今回は「メリバ」というネットスラングについて解説します!
「メリバ」とは、受け取り方次第で意味が変化する結末という意味の言葉です。
「この物語はメリバだ」みたいに使うよ!
祝福という意味の「メリー」と不幸な結末という意味の「バッドエンド」を組み合わせた造語です。
この記事では「メリバ」という言葉の詳しい意味や発祥、使われ方などについても深掘りしています。
興味がある方は記事の続きへどうぞ!
メリバとは?意味は「受け取り方次第で意味が変化する結末」
「メリバ」の意味=受け取り方次第で意味が変化する結末
メリバとは受け取り方次第で意味が変化する結末という意味のネットスラングです。
物語の結末を受け手が判断する“Open ending”(オープンエンディング)の形式の一種。
小説、漫画、アニメ、ゲームなどのファンの間で使われます。
一般的には、物語の登場人物の誰かにとっては幸福な結末ですが、当人以外の周囲から見ると悲劇的な結末であるといったシチュエーションに対して用いられます。
例えば、全世界を救う代わりに主人公は死亡する話を挙げると
世界は救われて幸せですが、主人公が死に、残された人にとっては不幸な結末となります。
モヤモヤとした気持ちの残るすっきりしない結果ですね。
物語の余韻に浸る時には楽しい要素ですが、考察が苦手な人には楽しめない要素かもしれません。
このメリバですが、解釈の仕方が様々あるようです。
「相互依存を描いた物語」を指す場合や、登場人物や物語の内容を限定せず、単に「解釈が変化する結末」という意味で使われることもあります。
しかし、受け手の解釈によって、登場人物の幸福と不幸が入れ替わる結末について指すことが一般的には多いようです。
幸福とも不幸とも言える結末のことなんだね
メリバの発祥や元ネタは「祝福の『メリー』と不幸な結末の『バッドエンド』」
「メリバ」の元ネタ、発祥=祝福の「メリー」と不幸な結末の「バッドエンド」
メリバはメリーバッドエンドの略語。
祝福という意味の「メリー」と不幸な結末という意味の「バッドエンド」を組み合わせた造語です。
現在確認できる記録で一番古いのは、2012年4月7日の、あるTwitter(現X)ユーザーの投稿になります。
言葉は比較的最近できた言葉ですが、概念は昔からあるものでした。
例を挙げると
- 人魚姫
- 幸福の王子
- マッチ売りの少女
などです。多くの方がご存じの物語ではないでしょうか。
このように、古くから親しまれている童話にもメリバの要素を含んだ話があるのです。
では、メリバという言葉はどのように広まったのでしょう。
大きなきっかけになったのが、2013年2月には、声優・歌手の悠木碧が、自身の発売するミニアルバムに「メリバ」と付けたことでした。
以前からインターネット上では使われていましたが、より世間に広まるキッカケになったと言えます。
このように広まっていったメリバですが、たびたび解釈違いで論争が起こることがあります。使う場合は状況をよく見たほうが、トラブルを避けられるでしょう。
古くからメリバな結末の物語があったんだね
メリバの使い方・例文
「メリバ」という言葉を使った例文を見ていきましょう。
使用例①
幸せとも不幸せとも取れない結末のことを言います。
ああー!このなんとも言えない結末がたまらない!!
これはメリバな話だったね〜
使用例②
後味の悪いエンドが好きな人に、メリバ好きが多いです。
みんなが幸せになったわけじゃないけど、いい話だった…
メリバ好きの人は、後味悪いエンドが好きよね
使用例③
メリバの登場人物は究極の選択を迫られることも多いです。
このアニメの主人公はね、
最終回に、自分の命を犠牲にして世界を救うんだ。
メリバな話は究極の選択を迫られることが多いなあ
メリバの類義語や対義語
メリバの類義語と対義語についても見ていきましょう!
メリバの類義語
メリバの類義語としては下記のものがあります。
ハッピーエンド
ハッピーエンドでよかった!!
バッドエンド
あまりにも悲しいバッドエンドだった…
ビターエンド
幸せだけでなく不幸せな部分もあるほろ苦い結末。
うーん…ビターエンドな話だったなあ
メリバの対義語
メリバの対義語はありません。