今回は「わざわざありがとう」の言い換え表現を紹介します!
「わざわざありがとう」は「特にそのためだけに行ってくれたことに対する感謝」という意味の言葉です。
僕のミスだったのに……わざわざありがとう!
「わざわざ」には「特にそのために」というプラスの意味と、「しなくてもよいことをする」という捉えようによってはマイナスの意味があります。
そのため、使い方や相手によっては失礼にあたる可能性もあり、あまりフォーマルな場には相応しくないと考えられます。
この記事では「わざわざありがとう」の言い換えを15語紹介しています!興味がある方は記事の続きへどうぞ!
わざわざありがとうの”フォーマルな”言い換え・類語!ビジネスやレポートで使える言葉を紹介!
まずはわざわざありがとうのフォーマルな言い換え語、類語を紹介します。
ビジネスシーンやレポートで使うには、フォーマルな言葉が向いています。
①お手数をおかけしました
お手数をおかけしました=「手間暇をかけてさせてしまったことを詫びる」意味
「手数」は「手間暇のかかること」や、「面倒だと思われること」という意味の言葉です。
相手に詫びる気持ちが強い場合は、言い換え語として利用できます。
こちらの不手際で、お手数をおかけしました。
②お手を煩わせてしまいました
お手を煩わせてしまいました=「手間暇をかけてさせ、面倒をかけたことを詫びる」意味
「煩わせて」は「わずらわせて」と読み、「骨を折らせる・面倒をかける」といった意味を持ちます。
こちらも、相手に対して謝罪する気持ちが強い場合に言い換え語として利用できる言葉です。
こちらの不手際で、お手を煩わせてしまいました。
③ご面倒をおかけしました
ご面倒をおかけしました=「手間暇を相手にかけさせてしまった」の意味
「ご面倒をおかけしました」も①「お手数をおかけしました」や②「お手を煩わせてしまいました」と同じく、相手に対して申し訳なさがある場合に、言い換え語として利用できます。
また、「ご面倒をおかけしますが、……」と相手に何かを頼む際にも使える言い回しです。
こちらの不手際で、ご面倒をおかけしました。
④お忙しいところ、ありがとうございます
お忙しいところ、ありがとうございます=「時間を割いてくれたことへの感謝」の意味
「お忙しいところ、ありがとうございます」は、シンプルですがビジネスシーンでも使える使い勝手の良い言葉です。
また、「お忙しいところ」を、「お忙しいなか」に言い換えても使用できます。
こちらの不手際に対して寛大にご対応いただき、お忙しいところ、ありがとうございます。
⑤ご丁寧にありがとうございます
ご丁寧にありがとうございます=「細かく丁寧に対応してくれたことに対する感謝」の意味
「わざわざ」を「丁寧」に言い換えると、「ご丁寧にありがとうございます」という、比較的フォーマルな言葉となります。
相手の行動を賛辞する「丁寧」に言い換えるだけで、マイナスのイメージを払拭することができます。
こちらの不手際に対して、ご丁寧にありがとうございます。
⑥幸甚に存じます
幸甚に存じます=「この上ない幸せ、大変ありがたいこと」の意味
「幸甚」は、中国語由来の言葉ですが、日本においても『万葉集』で使用されている古い語です。
現在でも、主に手紙の結語に使用されます。
そのためか、会話で使うと硬いイメージを持たれる可能性があります。
こちらの不手際に対して寛大にご対応いただき、幸甚に存じます。
⑦ご足労をおかけしました
ご足労をおかけしました=「足を運んでもらったことに対するお詫び」の意味
「足労」には、「足を使って移動したことに対する、疲れや労力」という意味があります。
相手がそのために無理にでも歩いたり、移動することになった際に用いることができます。
こちらの不手際で、ご足労おかけしました。
⑧申し訳ございませんでした
申し訳ございませんでした=「相手に対する謝罪」の意味
「申し訳ございませんでした」は、相手に対して謝罪する言葉のなかでも、よりフォーマルな言い回しのひとつです。
相手の行動に対して、謝罪の気持ちしかないような場合に用いられます。
弊社の不手際です。申し訳ございませんでした。
⑨誠にありがとうございました
誠にありがとうございました=「本当に感謝する」の意味
「誠に」には、「間違いなくある事態である」や「本当に」という意味があります。
相手の労力を指摘する「わざわざ」は、前述したように状況によってはマイナスのイメージで受け取られる場合もあります。
シンプルに相手へ感謝を伝える「誠に」に言い換えることで、トラブルを回避できるかもしれません。
こちらの不手際に対して寛大にご対応いただき、誠にありがとうございます。
⑩ご配慮いただき、ありがとうございます
ご配慮いただき、ありがとうございます=「心配りに対する感謝」の意味
「配慮」は、「心を配ること」「心づかい」という意味の言葉です。
マイナスのイメージを持たれる可能性のある「わざわざ」を、プラスの意味だけで捉えて欲しい場合に言い換えると良いでしょう。
弊社の不手際にもかかわらず、ご配慮いただき、ありがとうございます。
わざわざありがとうの”カジュアル”な言い換え・類語!
わざわざありがとうのカジュアルな言い換え語、類語を紹介します。
ビジネスシーンやレポートで使うのには向いていませんが、親しみやすい表現に言い換える時に役立ちます。
⑪どうもありがとう
どうもありがとうございました=「深く感謝する」意味
「どうも」は、「深く感謝する」や「謝罪する」という気持ちが込められた言葉です。
しかし、感動詞として使う場合は「気楽な挨拶」「気楽な謝意」を表すため、カジュアルな印象が消えない語でもあります。
急なお願いだったのに、どうもありがとう!
⑫手間暇かけてくれてありがとう
手間暇かけてくれてありがとう=「労力と時間をかけてくれたことへの感謝」の意味
「手間暇」は、労力や時間を指します。
しかし「手間暇をかける」を省略して「手間暇」と言う場合もあり、そのときは「苦労と時間両方をかける」という意味合いになります。
また、本来漢字では「手間隙」と書きますが常用外のため、「暇」を用いることが多いようです。
急なお願いだったのに、手間暇かけてくれてありがとう!
⑬本当にありがとう
本当にありがとう=「心から感謝している」の意味
「本当にありがとう」は、強い感謝の気持ちを伝えるカジュアルな言葉です。
マイナスのイメージをなくし、なおかつ気安い相手に使うことができます。
僕のミスだったのに……本当にありがとう!
⑭迷惑かけてごめん
迷惑かけてごめん=「相手に不便・困難を強いてしまった場合に謝罪する」意味
感謝を伝えるよりもまず、謝罪を告げなければならない場合には、すぐに「迷惑をかけてごめん」と謝る方が無難です。
しかしあまりに謝りすぎると相手も萎縮してしまうため、この後に感謝の言葉を伝えると良いでしょう。
僕のミスだったのに……迷惑かけてごめん!
⑮かたじけない
かたじけない=「恩恵などに対して感謝の気持ちでいっぱいである」という意味
「かたじけない」は漢字で「忝い・辱い」と書きますが、常用外のため通常は平仮名表記です。
また古語が語源のため、普段使いはあまりしないようです。
こちらの手違いでしたのに、かたじけないです!