今回は「Z世代」という言葉についてリサーチしたいと思います。
「Z世代」とは、1997年から2012年までに生まれた若者の世代を指す言葉です。が…この「Z世代」という言葉…何も考えずに使うと思わぬ反感を買ってしまう事もあるんです…!
どういう事?
Z世代の詳細な意味や由来、そして気になる使い方なども紹介していますので、気になる方は記事の続きへどうぞ!
「Z世代」の意味は?
「Z世代」=1997年~2012年に生まれた世代
「Z世代」とは、1997年~2012年に生まれた世代の事を指します。(1996年~2012年生まれという説もある)
「Z世代」の2023年現在の年齢は11歳~27歳。
小学生から社会人までとかなり幅広く、今後の社会を担っていく世代として注目されています。
また、Z世代は「デジタルネイティブ世代」と呼ばれる事もあります。
Z世代の特徴
Z世代の特徴としては、下記のような特徴が挙げられます。
デジタルネイティブである
Z世代はデジタル技術に精通し、スマートフォンやSNSを日常的に活用しています。
自己表現重視
Z世代は個性や自己表現を重視し、オンライン、オフライン問わず積極的に自分を表現します。
グローバル視野
幼い頃からインターネットに慣れ親しみ、世界中の情報や文化に触れることで、幅広い視野を持っています。
柔軟性
変化に対応する力や柔軟性が高く、新しい環境やアイデアに適応することが得意です。
社会問題への関心
気候変動や人権問題など、社会問題にも強い関心を持ち、積極的に意見を発信します。
Z世代は凄い!でも…
こうして見ると、「Z世代」って凄い!としか思えないんですが…
実際には、「Z世代」という言葉はネガティブなイメージの方が強いんですよね。
なんでだろう?
Z世代はネガティブな言葉?
Z世代は独自の感覚や人に流され難いライフスタイルを持つ若者達の事を指す、と言うのは前述しました。
しかし、SNSなどのネット上ではZ世代という言葉はしばしばネガティブな意味で使用されます。
Z世代という言葉にネガティブなイメージが強いのは、主に2つの理由が挙げられます。
- 世代間の価値観の違い
- メディアによるネガティブイメージ
一つずつ見ていきましょう。
1.世代間の価値観の違い
Z世代は他の世代と比較した時、独自の価値観や優先順位を持っています。
幼い頃からSNSに触れ合うことで、多様な価値観に触れ、多様性を当たり前の事として受けいれ、自分自身も他人に流されず、自分らしさを尊重する傾向が強い。
そんなZ世代の行動は、社会に出た際には時に自分本位と写ってしまうでしょう。
そうでなくても、おじさんは若者に難癖をつけたがるものですよね(笑)
自分よりも若い世代、というだけでネガティブな視線を向けてしまう人達にとっては、「Z世代」という言葉のイメージは最悪でしょう。
まあ、そういう人はどこにでもいるよね…
メディアによるネガティブなイメージの強調
いわゆるマスメディアやインターネットメディアではしばしばZ世代に対し、ネガティブなイメージを植え付けるような報道が行われます。
具体的には
- コミュニケーション能力の低下
- 自己中心的な態度
- 短期的な視野
など、世代を一括りにして報道されるのを目にした事がある方も多いのではないでしょうか。
この様に、価値観の違いやメディアの報道によって「Z世代」という言葉のイメージがネガティブなものになっていると考えられます。
「Z世代」と呼ばないで…
その為、「Z世代」である張本人たちは、「Z世代」という言葉で一括りにされる事を嫌う傾向にあります。
自分は普通に生きているだけなのに、なぜか悪いイメージがついた言葉で一括りにされるのは誰だって嫌ですよねよ
そうでなくても、人間を一つの型にはめてカテゴライズする事に抵抗を覚える人も多いでしょう。ジェンダーフリーが騒がれる昨今ではなおさらです。
実際、「Z世代」と呼ばれる世代で、
僕はZ世代だ!
と、Z世代を自称をしている人はネット、SNS、リアルでもほとんど見聞きした事はないですよね。
という事で、若者を一括りに扱う「Z世代」という言葉、とても便利なんですが、使用には注意が必要です!
「Z世代」の発祥や元ネタ、由来は?
Z世代の発祥、語源=アメリカで提唱された消費世代の区分
「Z世代」という言葉の発祥は、2000年にアメリカで提唱された消費世代の区分の一つです。
- X世代:1960~1970年代生まれの世代
- Y世代(ミレニアル世代):1980~1990年代生まれの世代
この2つの世代に続く世代として、「Z」という名称が付けられました。
「Z世代」が使われている場所は?
「Z世代」という言葉は2023年現在、テレビ、インターネット、雑誌等あらゆるメディアで使用されています。
ただ、前述のように「Z世代」と呼ばれる本人達は、自分が「Z世代」と呼ばれる事に反感を持っている場合が多いです。
「Z世代」の使い方や例文を紹介!
厳密に言うと、「Z世代」は1997年~2012年生まれの世代ですが、実際には10代半ば~20代前半の若年層を指して使われています。
Z世代の使い方・例文
だからなんでこんな事すんの?!Z世代にとって飲食店が遊び場になっちゃってるのかな🤔
— コージさん。 (@SdYhG3Q3J72B8pS) April 5, 2023
最近多発している「飲食店テロ」の話題で、「飲食店はZ世代の遊び場」という言われ方も定着しつつあります。
何の関係もないのに同じ世代に生まれたというだけでこんな括り方をされるのは誰だって嫌ですよね。
Z世代の遊び場?、、、躾の問題だろう😡Z世代でも、ちゃんとしてる子いるし‼️
— あこ (@chappy_ako) February 2, 2023
そういった世間の論調に対し、こうして苦言を呈する方も。
ただ、やはり「~世代」という言葉はおおよそステレオタイプな語られ方をする事が多く、「Z世代」も同様です。
その為、当事者は「~世代」で括られる事をよく思っていない場合がほとんど。
なので、本人に対して「あなたはZ世代だから~」などという発言は控えた方が無難でしょう。
「Z世代」の類義語や似ている言葉は?
- さとり世代
- デジタルネイティブ世代
~世代という言葉は数多く存在しますが、1980年代後半~2000年代初頭に生まれた「さとり世代」は年代が被っている事もあり同義として扱われる事も多いです。
また、Z世代は「デジタルネイティブ世代」とも言われており、こちらも同義語として扱ってよいでしょう。