今回は「要因」の言い換え表現を紹介します!
「要因」は物事を発生させることになった複数の要素を表す言葉です。
このプロジェクトの失敗要因に、人材不足があります。
ビジネスシーンで使われる、フォーマルな言葉です。
この記事では「要因」の言い換えを15語紹介しています!興味がある方は記事の続きへどうぞ!
要因の”フォーマルな”言い換え・類語!ビジネスやレポートで使える言葉を紹介!
まずは要因のフォーマルな言い換え語、類語を紹介します。
ビジネスシーンやレポートで使うには、フォーマルな言葉が向いています。
①原因
原因=「ある物事や、ある状態・変化を引き起こすもとになること」の意味
「原因」は物事や状態の変化を引き起こす、直接的な引き金を表す言葉です。
日常生活でも、ビジネスシーンでも使われる、ややフォーマルな言葉です。
一般的には「失敗の原因」「トラブルの原因」のようにマイナスの意味で使われます。
ポジティブなイメージで使いたい時には、物事を始める動機や原因を意味する「きっかけ」が適しています。
「要因」は「成功の要因」「目標達成の要因」などのプラスの意味でも使われます。
例文
このプロジェクトの失敗の原因は人材不足です。
②動因
動因=「 ある出来事を引き起こす直接の原因」の意味
「動因」は、物事が発生する根本的な要因やプロセスの背景にあるものです。
「動因」をポジティブに言い換える例として、「意欲」「刺激」などの言葉があります。
「意欲」は強い行動力や向上心を表します。
「刺激」は 行動を促す、活力を与えるものを表す言葉です。
似ている言葉の「動機」は、個人や組織が何かを行う際の「心理的な理由」や「意図」を指し、主に人間の行動や意識に関連して使われます。
例文
このプロジェクトの失敗の動因は人材不足です。
③誘因
誘因=「ある作用をひき起こす原因」の意味
「誘因」は、ある行動を促すきっかけであり、外部から与えられるものを表す言葉です。
ビジネスシーンでは、顧客の購買意欲を高めたり、従業員のモチベーションを向上させたりするために使われる、ややフォーマルな言葉です。
例文
このプロジェクトの失敗の誘因は人材不足です。
④素因
素因=「おおもとの原因」の意味
「その病気にかかりやすい素質」という意味も持つ言葉です。
ビジネスシーンでは、より広い意味で「基となる要素」や「潜在的な力」といったニュアンスで使われることが多い言葉です。
「素因」をポジティブに言い換える例として、「資質」「強み」などの言葉があります。
「資質」は 人としての優れた性質や能力を指す言葉です。
「強み」は 自分だけの長所や得意なことを表します。
例文
このプロジェクトの失敗の素因として人材不足があります。
⑤要素
要素=「あるものごとを成り立たせている基本的な内容や条件」の意味
あらゆるビジネスシーンで用いられる汎用性の高い、ややフォーマルな言葉です。
ある物事を成り立たせるために必要な構成要素や重要なポイントを指す時に使われます。
「要素」をポジティブに言い換える例として、「基盤」「柱」「鍵」などの言葉があります。
「基盤」はより安定感や信頼感を与え、「柱」は重要な要素であることを強調する表現です。
また、「鍵」は成功の鍵となる要素であることを強調する言葉です。
例文
このプロジェクトの失敗要素は人材不足です。
⑥理由
理由=「物事がそうなった、また物事をそのように判断した根拠」の意味
日常生活でもビジネスシーンでも使われる、ややフォーマルな言葉です。
「理由」をポジティブに言い換える例として、「根拠」「原動力」などの言葉があります。
「根拠」は 論理的な根拠を示し、信頼性を高める表現です。
「原動力」は 行動を促す力強い要素であることを強調する言葉です。
また、似ている言葉に「事由」があります。
「事由」は物事の原因となる具体的な事実を意味する言葉です。
「理由」はより一般的な言葉で、主観的な要素も含むことができるのに対し、「事由」はより客観的な事実を指し、法的・公的な場面でよく使われる言葉です。
例文
このプロジェクトが失敗した理由は人材不足です。
⑦背景
背景=「物事の背後にある事情」の意味
「絵・写真の題材の背後の景色や、舞台の奥に描いた景色」の意味も持つ言葉です。
「背景」をポジティブに言い換える例として、「源泉」「ビジョン」などの言葉があります。
「源泉」は そのものが源となることを示し、重要な要素であることを強調する言葉です。
「ビジョン」は 将来的に目指す姿を明確にする表現です。
例文
このプロジェクトが失敗した背景には、人材不足があります。
⑧条件
条件=「約束や決定をする時に、その内容に関しての前提や制約となる事柄」の意味
