今回は「根拠」の言い換え表現を紹介します!
「根拠」は判断のもとになる理由という意味の言葉です。

今回のプロジェクト予算は、詳細な市場調査に根拠を置いています。
ビジネスシーンでも、日常的にも使われるニュートラルな言葉です。
この記事では「根拠」の言い換えを15語紹介しています!興味がある方は記事の続きへどうぞ!
根拠の”フォーマルな”言い換え・類語!ビジネスやレポートで使える言葉を紹介!
まずは根拠のフォーマルな言い換え語、類語を紹介します。
ビジネスシーンやレポートで使うには、フォーマルな言葉が向いています。
①証拠


証拠=「事実・真実を証明するよりどころ」の意味
ビジネスシーンでは、自己防衛、責任の所在の明確化、業務の効率化、信頼関係の構築などの役割を果たします。
同義語として、次の言葉が使用されます。
- 「エビデンス(evidence)」:主張や結論を裏付ける証拠や理由。
- 「証憑(しょうひょう)」:事実を証明するよりどころ。「証憑書類」は、取引や契約が成立したことを証明する書類で、請求書や領収書、契約書、納品書、見積書などのこと。
「論より証拠」は、議論を重ねるよりも、確かな理由や事実を示す方が、物事が明らかになるという意味のことわざです。
類似のことわざに「百聞は一見に如かず」もあります。
例文



今回のプロジェクト予算は、詳細な市場調査を証拠に取り決めています。
②証左


証左(しょうさ)=「事実を明らかにするよりどころとなるもの」の意味
提案書、企画書、報告書などの主張を補強するために、「証拠」と同じ意味で使われます。
「証左」は、「証」の「あかし」「証明」の意味と、「左」の「助ける」「補う」の意味が組み合わさった言葉です。
「証拠」とは以下のような違いがあります。
- 「証拠」:客観的な資料や根拠に基づき、直接的な証明力を持つ。
- 「証左」:間接的な手がかりや材料で、状況証拠として使う。
例文



今回のプロジェクト予算は、詳細な市場調査によって証左されています。
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③論拠


論拠(ろんきょ)=「議論のよりどころ」の意味
提案や主張を裏付けるための理由となり、客観的なデータや事実、専門家の意見、事例などの様々な形で提示されます。
「論拠を示す」は、自分の主張や意見を裏付けるためのよりどころとなる事実や理由を提示することです。
「根拠」と「論拠」は意味合いが異なります。
- 「根拠」:主張を直接的に支える事実やデータ。
- 「論拠」:根拠に基づいて、なぜその主張が成り立つのかを示す理由や理屈。
例文



今回のプロジェクト予算は、詳細な市場調査に論拠があります。
④証言


証言=「ある事柄の証明となるために、体験した事実を話すこと」の意味
「法廷などで証人が供述する」の意味も持ちます。
ビジネスシーンでは、顧客の声、従業員の意見、専門家の評価など、様々な形で現れます。
発言内容を記録する点で同じ意味の「言質をとる(げんちをとる)」との違いは次になります。
- 「証言」:知っている事実や事件について、真実を明らかにするために、口頭や書面で伝えること。
- 「言質を取る」:言い逃れ防止・責任追及のために、発言や約束を記録や録音、書面で証拠として残すこと。
「言質を取る」は、目上の人に対して使うと失礼にあたる可能性があります。
例文



今回のプロジェクト予算は、詳細な市場調査が証言となった結果です。
⑤原拠


原拠(げんきょ)=「事柄のもとになるよりどころ」の意味
ビジネスシーンにおいて、提案や主張を示すために使われる言葉です。
日常的にはあまり使われません。
「原拠」と「根拠」は、どちらも物事のよりどころを示しますが、意味合いに違いがあります。
- 「原拠」: 物事が成り立つ根本的な原因や基礎となるもの
- 「根拠」: 主張や判断の理由となるもの
類義語には「典拠」「基礎」「土台」があります。
例文



今回のプロジェクト予算の原拠は、詳細な市場調査にあります。
⑥徴証


徴証(ちょうしょう)=「あかしとなる証拠」の意味
ある事実や行為を証明するための証拠となるものを指します。
ビジネスシーンでは、契約書・領収書・メールなどの書類やデータが「徴証」となります。
日常会話で頻繁に使う言葉ではありません。
また、法律用語として用いることがあり、裁判や訴訟などで、事実を証明するために「徴証」が提出されることがあります
例文



今回のプロジェクト予算には、詳細な市場調査の徴証が見られます。
⑦証跡


証跡(しょうせき)=「後々の証拠となるような痕跡(こんせき)」の意味
ある行為や事象の痕跡や記録を示します。
ビジネスシーンでは、システムやソフトウェアの利用状況を示す記録に対して使われることが多いです。
「証跡を残す」は、これらの記録を意図的に作成・保管することを意味します。
「ログ」「記録」「履歴」「トレース」のように言い換えられます。
例文



