今回は「蚊帳の外」という一般用語について解説します!
「蚊帳の外」とは、その中に入れない仲間外れの事という意味の言葉です。
僕だけ蚊帳の外は悲しいよ!みたいに使うよ!
「蚊帳の外」は「蚊帳」と言う蚊が入れない様にする寝具で、それの「外」という、「蚊帳」+「外」が合わさった言葉です。
この記事では「蚊帳の外」という言葉の詳しい意味や発祥、使われ方などについても深掘りしています。
興味がある方は記事の続きへどうぞ!
蚊帳の外とは?意味は「仲間外れや部外者」
「蚊帳の外」の意味=仲間外れや部外者扱いされる
蚊帳の外とは仲間外れや部外者という意味の一般用語です。
蚊帳は「蚊が入れない様にする寝具」の事で、その中に居れば蚊に刺されずグッスリ眠れます。
その蚊帳の外側に追い出されて蚊に刺されてしまう事を例えて、仲間外れにされる事を言います。
友達が楽しそうに話ししてるところに入れてもらえない場面ですとか、会社の会議に参加させてもらえない場面とか、そのグループに入りたいけど入れてもらえない状況に、多く使われます。
自分だけ置いてけぼりってことなんだね!
つまはじきや部外者などが同じ意味ですが、「蚊帳の外」は外される場面でも自分から外れる場面でも使えます。
巻き込まれると大変だから蚊帳の外に居よう!とも使うね!
蚊帳の外の発祥や元ネタは「古墳時代に蚊屋衣縫が伝えた蚊帳」
「蚊帳の外」の元ネタ、発祥=古墳時代に中国から蚊屋衣縫が伝えた蚊帳
蚊帳は古墳時代(西暦270~312年)に中国から蚊屋衣縫(かやのきぬぬい)という女性の蚊帳作りの技術者が伝えたと、『日本書紀』に記載されています。
奈良時代には貴族の住居に、絹の蚊帳の中で寝ている絵が『春日権現霊験記』に載っています。
この絵からも位の高い人は「蚊帳の内」に入れて、位の低い人は「蚊帳の外」に出されてますね。
奈良時代には実際に「蚊帳の外」の人が居たんだね
世界ではクレオパトラ(紀元前69年~紀元前30年)も使用していたとも言われています。
クレオパトラが中に居たら、他は「蚊帳の外」で待機だよね
蚊帳の外の使い方・例文
「蚊帳の外」という言葉を使った例文を見ていきましょう。
①仲間外れの「蚊帳の外」
今日は飲み会だよ、ぱーっと行こう!
私だけ誘われてない、蚊帳の外にされてるよ
②選挙で政治から「蚊帳の外」
テレビで政策を語ってた議員さん、落選しちゃったね
次の選挙までは政治から蚊帳の外だから、意見は伝わらないよ
③優勝争いから「蚊帳の外」
応援してるチームの自力優勝の可能性が無くなったよ
優勝争いから蚊帳の外だね、来年は頑張ってほしいよ
「蚊帳の外」の類義語や対義語
蚊帳の外の類義語と対義語についても見ていきましょう!
「蚊帳の外の類義語」
「蚊帳の外」の類義語としては下記のものがあります。
仲間外れ
いつも遊んでるみんなは?一人でどうしたの?
喧嘩しちゃって仲間外れにされてる。明日謝るよ
つまはじき
全くなっとらん、どいつもこいつも駄目な奴ばかりだ
そんな事を言ってるから、つまはじきにされて誰も寄ってこないのよ
部外者
客と揉めたって聞きましたけど、大丈夫ですか?
部外者のあなたにまで心配をかけて済まないね
蚊帳の外の対義語
「蚊帳の外」の対義語としては下記のものがあります。
全員参加
全員参加だ、誰も欠けちゃいねえな
一致団結
運動会は一致団結して優勝だ!
二人三脚
主人と二人三脚で店を続けてます