今回は「芋砂」というネット用語について解説します!
「芋砂」とは、じっと動かず隠れた状態のまま戦うスナイパーという意味の言葉です。
「芋砂が同じチームにいるのは嫌だなぁ」みたいに使うよ!
対戦ゲームの中で、「芋虫」のように動かず戦う「スナイパー」を揶揄したところから使われるようになりました。
以前はあまりいい意味として使われていなかった言葉ですが、近ごろは解釈が広がり一概に”ネガティブな言葉”とは言えないようです。
この記事では「芋砂」という言葉の詳しい意味や発祥、使われ方などについても深掘りしています。
興味がある方は記事の続きへどうぞ!
芋砂とは?意味は「芋虫のように動かず戦うスナイパー」
「芋砂」の意味=芋虫のように動かず戦うスナイパー
芋砂とは芋虫のようにじっと動かず戦うスナイパーという意味のネット用語です。
”スナイパー”という言葉からも連想できるように、「芋砂」は主にFPSの対戦プレイ内で使われています。
FPSとは日本語で”ファーストパーソン・シューティングゲーム”、英語では”First-person shooter”と表記し、略して”FPS”といいます。キャラクターが見ている視点でシューティングゲームをしていく、というのが主な特徴です。
サバイバルゲームのテレビゲーム版、と考えたらわかりやすいかもしれません。戦場でのゲームですね。
戦場を舞台としたチーム戦において、
- 困っている仲間・見方を援護しない
- 自分のスコアのためだけに動いている
- チームの勝利に貢献しない
など、「芋砂」は上記のような行動をとるスナイパーに対して使われます。ポジティブな意味合いは全く感じられませんよね。
また、上記のようなスナイパーをさらに略して「芋」や、そのような行動をとることを「芋る」と呼ぶこともあります。
ですが、実はこの「芋」「芋る」は関西では使われている方言でもあります。
関西弁のとしての「芋」「芋る」の意味は、
- 田舎者
- ビビっている人、ビビる
- 怖気づいている人、怖気づく
などが挙げられます。方言の意味合いでも、やはりポジティブな意味はなさそうですね。
「芋砂」に話を戻しますが、近ごろ、ゲームの種類が増えたことや、様々なルールができたこと、プレイヤーの意識が変わりつつあることから「芋砂」は「単なるプレイスタイル」「戦術の一つ」を指す意味になってきています。
自分のチームにいてほしくないスナイパーだね!
芋砂の発祥や元ネタはゲーム内で匍匐前進するスナイパー
「芋砂」の元ネタ、発祥=BF1942のゲーム内で匍匐(ほふく)前進するスナイパー
「芋砂」の元ネタ、発祥は、BF1942というゲームの中で、匍匐前進するスナイパーの姿を見て生まれた言葉です。
BF1942とは、2002年に発売されたパソコン専用のFPSゲームです。正式名称は”Battle Field1942”です。
BF1942は主にチーム陣取り戦で、チームワークが必要なゲームです。それにも関わらず、同じ場所から移動することなく、這いつくばった姿勢で居続ける様子を揶揄して”芋虫”と呼ばれていました。それが「芋砂」の由来です。
這いつくばった状態で、自分のスコアのためだけに相手プレイヤーを狙う。このようなプレイをする人の多くがスナイパーだったため、「芋虫」に「スナイパー」が足され「芋虫スナイパー」となっていきました。
2006年以降、オンラインでの無料FPSが多く出始め、よりたくさんのプレイヤーにこの言葉が広がっていきました。それと同時に、解釈や捉え方も変化していきました。
以前は「芋砂」は嫌われ者というイメージでしたが、現在は前述のとおり、プレイスタイルの一つ、という考え方も増えてきています。
「芋」「芋る」は日常生活やSNS上でもよくつかわれる言葉ですが、「芋砂」に関しては主にゲーム内で使われています。「スナイパー」が出てくる日常会話って確かに聞かないですよね!
うつ伏せで動くのが芋虫に見えたんだね!
芋砂の使い方・例文
「芋砂」という言葉を使った例文を見ていきましょう。
使用例①
あの建物にスナイパーが隠れてる気がする。
あぁ、芋砂だな。
使用例②
あーもう、戦いづらい!
このチーム、芋砂がいるから仕方ないね。
使用例③
やった!いいスコアが出たぜ!
いい加減芋砂やめてくれ。
芋砂の類義語や対義語
芋砂の類義語と対義語についても見ていきましょう!
芋砂の類義語
芋砂の類義語としては下記のものがあります。
キャンプ、キャンパー
同じ場所に居座り続けること、またそういう行動を続けるプレイヤー
あいつまた立て籠ってる!キャンパー出てこい!
チキンプレイ
臆病なプレイスタイル
今日は相手が強くてチキンプレイばかりしてしまう。
芋砂の対義語
凸砂
突撃スナイパー
凸砂はプレイが派手で相手チームのカモになりやすい