今回は「皮肉」という言葉について解説します!
「皮肉」とは、意地悪な発言、予想外れの結果という意味の言葉です。
褒められているようだけど、すごく皮肉だよね。みたいに使うよ!
「皮肉」の由来は仏教用語の「皮肉骨髄」からきています。
この記事では「皮肉」という言葉の詳しい意味や発祥、使われ方などについても深掘りしています。
興味がある方は記事の続きへどうぞ!
皮肉とは?意味は「意地悪な発言、予想外れの結果」
「皮肉」の意味=意地悪な発言、予想外れの結果
「皮肉」の意味は、「意地悪な発言、予想外れの結果」と大きく分けて2つです。
「意地悪な発言」は、遠回しに言う意地悪な発言のことを指します。
遠回しに言っているので、そのときはそれが意地悪な発言だと気づかない場合も。
「あれは皮肉だったのか……。」と後になって意地悪な言い方だったんだなと思うことが多いです。
「予想外れの結果」は、その人にとって意地悪な結果になってしまったときに使います。
「給料を上げたくて転職したのに、前の会社の景気が上がった。」のように、良くない方向に物事が進んだときに使うことが多いです。
どちらの意味にしても、ネガティブな要素が強い言葉ですね。
意地悪な発言や意地悪な結果になるってことなんだね!
皮肉の由来は「仏教用語の『皮肉骨髄』」
「皮肉」の由来=仏教用語の「皮肉骨髄」から
「皮肉」の由来は、仏教用語の「皮肉骨髄」という言葉からきています。
「皮肉骨髄」という言葉は、禅を中国に伝えたとされる達磨大師の言葉が由来です。
達磨大師は4人の弟子の質問に対する答えをそれぞれでこう評価しました。
「あなたは皮を得た。合格。」「あなたは肉を得た。合格。」「あなたは骨を得た。合格。」「あなたは髄を得た。合格。」
皮や肉は、骨髄に比べて表面を指す部分です。この評価での皮や肉は、骨髄よりも浅い理解しかできていないという意味でもあります。
この言葉が広まり、骨髄よりも浅い皮や肉のような未熟な理解しかできていないことを見下すという意味合いで使われ始めました。
いつ頃から使われ始めたかは明確ではありませんが、仏教用語が日常に伝えられ広まったものと思われます。
浅い理解しかできてないということを暗に示す言葉なんだね!
皮肉の使い方・例文
「皮肉」という言葉を使った例文を見ていきましょう。
使用例①
昨日友人から黄色いカーネーションをもらったんだ!
え……。たしか花言葉は「軽蔑」だよ?!皮肉が込められてない?
使用例②
この足し算できたの?!天才じゃん!
馬鹿にしてない?!それ皮肉だよね??
使用例③
同期が昇格になって悔しいよ。
え?!あのだらしないAさんが?!
そうだよ!俺がプロジェクトを助けたら彼だけ評価されたんだ!
皮肉だなあ……。
皮肉の類義語や対義語
皮肉の類義語と対義語についても見ていきましょう!
皮肉の類義語
皮肉の類義語としては下記のものがあります。
嫌味(いやみ)
嫌味は「嫌な気持ちになる言葉や態度」という意味の言葉です。
お嬢様育ちには分からないなんて……嫌味じゃん!
揶揄(やゆ)
揶揄は「からかう」という意味の言葉です。
人の外見を揶揄することは許されん!
皮肉の対義語
皮肉の対義語としては下記のものがあります。
会心(かいしん)
会心は「満足の結果になる」という意味の言葉です。
面接が上手くいって、会心の笑顔だね!
激賛(げきさん)
激賛は、「非常にほめること」という意味の言葉です。
社長から激賛されて、浮かれてしまうよ!