今回は「指導」の言い換え表現を紹介します!
「指導」は、ある目的や方向に向かって教え導くときに使われる言葉です。
この言葉は、フォーマルな言葉に分類され、ビジネスやスポーツのほか教育的シーンでよく使われます。
この記事では「指導」の言い換え語について紹介しています。
興味がある方は記事の続きへどうぞ!
指導とは?意味は「教え導くこと」
「指導」の意味=目的や目標にむかって教え導くこと
「指導」はやや上から目線の表現ですので、使う相手やシーンに応じて適切な言い換え語に変換しましょう。
ご指導のほどよろしくお願いします。
指導の”フォーマルな”言い換え・類語!ビジネスやレポートで使える言葉を紹介!
まずは指導のフォーマルな言い換え語、類語を紹介します。
ビジネスシーンやレポートで使うには、フォーマルな言葉が向いています。
①鞭撻(べんたつ)
鞭撻=「努力するように励ます」の意味
もとの意味「鞭(むち)を打ってこらしめる」から転じた言葉です。
「指導」は目的を達成するために手引する、「鞭撻」はやる気を引き出すために励ます、という意味があります。
「ご指導ご鞭撻」とセットで使うと、未熟者を励ましながら目的に向かって導くことを示しています。
ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。
②教授(きょうじゅ)
教授=「学問・技術・技能などを教える」の意味
長期間にわたって専門知識や技術を教え授けてもらうときに使う言葉なので、使用頻度は少ないです。
英語にすると「ご教授ください」:Please give me a lecture. レクチャーをお願いするとなると少し重いですよね。
今後とも末永くご教授いただければ幸甚でございます。
③教示(きょうじ)
教示=「知識や方法を教え示す」の意味
やり方や予定など、単純ですぐに解消できることを聞くときに使える表現です。
社内外とのメールやりとりで「ご教示」を使う機会はかなり多いので、覚えておくと便利です。
英語にすると「ご教示ください」:Please instruct it. 「ご教授」より軽く、ビジネスシーンで日常的に使われます。
ご都合のよい日程をご教示いただけると幸いです。
④指南(しなん)
指南=「方向や進路を指し示す」の意味
なぜ南かは「指南車」に由来します。いつも南を指すように仕掛けられた装置なので、方位磁石の役割ですね。
しかし本来は武術や芸能などの技芸を教え導くことを示しており、使うシーンは限られています。
一般的なビジネスや学業においては「指導」を使うとよいでしょう。
戦略の練り方をぜひご指南いただきたいものです。
⑤指揮(しき)
指揮=「全体がまとまって動くよう、人の上に立って指図する」の意味
軍隊を統率する指揮官、オーケストラ奏者を統率する指揮者、いずれにしても全体をまとめるイメージが湧きますね。
「指導」は個別にも集団にも使えますが、「指揮」は集団に対して使います。
合同プロジェクトの指揮を執ることになりました。
⑥教育
教育=「教え育てる」の意味
相手の知性や技能、人間性などを高めていくイメージが強いのが特徴です。
「指導」は短い期間で目標に導く、いっぽう「教育」は長い時間をかけて全面的な高みまで導くイメージです。
わが社は社員の教育に力を入れています。
⑦指示
指示=「物事をそれと指し示す」の意味
「指導」はより良い方向へ導く教育ですが、「指示」はやるべきことをその場で具体的に示す命令を表します。
指導より軽く、相手との距離感もすこし近づいた印象があります。
お気づきの点がございましたら、ご指示いただければ幸いです。
⑧提示
提示=「相手にわかるように差し出して見せる」の意味
情報や提案を伝えるときや、求めるときに登場する表現です。
商談でプランや契約金額を提示したり、事務手続きで身分証の提示を求めたり、ビジネスシーンでもよく使います。
ご都合のよい日程を、いくつかご提示いただけますでしょうか。
⑨助言
助言=「役に立ちそうな言葉をかける」の意味
「ご助言いただけますでしょうか」「ご助言をいただければ幸いです」と先輩や上司に依頼するときに使う表現です。
しかし「ご助言ありがとうございます」とお礼に使うのはNGです!
自分の教えは助言、つまりアドバイス程度かよ…と相手に映りかねません。すなおに「勉強になりました」でOK!
失礼にあたる危険があるので、とくに社外では「ご助言」は使わないと覚えておきましょう。
明日の商談について、ご助言をいただければ幸いです。
指導の”カジュアル”な言い換え・類語!
指導のカジュアルな言い換え語、類語を紹介します。
ビジネスシーンやレポートで使うのには向いていませんが、親しみやすい表現に言い換える時に役立ちます。
⑩手ほどき
手ほどき=「学問や技術の初歩を教える」の意味
「手ほどき」は手引きや入門、小さなハンドブックを意味していて、難しい応用を教える意味はありません。
あくまでも初歩的な部分のみなので、初めて学ぶ人を対象に教えていく状況で使われます。
日常会話でもビジネスでも使える表現ですが、使用頻度は低めです。
プレゼンの仕方について、先輩から手ほどきを受けました。
⑪教え
教え=「知識や技術を身につけさせる」の意味
知識や技術、情報を他の人に伝えることを表します。
広範囲な教育や学習を示すので、幅広いシーンで使え、きちんとした印象もあります。
先輩の教えのおかげで、プレゼンは成功しました!
⑫導き
導き=「案内し、指導を与える」の意味
人々を方向づけ、指し示す意味があります。
目標や理想を実現するための道案内を表しますが、日常生活やビジネスシーンでの使用頻度はかなり低いです。
プレゼンがうまくいったのも、先輩の導きがあったからです。
⑬レクチャー
レクチャー=「口頭で詳しく説明する」の意味
フランクな感じがしますが、ビジネスシーンで使用するときは注意が必要です。
「レクチャーしていただく」は尊敬語としては不自然なので、「ご説明いただく」に変えて使いましょう。
目上の方にはNG、気心知れた先輩や同僚との会話ならアリといった印象です。
先輩のレクチャーのおかげで、プレゼン成功しました!
⑭コーチング
コーチング=「運動・勉強・技術などの指導をする」の意味
相手自身が成長するように、気付きを与えることを表します。
「ティーチング」と似ていますが、こちらは知識や解決法を伝えて実行させることです。
対して「コーチング」は自分で答えを見つけて解決するまで実行を促します。
ティーチングは知識、コーチングは気づきを与えてくれます。
さすが、部長はコーチングスキルが高い。
⑮ガイダンス
ガイダンス=「不慣れな人に、初歩的な説明をする」の意味
はじめの一歩に必要な、初歩的な知識を伝えるときに使われます。
日常生活によくある音声ガイダンスは、まさに初歩的な案内ですよね。
ビジネスや教育においては、自分の能力を理解して自発的に決定するよう導く、教育的な意味も持っています。
初任者向けガイダンスを受けなくっちゃ。