今回は「無くす」の言い換え表現を紹介します!
「無くす」は、何かを失ったり、手放したりするときに使われる言葉です。
この言葉は、カジュアルで幼い印象を与え、ビジネスシーンには不向きな表現といえるでしょう。
この記事では「無くす」の言い換え語について紹介しています。
興味がある方は記事の続きへどうぞ!
無くすとは?意味は「あえてなくす、意図せずなくなる」
「無くす」の意味=あえてない状態にする、意図せず紛失すること
「無くす」には以下の2通りの使われ方があります。
1つは意図的に無くす、「自発的な意味」を含む使われ方です。
このミスを無くすことが、私達にとって最も重要な課題です。
もう1つは思いがけず無くしてしまう、という「受動的な言い回し」です。
たった1つのミスで、取引先からの信用を無くすかもしれません。
無くすの”フォーマルな”言い換え・類語!ビジネスやレポートで使える言葉を紹介!
まずは無くすのフォーマルな言い換え語、類語を紹介します。
ビジネスシーンやレポートで使うには、フォーマルな言葉が向いています。
①撲滅【自発的】
撲滅=「残らずすべて無くなるようにすること」という意味
自発的に明確な意思で無くしたいときの言い回しです。
撲は「たたく」という意味があり、徹底してゼロになるよう最大限努力するといった意味合いがあります。
このミスの撲滅が私達にとって最も重要な課題です。
②根絶【自発的】
根絶=「根本から完全に無くす」という意味
自発的に明確な意思で無くしたいときの言い回しです。
根絶やしにするという言い方もあります。
撲滅が「完全に無くす」という意味合いなのに対し、根絶は「無くしたうえで起こらないようにしたい」ときに使われます。
このミスの根絶が私達にとって最も重要な課題です。
③排除する【自発的】
排除する=「いらないものを取り除く」の意味
自発的に明確な意思で無くしたいときの言い回しです。
排が「おしのける」除は「取り除く・除外する」という意味があり、消し去るのではなく「近づけない」といったニュアンスになります。
このミスの原因を徹底的に排除する必要があります。
④削減【自発的】
削減=「削り減らす」の意味
自発的に明確な意思で無くしたいときの言い回しです。
全体の一部分をけずって少なくすることを表します。
「完全に無くすことはできなくても、少しずつ減らしていきましょう」といった表現の仕方です。
まずはこのミスの削減を目指しましょう。
⑤解消する【自発的】
解消する=「状態や関係が消えて無くなること、または無くすこと」を指す
自発的に明確な意思で無くしたいときの言い回しです。
解決し、元どおりになるような状況に使われやすいでしょう。
このミスは私たちにとって最も重要な課題なので、早急に解消しましょう。
⑥逸する【受動的】
逸する=「機会や目的を失ったり逃したりする」という意味
「意図せず無くしてしまう」といった受動的なニュアンスの言い回しです。
一般的には「常軌を逸する」など、基準から大きく外れる意味合いが強いです。
人や動物など生物以外の何かを取り逃がすときに使われます。
このミス1つで、取引先との商談のチャンスを逸するかもしれません。
⑦損失【受動的】
損失=「利益や財産を失うこと」という意味
「意図せず無くしてしまう」といった受動的なニュアンスの言い回しです。
損をした程度や金額を示すこともあります。
利益と反対の意味の言葉です。
たった1つのミスが会社にとって大きな損失となるかもしれません。
⑧損なう【受動的】
損なう=「機会を失う、失敗する」の意味
「意図せず無くしてしまう」といった受動的なニュアンスの言い回しです。
「物を傷つける」「気持ちや感情を悪くする」という意味もあります。
傷つけたり感情に悪影響を与えたりなどの失敗が、自分の手元にあった物を無くしてしまうといった表現です。
たった1つのミスで、取引先からの信用を損なうかもしれません。
⑨白紙に戻す【受動的・自発的】
白紙に戻す=「それまでの経緯を捨て去り、以前の何もない状態に立ち返らせる」という意味
「意図せず無くしてしまう」といった受動的なニュアンスの言い回しで使われがちですが、自発的にも使われやすい言い回しでしょう。
「白紙に返る」「白紙になる」とも言われます。
進んでいた作業やプロジェクトが、やり直したり完全にボツになったりするときに使われます。
たった1つのミスで、この取引が白紙に戻るかもしれません。
自発的な表現で使う場合は以下のような言い回しになります。
これまでのやり方は白紙に戻して、新しくミスが生まれない方法を考えましょう。
複数人で動く予定が事情により完全に無くなったときに「スケジュールが白紙になる」とも言います。
無くすの”カジュアル”な言い換え・類語!
無くすのカジュアルな言い換え語、類語を紹介します。
ビジネスシーンやレポートで使うのには向いていませんが、親しみやすい表現に言い換える時に役立ちます。
⑩取り除く【自発的】
取り除く=「不要になった物や邪魔な物を取り去る」という意味
自発的に明確な意思で無くしたいときの言い回しです。
全体の中から1部分だけを無くしたいときに使えます。
このミスを取り除くことが、私達にとって最も重要な課題です。
⑪失う【受動的】
失う=「持っていたり備わっていたりしたものを、不本意にも無くしてしまうこと」という意味
「意図せず無くしてしまう」といった受動的なニュアンスの言い回しです。
物質に対してはもちろん、機会や人付き合いなど様々なものに対して使える汎用的な言い回しです。
たった1つのミスで、取引先からの信用を失うかもしれない。
⑫終わりにする【自発的】
終わりにする=「続いてきた物事を最後にすること」の意味
自発的に明確な意思で無くしたいときの言い回しです。
予定通りの最終地点ではない場合に使うなど、この先の未来を無くすときに使いやすいでしょう。
これ以上このミスで時間を浪費するのは、終わりにしましょう。
「終わりになる」と動詞を変えると、受動的な印象になります。
たった1つミスが起これば、この取引は終わりになるでしょう。
⑬ゼロにする【自発的】
ゼロにする=「該当する量や数が全く無い状態にすること」という意味
自発的に明確な意思で無くしたいときの言い回しです。
価値や性質が全く無い状態の比喩表現として使われることもあるでしょう。
「白紙に戻す」や「解消する」に近く、よりカジュアルな言い回しです。
このミスをゼロにすることが、私達にとって最も重要な課題です。
⑭片付ける【自発的】
片付ける=「物事や仕事を終わらせること」の意味
自発的に明確な意思で無くしたいときの言い回しです。
「物を適当な場所に入れ納める」「整理整頓」などの意味が一般的です。
問題や仕事など着手しなければならない物事を無くす意味合いで使われます。
私たちの最大の課題であるこのミスを片付けてしまいましょう。
⑮直す【自発的】
直す=「正しい状態に戻す」の意味
自発的に明確な意思で無くしたいときの言い回しです。
「壊れた物を直す」などの使われ方が一般的でしょう。
クセや悪習、改善すべき点などを無くすことを表現した、とてもカジュアルな言い回しです。
このミスは必ず直しましょう。