今回は「もちろんのこと」の言い換え表現を紹介します!
「もちろんのこと」は、判断を下すよりまえに、結論が決定しているという意味の言葉です。
「もちろん」に「こと」がついていますが、「もちろんのこと」は定型化した言葉となっています。
彼は英語はもちろんのこと、フランス語も堪能ですので、今回のプロジェクトに抜擢すべきです。
「もちろん」は漢字では「勿論」と書きますが、平仮名表記が一般的なようです。
フォーマルな場で頻繁に用いられる語で、親しい友人との会話などのカジュアルな場では使われません。
この記事では「もちろんのこと」の言い換えを15語紹介しています!興味がある方は記事の続きへどうぞ!
もちろんのことの”フォーマルな”言い換え・類語!ビジネスやレポートで使える言葉を紹介!
まずはもちろんのことのフォーマルな言い換え語、類語を紹介します。
ビジネスシーンやレポートで使うには、フォーマルな言葉が向いています。
①言うまでもない
言うまでもない=「わざわざ言う必要もない」の意味
「言うまでもない」は、あれやこれやと言う必要がない程分かりきったことという意味です。
「言うまでもありませんが」などといった使い方をすることで、ややフォーマルな場でも使用できます。
彼は英語は言うまでもなく、フランス語も堪能ですので、今回のプロジェクトに抜擢すべきです。
②自明
自明=「分かりきっている」の意味
「自明」は、特に証明しなくとも、明らかであるという意味です。
「自明の理(じめいのり)」という言葉もあります。
こちらも「一目でしてそれと分かるものの道理」の意味で使われます。
彼は英語は自明ですが、フランス語も堪能ですので、今回のプロジェクトに抜擢すべきです。
③明白
明白=「はっきりと、よく理解できること」の意味
「明白」は「めいはく」と読みます。
「明」は「はっきりしており、疑いようのないこと」という意味であり、「白」も「明るい・明らか・はっきりしている」という同じ意味を持っています。
彼の英語力は見てのとおり明白ですが、フランス語も堪能ですので、今回のプロジェクトに抜擢すべきです。
④元より
元より=「判断を下す前に、結論が決まっている」の意味
「元より」は、過去の出来事を意味する「昔から」や、物事の根源を意味する「本質的に」という意味をもちます。
そこから転じて、「言うまでもなく」「もちろん」と同じ意味となったようです。
彼は英語は元より、フランス語も堪能ですので、今回のプロジェクトに抜擢すべきです。
⑤無論のこと
無論のこと=「事物の性質・状態をあえて言う必要がない程、明らかである」の意味
「無論」とは、「論じる必要がない程、はっきりしている」という意味です。
「もちろんのこと」の言い換えで使う際は、「無論」という単語だけで使用する場合もあります。
彼は英語は無論のこと、フランス語も堪能ですので、今回のプロジェクトに抜擢すべきです。
⑥とどまらず
とどまらず=「とある状態・段階で停止せず、さらに先へと進んでいく」という意味
「とどまらず」は漢字で「留まらず」と書きますが、どちらを使用しても問題ないようです。
「もちろんのこと」の続きに、その先の物事の提案などがある場合に使用できます。
彼は英語にとどまらず、フランス語も堪能ですので、今回のプロジェクトに抜擢すべきです。
⑦のみならず
のみならず=「ばかりでなく・だけでなく」の意味
「のみならず」は「とどまらず」と同じく、その先の物事の提案などがある場合に使用できます。
一旦文を切ったあと、接続詞的に使用することもできます。
彼は英語のみならず、フランス語も堪能ですので、今回のプロジェクトに抜擢すべきです。
⑧加えて
加えて=「前述の情報・意見に、追加で情報・意見を述べる」という意味
「加えて」も前述の「とどまらず」「のみならず」のように、その先の物事の提案などがある場合に使用できます。
こちらはかなり直接的に、追加の情報を示すため、文脈に注意して言い換えましょう。
彼は英語に加えて、フランス語も堪能ですので、今回のプロジェクトに抜擢すべきです。
⑨論無し
論無し=「言うまでもない・論じるまでもない」の意味
送り仮名を省いた「論無」というかたちでも用いられます。
古語辞典にも載っていることから、古くからある言葉でもあるようです。
彼の英語は論無しですが、フランス語も堪能ですので、今回のプロジェクトに抜擢すべきです。
もちろんのことの”カジュアル”な言い換え・類語!
もちろんのことのカジュアルな言い換え語、類語を紹介します。
ビジネスシーンやレポートで使うのには向いていませんが、親しみやすい表現に言い換える時に役立ちます。
⑩どころか
どころか=「何かの事柄をあげ、否定することで、後の事柄を強調する」意味
「どころか」には、「もちろんのこと」のように何かを付け加える意味があります。
ただ、「どころか」には、驚きの感情や意外だと思う持ちも含まれています。
彼は英語どころか、フランス語も堪能なので、今回のプロジェクトに抜擢すべきです!
⑪そればかりか
そればかりか=「すでに相当の程度であるが、その上」という意味
「そればかりか」は漢字では「其れ許りか」と書きますが、基本的には平仮名表記です。
この言葉も何かを付け加える意味がありますが、前述している内容は決定事項であることを前提としています。
彼は英語がペラペラです。そればかりかフランス語も堪能なので、今回のプロジェクトに抜擢すべきです!
⑫当然
当然=「そうなるのが当たり前である、道理にかなっている」の意味
「当然」には、当たり前であるという意味もあります。
かなり直接的な意味のため、使い方によっては失礼に受け取られる場合もあります。
彼は英語は当然だけど、フランス語も堪能なので、今回のプロジェクトに抜擢すべきです!
⑬言わずもがな
言わずもがな=「言うまでもない」の意味
「言わずもがな」には、「言わないほうがよい」という意味もあります。
別の意味もあり、加えてかなり文語的な言葉でもあるため、あまりフォーマルな場には向いていません。
彼は英語は言わずもがな、フランス語も堪能なので、今回のプロジェクトに抜擢すべきです!
⑭もちろん
もちろん=「論じる必要がない程、はっきりしている」の意味
「もちろん」は、漢字では「勿論」と書きます。
判断を下すより前に結論が決定しているという意味の、「もちろんのこと」とは少し意味がずれているように感じられます。
しかし、「言うまでもない」という意味もあるため略語のような使い方をすることができます。
彼は英語はもちろん、フランス語も堪能なので、今回のプロジェクトに抜擢すべきです!
⑮もち
もち=「“もちろん”の略」の意味
相手の提示した事柄に対して、「もち(もちろん)!」と返答する場合もあります。
かなりカジュアルな言葉のため、フォーマルな場での使用は控えましょう。
彼は英語はもち、フランス語もできるから、このプロジェクトに抜擢すべきだよ!