富さを表す言葉で、「知識を使いこなす能力」という意味を含んでいます。
英語では、intelligence,IQなどにあたる言葉ですので、「賢さ」と言うこともできるかもしれません。
例文
新人の彼の高い知力を、新しい事業の展開に役立てたい。
⑪知恵
知恵=「物事の道理を判断し、適切に処理する能力」の意味
知恵は、「学んだ知識を実際の生活でどのように活用するか」というもので、学ぶものではなく使うものといえます。
『おばあちゃんの知恵』などといった昔ながらの便利術のようなものを聞いたことがあるのではないでしょうか。
持っている知識を、使うべき時に適切に使う能力、といった感じでしょうか。
例文
今回はプロジェクトチーム全員の知恵を絞って、新しい事業を展開させた。
⑫理解
理解=「物事の道理を悟り知ること。意味をのみこむこと」の意味
理解=知識とはなりませんが、ある特定の情報を「理解している」場合は、その情報に関する「知識」を持っているということになるので、言い換えとして使うことができます。
つまり、特定の場や情報についての知識について言及したいときに使うと効果的な言葉だといえます。
例文
今回のプロジェクトに関する理解を、次のプロジェクトの展開にも役立てたい。
⑬悟性
悟性=「物事を判断・理解する思考力」の意味
悟性は、自分の理解した諸事実に基づいて、論理的に物事を判断する能力をいいます。
ただ、日常に頻出する単語ではないので、カジュアルにもフォーマルにも使いづらい言葉かもしれないです。
例文
お酒の飲み過ぎで悟性が鈍っている。
⑭理知
理知=「物事の道理を判断する能力」の意味
理知とは、「理性」と「知恵」という似た意味の二つの言葉が合わさった言葉です。
これまで紹介した言葉のなかでは、「分別」にもっとも近い意味です。
知識があり、冷静に考えて行動できる人を「理知的な人」と表現することがあります。
例文
理知的な彼の説得力のある意見を、新しい事業の展開に役立てたい。
⑮知性
知性=「物事を知り、判断する能力」の意味
知性は、先ほど紹介した言葉のなかの「知能」や「知力」に近い意味を持ちます。
また、知識が豊富で、よく考えて行動できる人を形容するときによく使われます。
例文
新人の彼の高い知性を、新しい事業の展開に役立てたい。