今回のプロジェクト予算は、詳細な市場調査が証跡となります。
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⑧典拠


典拠(てんきょ)=「頼りにできる根拠」の意味
「文献などにみられる、しっかりとしたよりどころ」の意味もあります。
学術論文やビジネス文書で、主張や意見の正当性を示すために引用される文献や資料、事例などを指します。
類義語には「証拠」「出典」「引用元」があります。
例文



今回のプロジェクト予算は、詳細な市場調査を典拠としています。
⑨データ


データ=「物事の推論の基礎となる事実。参考となる資料・情報」の意味
何らかの事実や事象に関する記録や数値、記号などを示します。
ビジネスシーンでは、顧客情報、売上データ、商品データなどのデータが存在し、「情報」「資料」「数値」「記録」のように言い換えられます。
「データ」と「情報」は、どちらも頻繁に使われる言葉ですが、その意味合いは異なります。
- 「データ」:生の記録や数値。客観的、量的なものが多い。
- 「情報」:データを分析・解釈したもの。主観的な解釈が含まれる、行動や意思決定に役立つ。
例文



今回のプロジェクト予算は、詳細な市場調査のデータをもとに立てられています。
⑩エビデンス


エビデンス=「主張や結論を裏付ける証拠や理由」の意味
科学、医療、ビジネス、法律などのさまざまな分野で使われる言葉です。
「証拠」「根拠」「裏付け」「よりどころ」に言い換えられます。
ビジネスシーンでは、会議や交渉、プレゼンテーションで、自分の意見や提案を裏付ける客観的なデータや資料のことを意味します。
例文



今回のプロジェクト予算は、詳細な市場調査のエビデンスに基づいています。
根拠の”カジュアル”な言い換え・類語!
根拠のカジュアルな言い換え語、類語を紹介します。
ビジネスシーンやレポートで使うのには向いていませんが、親しみやすい表現に言い換える時に役立ちます。
⑪裏付け


裏付け=「ある事が確かであることを証拠立てる」の意味
ビジネスシーンでは、計画や提案、主張などの信頼性や妥当性を高める役割を持っています。
室町時代に、重要な文書の信頼性を高めるために、裏面に花押(かおう、現代のサインに相当)や署名が書かれました。これを「裏判(うらばん)」といい、文書が本物であることが保証されました。
「裏判」が、「裏付け」という言葉に変わり、物事の信頼性や正当性を証明するものという意味で使われるようになったとされています。
例文



今回のプロジェクト予算は、詳細な市場調査が裏付けになっています。
⑫ベース


ベース=「土台・基礎・基本」の意味
ビジネスの基盤となる考え方や戦略、事業活動の拠点となる場所や組織、判断や評価の基準となるものなどの意味で使われます。
「ベース」を使ったビジネス用語に、正直ベース、お願いベース、ぶっちゃけベース、 ゼロベースがあります。
- 「正直ベース」: 建前や遠慮を抜きにして、率直に意見や状況を共有すること
- 「お願いベース」: 相手に何かを依頼する際に、丁寧な言葉遣いや態度で、相手の意向を尊重する姿勢を示すこと
- 「ぶっちゃけベース」: 隠し事や建前をせずに、率直に本音や裏事情を話すこと
- 「ゼロベース」: 何も前提とせずに、最初から考え直すこと
例文



今回のプロジェクト予算は、詳細な市場調査がベースになっています。
⑬理由


理由=「物事がそのようになった、わけ」の意味
ビジネスシーンにおいて、意思決定、説明責任、交渉、問題解決などで使われます。
「原因」「動機」「背景」のように言い換えられます。
「理由」と「事由」は、どちらも物事が起こった原因や根拠を表しますが、ニュアンスが違います。
- 「理由」: ある行為や判断の根拠となる一般的な言葉。日常会話やビジネスシーンなど、幅広く使われます。
- 「事由」: ある事柄が起こった原因や、そうするに至った事情を指す、フォーマルな言葉。 契約書や法律文書など、公式な場面で使われます。
例文



今回のプロジェクト予算は、詳細な市場調査に理由があります。
⑭サイン


サイン=「合図・兆候」の意味
署名やIT用語のサインイン(システムやサービスにログインすること)の意味もあります。
「シグナル」「指示」「兆し」のように言い換えられます。
例文



今回のプロジェクト予算は、詳細な市場調査のサインを踏まえた結果です。
⑮ネタ


ネタ=「証拠」の意味
話の材料・話題、記事の材料、奇術の仕掛け、寿司の具のことも表します。
「ネタ」の語源は、「種(たね)」を逆にした「ねた」であると言われています。
例文



今回のプロジェクト予算は、詳細な市場調査がネタになっています。
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