今回は「尊敬する」の言い換え表現を紹介します!
「尊敬する」は「相手の人格や行為を称賛すべきものと認め、礼を尽くす」ときに使う言葉です。
この言葉は、どちらかといえばフォーマルな言葉に分類されるでしょう。
この記事では「尊敬する」の言い換え語について紹介しています。
興味がある方は記事の続きへどうぞ!
尊敬するとは?意味は「相手を尊重する肯定的な気持ち」
「尊敬する」の意味=相手を尊重する肯定的な気持ちのこと
かしこまった場面でも違和感なく使えますが、ややカジュアルな言い回しの言葉ともいえます。
部下の話を親身に聞いてくださる課長を、心から尊敬しています。
尊敬するの”フォーマルな”言い換え・類語!ビジネスやレポートで使える言葉を紹介!
まずは尊敬するのフォーマルな言い換え語、類語を紹介します。
ビジネスシーンやレポートで使うには、フォーマルな言葉が向いています。
①敬慕する
敬慕する=「心からうやまい、その人に近づきたいと思うこと」を表す
「敬慕の念」や「敬慕の情」という言い回しが使いやすいでしょう。
尊敬している人に対して、より深く特別な愛情や親しみの感情を抱く場合に使われます。
恋愛・友愛問わず「人として大好きで尊敬しています」という意味です。
部下の話を親身に聞いてくださる課長を敬慕しております。
②敬意を表する
敬意を表する=「尊敬する気持ちを言葉や態度で示すこと」の意味
尊敬の念を込めて、最上の礼儀を尽くすときに用います。
「尊敬しているから、あなたのために何かしたい」と伝えるときに使いやすいでしょう。
部下の話を親身に聞いてくださる課長に、敬意を表したいのです。
③敬意を払う
敬意を払う=「尊敬する気持ちを言葉や態度で示すこと」の意味
「敬意を表する」と同じ意味ではありますが、度合いが違います。
「表する」が積極的に尊敬の気持ちを態度で示す場合なのに対し、「払う」は最低限失礼な態度とならないよう、尊敬の気持ちを見せる行動をとることを指します。
したがって、相手に面と向かって「敬意を払います」というのはやや失礼です。
部下の話を親身に聞いてくださる課長に、あなたも敬意を払ってください。
④仰ぐ
仰ぐ=「上方を見る」の意味
尊敬する人を敬う気持ちから「仰ぎ見る」とも言います。
『仰げば尊し』は恩師への尊敬の念を抱いた生徒たちの思いを歌詞に込めた歌です。
「仰ぐ」単体で使うことはあまりなく「師」など尊敬する存在として「仰ぐ」という使い方になります。
部下の話を親身に聞いてくださる課長を、人生の師と仰いでおります。
⑤私淑する
私淑する=「直接の教えは受けられないが、その人を模範として学ぶこと」を指す
故事成語が由来の言葉です。
偉人や業界の著名人などをひそかに尊敬し、著書などから学びを得ているときなどに使われます。
お会いするのは初めてですが、お話を聞いていつか課長のようになりたいと私淑しておりました。
⑥心服する
心服する=「相手に心酔していて、心から従う」という意味
盲目的に尊敬しており、その人の言動が全てだと言っても良いほど慕っている様子です。
付き従う立場の人が、上司や先生など目上の人に対して抱く気持ちにあてはまります。
部下の話を親身に聞いてくださる課長を、心服しております。
⑦崇敬する
崇敬する=「あがめうやまう」という意味
「崇敬の念」という使い方が一般的でしょう。
多くは神や仏に対して使われますが、立派な人に対して用いられることもあります。
恐怖心はなく純粋な尊敬の気持ちが強い意味合いです。
私が課長に抱いているのは、崇敬の念といっても過言ではないでしょう。
⑧畏敬の念を抱く
畏敬の念を抱く=「近寄りがたいほど偉大な対象への尊敬の気持ちを持つ」という意味
尊敬は相手の人格や言動を優れていると認め、敬う気持ちですが、畏敬は崇高な人や偉大な存在をおそれ敬う気持ちです。
尊敬の対象は人や身近なものに抱きますが、畏敬の対象は神仏や自然など崇高で神秘的な存在です。
年に一度お見えになる会長には、畏敬の念を抱く社員も多いでしょう。
尊敬するの”カジュアル”な言い換え・類語!
尊敬するのカジュアルな言い換え語、類語を紹介します。
ビジネスシーンやレポートで使うのには向いていませんが、親しみやすい表現に言い換える時に役立ちます。
⑨尊ぶ
尊ぶ=「うやまって大切にすること」を意味する
本来口語では使われにくい、堅い表現です。
しかし「尊い」という言葉がカジュアルに使われるようになり、
令和の時代では印象がやわらかく軽い言葉と言えるでしょう。
いつも部下思いの課長は尊ぶべき存在です。
⑩傾倒する
傾倒する=「ある人に心を寄せて熱中している」様子を表す
傾いて倒れると表すように、持ち得る全てをその人のために使っている様子を第三者の視点で見たときに使う言葉です。
自分自身のことを「傾倒している」と表現するのは、過去を省みたときかカジュアルな会話の中でのジョークとして使う場合でしょう。
いつも丁寧で親しみやすい課長だから、傾倒する人が多いのでしょう。
⑪一目置く
一目置く=「自分より相手が優れていると認め敬意を払う」という意味
「いちもくおく」と読み、由来は囲碁からきています。
弱いものが先に一つ石を置いて、有利な先手をもらう様子からできた言葉です。
自分よりも優れていると認めた上で敬意を払うので、目上の人に対して使うのは失礼に当たります。
同等または目下の人に対して使うのが適切です。
私は手際の良い同僚のAにも一目置いています。
⑫敬愛する
敬愛する=「うやまって大切に思い、親しみの心を持つこと」の意味
「敬慕」のカジュアル版です。
尊敬だけではなく、人柄や生き様などを含めたその人の存在自体に、親しみや愛情などの特別な感情を持っていることを表します。
部下の話を親身に聞いてくださる課長を、敬愛しております。
⑬慕う
慕う=「深く尊敬し、愛情や敬意を持っている」という意味
目上の人の人格や識見などに惹かれることを指す言葉です。
「敬慕」「敬愛」とニュアンスが近く、よりカジュアルな言い回しです。
尊敬よりも愛情の度合いが強いでしょう。
部下の話を親身に聞いてくださる課長を、心から慕っております。
⑭リスペクトする
リスペクトする=「ありのままの相手に敬意を持ち尊重する」という意味
尊敬は「誰かと比べ優秀な人」を敬う気持ちですが、リスペクトはありのままの相手を「尊重」するという意味合いになります。
必ずしも優れた人に対して使う言葉ではありませんが、日本語の会話においては「尊敬」とほぼ同義で用いられるケースが多いでしょう。
部下と同じ目線に立ってくれる課長のことを、リスペクトしています。
⑮憧れる
憧れる=「ある人に対して理想だと感じ、強く心惹かれる」という意味
「憬れる」とも表記されます。
恋愛的な意味では「思い焦がれる」「気が気でなくなる」といった印象です。
友愛・敬愛的な場面では「理想として掲げ、自分も近づきたいと思う気持ち」を表現するのが適切でしょう。
尊敬よりもカジュアルで幼い印象になります。
いつも部下の話を親身に聞いてくれる課長に憧れます。