今回は「ご健勝」というビジネス用語について解説します!
「ご健勝」の読み方は「ごけんしょう」で、健康的で健やかなことという意味のビジネスシーンで使われる言葉です。
「ご健勝のことと存じます」みたいに使うよ!
「ご健勝」の由来は、「健勝」で、はじめに「ご」をつけて、相手への敬意を表しています。
この記事では「ご健勝」という言葉の詳しい意味や発祥、使われ方などについても深掘りしています。
興味がある方は記事の続きへどうぞ!
ご健勝とは?意味は「健康的で健やかなこと」
「ご健勝」の意味=健康的で健やかなこと
ご健勝とは、健康的で健やかなことという意味のビジネスシーンで使われる言葉です。
「あなたの健康を願っています」という意味合いで、使用されることが多いです。
「ご健勝」は、手紙やスピーチで使用する言葉です。
特に、文書や手紙の「時候の挨拶」・手紙などの「締めの文」・催し物の「乾杯の挨拶」で使用されます。
使用できる対象は、「個人」にたいしてのみで、組織・企業のような大きな括りにたいしては、「ご清栄」を使用します。
「個人」の中で、目上のかた、同僚、部下問わずに使用できる言葉です。
そして、「健康的ですこやかこと」を意味しているので、病気や怪我をしていることを、知っている相手に対して使用は控えましょう。
ですから、高齢のかたへの手紙で、「ご健勝」の使用は避けたほうが無難です。
あなた健康を願っていますってことなんだね!
ご健勝の由来や語源は「健勝」
「ご健勝」の由来、語源=「健勝」・「ご」をつけて、相手への敬意を表しています。
「健勝」の「健」=体がしっかりしていて、じょうぶ・「勝」=まさる、優れていることを表現しています。
その2語を使った「健勝」に、相手への敬意を「ご」をつけ、丁寧な表現にすることで、「あなたの健康を願っています」という意味合いになっています。
体が丈夫で、優れていることを表現しているんだね
ご健勝のビジネスシーンでの使い方・例文
「ご健勝」は、会話で使用されることはありません。
挨拶やスピーチ・手紙、メールで、使用される言葉です。
使用例①手紙等での時候の挨拶
夏の梅雨明けをした、7月中旬以降から使用できる、時候の挨拶です。
大暑の候、暑さ厳しい折、皆様益々ご健勝のことと存じます。
使用例②手紙等の締めの文
相手の健康を願う締めの文に、「ご健勝」を使用します。
末永いご健勝とご多幸をお祈り申し上げます。
使用例③乾杯の挨拶
送別会の、乾杯の挨拶での結びの挨拶文です。
○○さんの、ご健勝とご活躍を祈念いたしまして、乾杯。
ご健勝の言い換えや類対義語
ご健勝の言い換えと類義語、対義語についても見ていきましょう!
ご健勝の言い換え・類義語
ご健勝の言い換えや類義語としては下記のものがあります。
ご清栄
相手の健康や商いの繁栄を確認する表現です。
個人、企業、組織問わずに使用できる言葉です。
時下ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。
ご清祥
相手の幸せや健康を喜ぶ表現です。
個人に、使用する言葉です。
ますますのご清祥のこととお喜び申し上げます。
ご発展
相手の将来の活躍や繁栄をお祈りするときに、使用する言葉です。
企業や組織に使用しますが、個人には使用できません。
ますますのご発展を心よりお祈り申し上げます。
ご多幸
たくさんの幸せが訪れますようにと、願う意味の言葉です。
何らかの理由で、長期間会うことのできなくなる相手・長い間会っていない相手にたいして、使用する表現です。
皆様のご多幸をお祈り申し上げます。
ご繁栄
企業や組織にたいして、今後の繁栄を願う言葉です。
個人にたいしても、使用することができます。
ますますのご繫栄を心よりお祈り申し上げます。
ご健勝の対義語
ご健勝は、相手の健康を願っている言葉ですので、対義語はありません。