「ある物事が成立・実現するために必要または充分な事柄」の意味も持つ言葉です。
ビジネスシーンでは、契約、交渉、提案などの様々な場面において、物事を行う上での前提や基準を表す時に使われるややフォーマルな言葉です。
「条件」をポジティブに言い換える例として、「チャンス」「要件」などの言葉があります。
「チャンス」は 好機、機会を表し、「要件」は 達成すべき目標、基準を表す言葉です。
例文
このプロジェクトが失敗した主な条件は人材不足です。
⑨前提
前提=「ある物事が成り立つための、前置きとなる条件」の意味
ビジネスシーンでは、ある事柄を議論したり、計画を立てたりする時に使われる、フォーマルな言葉です。
「前提」をポジティブに言い換える例として、「土台」「根拠」「出発点」などの言葉があります。
「土台」は 建物を支える土台のように、安定した基盤を表します。
「根拠」は 何かを主張する時の根拠、理由を表す言葉です。
「出発点」は 何かを始める時の出発点、始まりの意味も持つ言葉です。
例文
このプロジェクトは、人材が確保できることを前提に進められましたが、予想外に人材を確保することができず失敗しました。
⑩基底
基底=「ある物事の基礎となるもの」の意味
ビジネスシーンでは、ある事柄の根源や基礎を意味し、戦略策定や意思決定に使われる、フォーマルな言葉です。
「基底」をポジティブに言い換える例として、「基礎」「根幹」などの言葉があります。
「基礎」は 事物のはじまりとなる部分、基盤を表し、「根幹」は 事物の最も重要な部分、核心を表す言葉です。
例文
プロジェクトの基底となる人材確保が不十分だったため、結果的に失敗しました。
要因の”カジュアル”な言い換え・類語!
要因のカジュアルな言い換え語、類語を紹介します。
ビジネスシーンやレポートで使うのには向いていませんが、親しみやすい表現に言い換える時に役立ちます。
⑪起こり
起こり=「物事の始まり」の意味
日常生活でも、ビジネスシーンでも使われる、ややカジュアルな言葉です。
「起こり」をポジティブに言い換える例として、「始まり」「契機」「端緒」などの言葉があります。
「始まり」は物事の始まり、発端を表し、「契機」はある出来事を引き起こすきっかけを表す言葉です。
「端緒」は 物事が始まる最初の糸口を意味する言葉です。
例文
人材確保ができずに混乱が起こり、プロジェクトは最終的に失敗しました。
⑫きっかけ
きっかけ=「物事を始める手がかり、糸口」の意味
日常生活でも、ビジネスシーンでも使われるカジュアルな言葉です。
「きっかけ」をよりポジティブに言い換える例として、「突破口」「転機」などの言葉があります。
「突破口」は難題を解決するための糸口を表し、「転機」は大きな変化をもたらす出来事を表す言葉です。
また、似ている言葉の「これを機に」は、「これをきっかけにして」「ちょうど良い機会として」という意味を持つ表現です。
例文
プロジェクトが失敗したきっかけは、人材確保が不十分だったことにあります。
⑬もと
もと=「物事の起こり始まり」の意味
日常生活でも、ビジネスシーンでも使われる、カジュアルな言葉です。
「もと」をよりポジティブに言い換える例として、「原点」「本来」などの言葉があります。
「原点」は物事を考えるときの出発点を表す言葉です。
「原点回帰」「原点に立つ」のように使われます。
また、「本来」はもともとそうであることを表す言葉です。
例文
十分な人材確保をもとにしないままプロジェクトを開始したことで、予期せぬ問題が発生し失敗しました。
⑭引き金
引き金=「ある事態を引き起こす直接の原因」の意味
ビジネスシーンでは、ある出来事が起こるきっかけを指しますが、ネガティブな印象を与えることもあります。
「引き金」をポジティブに言い換える例として、「発端」「原動力」などの言葉があります。
「発端」は物事の始まりを表し、「原動力」は活動を起こすもとになる力を表す言葉です。
例文
人材確保ができないことが引き金となり、このプロジェクトは失敗に終わりました。
⑮トリガー
トリガー=「物事を引き起こすきっかけ」の意味
本来は、銃の引き金の意味を持つ言葉です。
ビジネスシーンでは、株取引やIT業界、Web業界などで使われます。
「トリガー」をポジティブに言い換える例として、「推進力」「導火線」などの言葉があります。
「推進力」は物事を前へ押し進める力、または物事を推し進め実行させる力を表します。
「導火線」は物事の展開や進展を招くきっかけや要因を表す、比喩的な言葉です。
例文
人材確保ができなかったことがトリガーとなり、このプロジェクトは失敗しました。