今回は「それぞれ」の言い換え表現を紹介します!
「それぞれ」は「物事や人など複数の対象を個々に扱い示す」というときに使う言葉です。
この言葉は、フォーマル・カジュアルどちらでも使えるニュートラルな言葉です。
この記事では「それぞれ」の言い換え語について紹介しています。
興味がある方は記事の続きへどうぞ!
それぞれとは?意味は「複数の物ごとの一つ一つ」
「それぞれ」の意味=複数の人や物ごとの一つ一つ
「それぞれ」は、いくつかの個別要素が集まる中で一つ一つが異なることを尊重しながら、まとめて指し示す時などに使われます。
それぞれにアイディアが詰まったすばらしい作品ばかりです。
それぞれの”フォーマルな”言い換え・類語!ビジネスやレポートで使える言葉を紹介!
まずはそれぞれのフォーマルな言い換え語、類語を紹介します。
ビジネスシーンやレポートで使うには、フォーマルな言葉が向いています。
①各位
各位=「たくさんの人を対象にしつつ、その一人一人を敬っている表現」の意味
「各位」は、ビジネスシーンでよく見かける言葉ではないでしょうか。
「各」はおのおのという意味をもち、「位」は人に対して敬意を示すことから、大勢の人へ向けて丁寧に伝えたいことがある場合に使われます。
例文
参加者各位のアイディアが詰まったすばらしい作品ばかりです。
②各自
各自=「それぞれの人」の意味
「各自」はグループなどの範囲内の個人に向けて使う言葉です。
「それぞれ」よりも使える範囲は狭くなり人に対してのみ使い、物に対して使うことはありません。
例文
各自のアイディアが詰まったすばらしい作品ばかりです。
③各人
各人=「それぞれの人」の意味
前述の「各自」よりも範囲は広く、各自をグループ内の一人を指すことに対し、各人はグループや範囲に関係なく大勢の中の一人一人を指します。
例文
各人のアイディアが詰まったすばらしい作品ばかりです。
④方々
方々=「かたがたと読む場合は、複数の人々を丁寧に指すこと」の意味
「方々」は「かたがた」、「ほうぼう」という2通りの読み方があります。
「かたがた」は、かしこまった場所で多数の人々に向けた丁寧な言い方です。
一方「ほうぼう」という読み方では方角の方を重ねることで、あちこちなどあらゆる方角の意味として使います。
ちなみに、「方々」は同じ言葉を2回繰り返すことから「忌み言葉」として捉えられることもあります。
そのため、お祝いの場では使わない方が無難でしょう。
例文
ご参加の方々(かたがた)のアイディアが詰まったすばらしい作品ばかりです。
方々(ほうぼう)からご参加くださった皆様のすばらしい作品ばかりです。
⑤個々
個々=「2つ以上の人や物の一つ一つを示す」の意味
対象が2つ以上存在しているとき、違う物であることを強調して指し示したい場合などに使われます。
例文
個々のアイディアが詰まったすばらしい作品ばかりです。
⑥面々
面々=「対等か目下の複数人を指す場合に使う。」の意味
面々は、集団のなかの一人一人を意味しています。
前述の「各自」よりも古い表現という印象があるようです。
敬語表現でないことから、目上には使えないなどの注意が必要となります。
例文
そうそうたる面々がすばらしいアイディアを出し合いました。
⑦銘銘
銘銘=「面々が変化した言い方」の意味
銘銘はめいめいと読み、「面々」が変化した言葉で一人一人という意味を持ちます。
たとえば、食べ物を一人一人に取り分けるための皿のことを銘銘皿といったりします。
例文
銘銘のアイディアが詰まった作品はどれもすばらしいです。
⑧おのおの
おのおの=「複数のものが存在する中での1個単位の要素を強調するときに用いる」の意味
おのおのを漢字表記するときは「各」を使います。
「各」が多数のうちの一つ一つを表すことが多いことから、「おのおの」は複数の相手だけではなく物に対して用いられることもあります。
また、「己己」とも表記されることから、大勢の人に対して「みなさん」よりもさらに一人一人に向けた呼びかけができます。
例文
おのおののアイディアを賞賛しましょう。
それぞれの”カジュアル”な言い換え・類語!
それぞれのカジュアルな言い換え語、類語を紹介します。
ビジネスシーンやレポートで使うのには向いていませんが、親しみやすい表現に言い換える時に役立ちます。
⑨互いに
互いに=「相対する物同士」の意味
「おたがいさま」などはよく耳にする言葉ではないでしょうか。
ほぼ同等の位置関係の2者を指す場合もしくはその一人一人を指す場合に用いられます。
自分以外のひとたちへ「あなた方」という意味で使われる場合もあります。
例文
互いのアイディアが際立つ作品を、皆が心待ちにしています。
⑩別々に
別々に=「集団の中の人や物を単体として扱う」の意味
個々の存在を明確に区別するときに使います。
複数人で同じ動作をしていても個人個人を表現する場合に用います。
例文
ホワイトボードに、皆が別々にアイディアを書き出しました。
⑪思い思い
思い思い=「バラバラな思い考え」の意味
複数人でひとつの同じ結果に向けて行動するときに、バラバラな考えや経緯で行なっている様子を表す場合に使われます。
例文
思い思いのアイディアを集めた結果、すばらしい作品ができました。
⑫ばらばら
ばらばら=「大勢の人のまとまりのない様子」の意味
人を表すときには、何の脈略もなく分散している様子を指します。
また、物の表現に用いる時は、まとまりなく散り散りになってる様子を表せます。
例文
ばらばらなアイディアを一つにまとめましょう。
⑬ひとりひとり
ひとりひとり=「個人個人」の意味
別々の人を指すときの言い方です。
複数人数の中で個人個人を強調したいときに使います。
例文
ひとりひとりのアイディアが素晴らしいですね。
⑭ひとつひとつ
ひとつひとつ=「単体での数え方」の意味
別々のものを指す言い方です。
多数あるものの中の一つずつを指します。
例文
一つ一つのアイディアがどれも素晴らしいですね。
⑮みんな
みんな=「対象となるすべての人を表す」の意味
「みんな」は皆のくだけた言い方で、撥音添加や撥音化された言葉などと説明されます。
擬音語や擬態語に近く感覚的なニュアンスが強いため、親しい間柄などでは使用しても公の場では「皆」の方を使用する方がよいでしょう。
例文
みんなのアイディアはとても素晴らしいですね。