今回は「言われた」の言い換え表現を紹介します!
「言われた」は、“他の人から声を掛けられること”もしくは、“評価されること”という意味を持つ言葉です。
「言う」に、可能の助動詞「る(連用形)」と完了の助動詞「た」をつけたかたちです。
部長から今回のプロジェクトを任せると言われました。
「言われた」は多くの場面で使用できる言葉です。
ただ、目上の相手に利用する場合は、文脈によってはかなりカジュアルな意味をもつ可能性があるため、注意しましょう。
この記事では「言われた」の言い換えを15語紹介しています!興味がある方は記事の続きへどうぞ!
言われたの”フォーマルな”言い換え・類語!ビジネスやレポートで使える言葉を紹介!
まずは言われたのフォーマルな言い換え語、類語を紹介します。
ビジネスシーンやレポートで使うには、フォーマルな言葉が向いています。
①仰った
仰った=「“言う”の尊敬語」
「仰る」は、平仮名で「おっしゃった」と書く場合もあります。
「られる」を付けて「仰られる」と使われることがありますが、「言う」の尊敬語に、尊敬の助動詞を付けているため、二重敬語となってしまいます。
間違って使わないように注意しましょう。
部長は私に、今回のプロジェクトを任せると仰いました。
②言付かった
言付かった=「他者から、伝言などを頼まれた」という意味
「言付かる」は「託かる」とも書きます。
上司や取引相手など、立場が上である人物から命令のようなかたちで、何かを頼まれる場合に使用されます。
また、逆に部下などに頼む場合は「言付ける」といいます。
部長より、今回のプロジェクトをあなたに任せると言付かりました。
③ご説明いただいた
ご説明いただいた=「説明してもらう」の意味
「お・ご……いただく」は、何かをしてもらうという言葉の謙譲語です。
自分が説明してもらう立場であった場合、自身をへりくだる言い方です。
そのため、目上の人物から「言われた」内容が、何かしらの説明だった場合に使用することができる言い換え表現です。
部長よりご説明いただいたとおり、今回のプロジェクトをあなたに任せます。
④ご指摘を受けた
ご指摘を受けた=「他者からアドバイス・意見・批判を受ける」の意味
「指摘」とは、注意点や欠点をを具体的に示すことをいいます。
上司などから「言われた」内容が、自身のミスなどだった場合に言い換え表現として使用できます。
部長よりご指摘を受けたとおり、今回のプロジェクトをあなたに任せているのですよ。
⑤拝聴した
拝聴した=「“聞く”の謙譲語」の意味
「言われた」よりも「聞いた」という印象が強い文章の場合は、「聞く」の謙譲語である「拝聴した」を言い換え語として使用できます。
何かを一方的に聞いている状況、例えばプレゼンテーションや講義などで「言われた」内容に対して使用するのが望ましいでしょう。
部長は私に、今回のプロジェクトを任せるというお言葉を拝聴しております。
⑥仰せられた
仰せられた=「“言う”の尊敬語」
「仰せられた」は「おおせられた」と読みます。
また、“命ずる”の尊敬語でもあります。そのため、文脈によっては命令されたという印象が強く出てしまう場合もあるため、注意が必要です。
加えてその影響か、目上の人物から目下の人物に対して使うというイメージがあるようです。
部長は私に、今回のプロジェクトを任せると仰せられています。
⑦述べられた
述べられた=「考えや意見を口に出して言われた」の意味
「られる」は尊敬語のため、「述べられる」は「述べる」人物への尊敬を表す言葉です。
また、文章で表されたものに対しても使える言葉のため、レポートや論文などで、他者の意見を取り入れるさいに「……と述べられている」などといったかたちでも頻繁に用いられます。
部長は我々に、今回のプロジェクトを任せると述べられていました。
言われたの”カジュアル”な言い換え・類語!
言われたのカジュアルな言い換え語、類語を紹介します。
ビジネスシーンやレポートで使うのには向いていませんが、親しみやすい表現に言い換える時に役立ちます。
⑧命令された
命令された=「目上の人物より、仕事や任務を受けること」の意味
「命令」は、基本的には上位の人物が下位の人物に対し、何かを行うように言いつけることです。
命令されると非常に苦痛に感じる人や、嫌な気持ちになる人も多いです。
そのため、「命令された」と書くとかなり厳しい印象を持たれる可能性があるため、注意しましょう。
さっき部長から、今回のプロジェクトを任せると命令されたよ。
⑨伝えられた
伝えられた=「言葉などで伝達された」の意味
「伝えられた」は、「伝える」に、助動詞「られる(受身・尊敬・自発・可能)」がついた言葉です。
あっさりとした言葉のため、あまりフォーマルな場では使用されない印象をもちます、。
部長から、君に今回のプロジェクトを任せると伝えられたよ。
⑩喋った
喋った=「物を言ったこと、話したこと」の意味
「喋る」は口頭で表現するという意味がありますが、一方向からの伝達といった意味合いでは使用されないことが多いようです。
そのため、2人以上の会話の際に利用すると良いでしょう。
また、「お喋りな人」などのように、マイナスのイメージを持つ単語となる場合もあるため、良い印象を持たれない場合も多々あるようです。
部長が今回のプロジェクトを君に任せると喋っていたよ。
⑪話していた
話していた=「言葉を用いて相手に伝える・告げる」意味
「話す」には「相談する」「外国を使う」など、さまざまな意味があります。また、古語となるとさらに意味が増える語でもあります。
このように多くの言葉の基本となる動詞のためか、比較的カジュアルな場で用いられるようです。
部長が今回のプロジェクトを君に任せると話していたよ。
⑫噂された
噂された=「他者に話題にされ、自身がいないところであれこれ言われること」の意味
「噂」という言葉には、かなりネガティブなイメージがあるようです。そのため、「噂」の対象となることを嫌う人も多いです。
「噂された」と受身のかたちをとる場合でも、伝える相手や状況に気をつけましょう。
部長たちが、今回のプロジェクトを僕に任せるかもと噂していたよ!
⑬語られた
語られた=「まとまった事柄を順序立てて話し聞かせる」の意味
「語る」には、「節をつけて何かを朗読する」という意味などもあります。
そのため一定以上の量の情報を分かりやすく伝えられたという点が、「言われた」と大きく違うようです。
部長が、なぜ今回のプロジェクトを任せているのかを語られました。
⑭指示された
指示された=「指図されること」の意味
「指示」は、物事を指し示すことをいいますが、「命令する」という意味も持ちます。
特に「指示された」というかたちの安倍は、「命令された」という意味で使用されることが多いようです。
ただし、かなり強い言い方のため、使用相手や場所には注意が必要です。
部長は私に、今回のプロジェクトを任せるとの指示がありました。
⑮漏らしていた
漏らしていた=「秘密・隠し事を知らせる」という意味
常用ではありませんが「洩らしていた」と書かれる場合もあります。
思っていたことが思わず口から出てしまう、といった意味合いが強い言葉のようです。
部長が、今回のプロジェクトを君に任せたいと漏らしていました。