今回は「青田買い」という言葉について解説します!
「青田買い」とは、企業が人材確保のために早めに採用活動を行うという意味の言葉です。
「青田買いで優秀な人材をなるべく多く確保したい」みたいに使うよ!
元は「実る前の青い田を、収穫を見越して早く買うこと」という意味でした。
この記事では「青田買い」という言葉の詳しい意味や発祥、使われ方などについても深掘りしています。
興味がある方は記事の続きへどうぞ!
青田買いとは?意味は「企業が人材確保のために早い段階で採用活動を行うこと」
「青田買い」の意味=企業が人材を確保するために、早めに採用活動をすること
青田買いとは「企業が人材確保のため、早い段階で採用活動を行うこと」という意味の言葉です。
決められている採用期間より早く優秀な人材を確保するための行為のことで、「企業が学生を大量に採用する」ことをも意味します。
似た言葉には「青田刈り」がありますが、こちらは全く違う意味。
あえて実る前の青田の段階で刈り取ってしまう行為のことを言います。
実は「青田買い」と言うところを「青田刈り」を誤用する人がすごく多いんですよ。
2004年度の「国語に関する世論調査」では、「青田買い」を使うところを間違えて「青田刈り」を使う人の方が多かった、という結果も出ているそうです。
中には「青田刈り」を「青田買い」と同じ意味で使っている書物もあるようですが、ここはしっかり違いを把握しておきましょう。
「青田買い」は就職活動の時期になるとテレビや新聞などでもよく使われる言葉ですが、不動産界隈やオタク用語としても次のように使われています。
<不動産用語として>
完成前の新築物件を抑えておく行為。
内装などを好みに変更できるメリットがある一方、完成後が希望に沿わなかったり等のデメリットもあり。
<オタク用語として>
人気が出る前のアイドルなどを見つけて近づいておく行為。
売れる前にファンクラブや握手会に参加することで、顔を覚えてもらえたり将来価値が上がりそうなグッズを手に入れることが可能。
青田買いと青田刈りは間違えやすいからきをつけよう!
青田買いの発祥や元ネタは「実る前の青い田を、沢山収穫できるのを見越して先買いすること」
「青田買い」の元ネタ、発祥=青い稲を、沢山収穫できるのを見越して先買いすること
青田買いの元の意味は「実る前の青田を、沢山収穫できるのを見越して“先買い”する行為」のこと。
「卒業予定の学生」を青い田に、「早期の人材確保活動」を先買いの行為に例えて言われるようになったようです。
企業の「青田買い」は1950年代にはすでにありました。
1960年代の高度成長期、就職斡旋開始日を定めた就職協定があるにもかかわらず一般化していきます。
この就職協定は違反しても罰則がなかったため、優秀な学生を雇用したい企業が抜け駆けをする例が後をたたなかったようです。
そのため、青田買いの時期がどんどん前倒しになっていきます。
青田買いの問題は1960年には国会でも取りざたされ、その後流行語にまでなったそうですよ。
また、国会議事録には青田買いとも青田刈りとも表記されており、この時代にはすでに混同されて使われていたことが伺えますね。
元は田んぼの若い稲を収穫を見越して早く買うことだったんだね!
青田買いの使い方・例文
「青田買い」という言葉を使った例文を見ていきましょう。
使用例①
学生を青田買いする場合
時期はまだ決まってないんだけど、うちの社はまた青田買いするみたいだよ
準備しておきます!
使用例②
不動産を青田買いする場合
例の開発途中の土地は、完成前に売りに出されるようです。
場所もいいし、青田買い考えようか
使用例③
アイドルを青田買いする場合
最近活動始めた地下アイドルで、かっこいい人見つけた!
青田買いしちゃう?
青田買いの類義語や対義語
青田買いの類義語と対義語についても見ていきましょう!
青田買いの類義語
青田買いの類義語としては下記のものがあります。
先行投資
先の利益を見込んで資金・労力などを投入すること
今は資金はかかるけど、先行投資だと思えばいいよ
先買い
将来を見込んで物・人などに投資すること
価格の変動が予想されるものを購入する行為
このグッズは、プレミアが付くのを期待して先買いしておいたんだ
早めにキープする
先の利益が出ない時も使える言葉
推しのライブがあるんだ。チケット早めにキープしないと!
青田買いの対義語
青田買いの対義語としては下記のものがあります。
青田売り
“青田買い”に対し「青田売り」と呼ばれる。
青田を売る行為や、不動産業界で未完成の建物などを販売すること
例の開発途中の土地は青田売りされるようです。
事後購入
必要な状況になった後で購入すること
その商品は型番も次々変わっていくから、事後購入でいいよ