今回は「元サヤ」という言葉について解説します!
「元サヤ」とは、一度別れた相手と元の関係に戻るという意味の言葉です。
「元カレと元サヤに戻ったよ!」みたいに使うよ
「元の鞘に収まる」という慣用句の略語で、年齢問わず一般的に使われている言葉です。
この記事では「元サヤ」という言葉の詳しい意味や発祥、使われ方などについても深掘りしています。
興味がある方は記事の続きへどうぞ!
元サヤとは?意味は「離縁した二人が元の関係に戻る」
「元サヤ」の意味=喧嘩やその他の事情で関係が壊れてしまった二人が、元の親しい間柄に戻ること
元サヤとは「元の鞘に収まる」という慣用句の略語で、一度別れた相手と元の関係に戻るいう意味の言葉です。
離婚や恋人同士が破局後に再び元の関係性に戻ってやり直すことなので、主に夫婦や恋人など、恋愛関係の話題でよく使用されています。
「元サヤ」になった本人達が使うとポジティブなニュアンスですが、噂話などで周りの人たちが使うときには少し偏見のあるネガティブなニュアンスになることもあります。
年齢問わず普段の会話でも使われるカジュアルな言葉なので、よく耳にすることもあるのではないでしょうか?
しかしながら、「元サヤ」で検索をかけると候補欄に「元サヤ 死語」とも出てくるので、最近の若い子たちにはあまり使われていないのかもしれません。
簡単に言うと仲直りするってことなんだね!
元サヤの発祥は「元の鞘に収まる」
「元サヤ」の発祥=「元の鞘に収まる」という慣用句
発祥は「元の鞘に収まる」という慣用句です。
この「元の鞘に収まる」という慣用句は国語辞典にも載っていて、段々と簡潔に略されて「元サヤ」になりました。
どうやら昭和後期頃から「元サヤ」と略して使われるようになったようです。
略されて使いやすくなったことで世間に広がっていったのはないのでしょうか。
ではなぜ「元の鞘に収まる」=別れた2人が元の関係に戻るという意味になるのでしょうか?
日本刀を思い浮かべてみてください。
日本刀の刀身の部分をおさめておく筒の事を「鞘」といいます。
武士が刀を抜いて本来収まっていた鞘に戻すという動作から「本来あるべき姿に戻る」という意味で使われるようになったのが始まりのようです。
つまり、「元の鞘に収まる」の語源は日本刀からきていると言えます。
略されていると分かりづらいですが、「元サヤ」のサヤとは刀を収める鞘の事だったんですね!
実は歴史ある言葉だったんだね!
元サヤの使い方・例文
「元サヤ」という言葉を使った例文を見ていきましょう。
使用例①
今日は朝からご機嫌だね
1年前に別れた彼女と元サヤになったんだ!
使用例②
あの夫婦って離婚したんじゃなかったっけ?
元サヤに戻ったらしいよ
使用例③
おいおい、なんだか機嫌悪くない?
元サヤになったからって、全然電話してくれないよね!?
元サヤの類義語や対義語
元サヤの類義語と対義語についても見ていきましょう!
元サヤの類義語
元サヤの類義語としては下記のものがあります。
よりを戻す
一度別れた男女が元の関係に戻ること。
急に電話してきてどうしたの?
僕が間違っていたよ。よりを戻そう。
復縁する
離縁していた者が元の関係に戻ること。
私から別れを切り出したけど、やっぱり彼と復縁したい!
焼け木杭(ぼっくい)に火がつく
一度焼けた杭は火が付きやすい事から、以前関係があった者同士が再び元の関係に戻ること。
中学校の同窓会で久しぶりに元カレに会ったら、焼け木杭に火がついてしまったわ!
元サヤの対義語
元サヤの対義語としては下記のものがあります。
こちらはネガティブな意味合いで使われることが多いです。
絶縁
関係を断ち切ること。
浮気してたなんて許せない!もう彼とは絶縁よ!
覆水盆に返らず
一度起きたことは元には戻せないこと。
待ってくれ!もう絶対に浮気はしない!
覆水盆に返らずよ!二度と連絡してこないで!
今生の別れ
この世ではもう二度と会えない別れ。
まさかあの人と今生の別れになるとは・・・