今回は「臨機応変」という四字熟語について解説します!
「臨機応変」とは、その場その時の状況にふさわしい行動をとることという意味の言葉です。
何が起きるかわからないから臨機応変に!みたいに使うよ!
臨機応変は、中国の歴史書にでてくる王族の言葉に由来します。
この記事では「臨機応変」という言葉の詳しい意味や発祥、使われ方などについても深掘りしています。
興味がある方は記事の続きへどうぞ!
臨機応変とは?意味は「その場その時の状況にふさわしい行動をとること」
「臨機応変」の意味=その場その時の状況にふさわしい行動をとること
臨機応変とはその場その時の状況にふさわしい行動をとることという意味の四字熟語です。
「臨機」は「機に臨む」なので、「その場その時に」という意味です。
「応変」は「応じて変える」なので、「その場その時に応じて(自分の行動を)変える」という意味になります。
臨機応変という言葉自体はポジティブな意味を持っていますが、「臨機応変」にすることは難しいので、多用されることを好まない人もいるので注意が必要です。
ビジネスの場面でも日常場面でも、状況に応じて行動しなければならない場面ではよく使います。
相手が上手く対応してくれたり、何かを成功させたりしたときに誉め言葉として使うのが良いでしょう。
状況(臨機)に応じて行動を変えるってことなんだね!
臨機応変の由来は「吾自ら機に臨みて変を制す。多言する勿れ」という言葉
「臨機応変」の由来=「吾自ら機に臨みて変を制す。多言する勿れ」という言葉から
「臨機応変」の由来は、「吾自ら機に臨みて変を制す。多言する勿れ」という言葉からです。
「私は自分でその場その時に応じて行動を変えられる。だから私に口出しをするな。」という意味ですね。
この言葉は、中国の歴史書「南史」にある言葉で、西暦600年後半に成立した書物であることから、約1400年の言葉に由来しているということになります!
現存する四字熟語は、故事成語と言って中国の古典に由来しますが、「臨機応変」もその一つということです。
日本では初め「機変」という言葉で伝わり、能楽や連歌などの芸術の場で使われました(室町時代)。
江戸時代には、歌舞伎の脚本家への批評で「臨機応変をわきまえていない」という文献があるので、江戸時代から確実に使われるようになったと思われます。
宗教や芸術で使う言葉だったのが、徐々に世間に広まっていったのでしょう。
中国の古典からだんだん日本に浸透していったんだね!
臨機応変の使い方・例文
「臨機応変」という言葉を使った例文を見ていきましょう。
使用例①
今回の会議、質問されたら解答よろしくね。
まかせてください!臨機応変に答えます!
使用例②
サッカーの解説者ってコメント難しそうだよね。
プレーを見て臨機応変にコメントしないといけないよね。
使用例③
会社の部下が言った通りにしか動かんのだよ……。
入社してすぐ臨機応変な行動はできないって。
臨機応変の類義語や対義語
臨機応変の類義語と対義語についても見ていきましょう!
臨機応変の類義語
臨機応変の類義語としては下記のものがあります。
柔軟(じゅうなん)
「柔軟」は「適応性や順応性が十分にある様子」という意味の言葉です。
あの俳優はアドリブを入れて柔軟に演技してるなあ。
ケースバイケース
「ケースバイケース」は「一つ一つ個別に対応する」という意味の言葉です。
当病院の医療費は、ケースバイケースです。
臨機応変の対義語
臨機応変の対義語としては下記のものがあります。
融通(ゆうづう)のきかない
「融通のきかない」は「柔軟性がなく、状況によって考えや行動が変わらない」という意味の言葉です。
融通のきかない上司で、会議時間を変更してくれないの。
杓子定規(しゃくしじょうぎ)
「杓子定規」は「常に一定の基準で、物事を律しようとする」という意味の言葉です。
先生が杓子定規な考え方で、今の時代にあってないんだよ。
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