今回は「ご鞭撻」というビジネス用語について解説します!
「ご鞭撻」の読み方は「ごべんたつ」で、厳しく励ますという意味のビジネスシーンで使われる言葉です。
「ご指導ご鞭撻」みたいに使うよ!
「ご鞭撻」の由来は、ムチで打って懲らしめることという意味の「鞭撻」です。
この記事では「ご鞭撻」という言葉の詳しい意味や発祥、使われ方などについても深掘りしています。
興味がある方は記事の続きへどうぞ!
ご鞭撻とは?意味は「厳しく励ます」
「ご鞭撻」の意味=厳しく励ます
ご鞭撻とは、厳しく励ますという意味のビジネスシーンで使われる言葉です。
「鞭撻」は、鞭で打つという意味があるので、鞭で打つ=厳しいということになります。
ですから、「ご鞭撻」は努力をするように、厳しく励ますという意味になります。
「ご鞭撻」は、よく「ご指導ご鞭撻のほど」という形で、耳にすることが多いと思います。
「ご鞭撻」に「ご指導」を組み合わせると、「未熟な私は、ぜひ、あなたからご教示をしていただきたい」という意味合いの表現になります。
これは、ビジネス上の関係者に、この先のお付き合いをお願いするさいや、謙遜の意味をこめた社交辞令に使用されることが多いようです。
「ご指導ご鞭撻」という言葉は、お世話になっている方に向けて、使用する言葉になります。
職場での自己紹介や、結婚式での新郎新婦のスピーチに、使用されることが多いのはそのためです。
「ご鞭撻」という言葉は、敬語表現になるため、目上の人にたいして使用する言葉になります。
さらに、自分以外にも、部下や目下の身内に対する、励ましをお願いすることができます。
社内・身内関係なく、目上の人に対しての、励ましをお願いする、使い方はできません。
また、「私がご指導ご鞭撻をする」というような、使い方も間違いです。
厳しく指導してください。ってことなんだね!
ご鞭撻の由来や語源は「鞭撻」
「ご鞭撻」の由来、語源=ムチで打って懲らしめることという意味の「鞭撻」
「鞭」とは、乗馬のさいに使用する「ムチ」。
「撻」は、「ムチ打って励ます」という意味です。
その2文字をあわせた、「鞭撻」は、ムチで打って懲らしめることという意味になります。
そこから、厳しく励ますという意味の「ご鞭撻」が使われるようになったと、言われています。
このような由来から、「ご鞭撻」は、努力している姿を見守る、優しい状態ではなく、厳しい励ましをお願いしていることがよくわかります。
「ムチで打って懲らしめる」ところから「厳しく励ます」って意味に転じたんだね!
ご鞭撻のビジネスシーンでの使い方・例文
「ご鞭撻」という言葉を使ったビジネスシーンでの例文を見ていきましょう。
使用例①
本日より、新し仲間が加わります。
初めまして○○です。広報部より、異動してきました。営業は、初めてですので、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。
使用例②
今回のプロジェクト、うまくいって良かったですね。
私が、このプロジェクトで成果を出せたのは、皆さんのご指導ご鞭撻があったからこそです。
使用例③
先生方のご指導ご鞭撻のおかげで、無事に卒業することができました。
こちらこそ、おめでとうございます。
ご鞭撻の言い換えや類対義語
ご鞭撻の言い換えと類義語、対義語についても見ていきましょう!
ご鞭撻の言い換え・類義語
ご鞭撻の言い換えや類義語としては下記のものがあります。
ご指南
「指南」は、芸事など専門的なスキルを、教え導いてもらうことを意味しています。
ビジネス上では、技術・ノウハウを教えてもらうときに、使われるそうです。
この部署に、異動したばかりですので、ご指南のほど、よろしくお願いいたします。
ご教示
「ご教示」は、スケジュールの確認や作業の手順の確認をするさいに、使用する言葉です。
「ご鞭撻」が社交辞令の場合が多いのにたいして、「ご教示」は、具体的に指導をしてもらうときに使われます。
また、同じく意味合いの「ご教授」とは、ニュアンスが異なります。
「ご教示」=1度きりの指導をお願いする
「ご教授」=継続的に指導をお願いする
といったニュアンスになるので、使用する際は、注意をしましょう。
箱詰めのまでの工程を、ご教示ください。
お導き
「ご指導ご鞭撻」と同じ意味合いになります。
具体的な指導をお願いするのではなく、社交辞令の意味合いが強い言葉です。
「ご指導ご鞭撻」は硬い印象を与えますが、「お導き」は柔らかい印象を与えます。
若輩者ではありますが、お導きのほどよろしくお願いいたします。
ご鞭撻の対義語
ご鞭撻の対義語はありません。