今回は「厄介」という言葉の意味について解説します。
「厄介」とは、手間や面倒がかかってわずらわしいことや、人の世話になることを表す言葉です。

「厄介な問題」のように、手を焼く様子を表す言葉ですね。
読み方は「やっかい」で、「厄(わざわい)」と「介(たすける・かかわる)」という漢字からできています。
この記事では「厄介」の意味や読み方、語源、使い方、類義語・対義語まで深掘りしています。
興味がある方は記事の続きへどうぞ。
厄介とは?意味は「手間がかかってわずらわしいこと」
「厄介」の意味=手間や面倒がかかってわずらわしいこと、また人の世話になること
厄介には大きく二つの意味があります。
一つめは、手間や面倒がかかってわずらわしいという意味です。「厄介な問題」「厄介な仕事」のように使います。
二つめは、人の世話になるという意味です。「友人宅で厄介になる」のように、面倒をみてもらう場面で使われます。
同じ言葉でも、困りごとを指す使い方と、お世話になるという使い方の両方があるわけです。



「面倒」と「世話」、二つの顔を持つ言葉なんですね。
厄介の語源・由来
「厄介」の語源には諸説あり、はっきりとは分かっていません
厄介の語源には諸説あり、確かなところは分かっていません。
一つには、わざわいの巡り合わせを表す漢語「厄会(やくえ)」が変化したという説があります。
もう一つには、「家居(やかい)」、つまり家に同居している人を表す言葉が変化したという説もあります。
「厄(わざわい・苦しみ)」を「介(たすける・かかわる)」という漢字が当てられ、そこから世話や面倒の意味が広がったと考えられています。



「世話」と「面倒」、両方の意味のつながりが見えてきますね。
厄介の使い方・例文
「厄介」を使った会話を見ていきましょう。
困りごとを表す場面から、人の世話になる場面まで幅広く使えます。
使用例① 手のかかる問題に直面する
すぐには片づかない問題に、手を焼く場面です。



このトラブル、原因が見えなくて厄介だなあ。



一つずつ切り分けて、落ち着いて進めていきましょう。
使用例② 手を焼く相手について話す
周りが対応に困る人を、話題にする場面です。



あの人はすぐ怒り出すから、ちょっと厄介者だよね。



相手の言い分も聞きながら、距離を取って付き合いましょう。
使用例③ 人の家に世話になる
しばらく人の家に泊めてもらう場面です。



引っ越しまで、しばらく友人宅に厄介になることにしたよ。



お礼の気持ちを伝えながら、気持ちよく過ごしたいですね。
「厄介」の類義語や対義語
厄介の類義語と対義語についても見ていきましょう。
厄介の類義語
厄介の類義語としては下記のものがあります。
面倒(めんどう)
面倒は、手間がかかってわずらわしい様子を表す言葉です。



「面倒な手続き」のように、手間のかかる様子を表します。
煩雑(はんざつ)
煩雑は、こみ入っていてわずらわしい様子を表す言葉です。



「煩雑な事務作業」のように、込み入った手間を表します。
難儀(なんぎ)
難儀は、苦労が多く、なかなか進まない様子を表す言葉です。



「難儀な道のり」のように、苦労の大きさを表します。
厄介の対義語
厄介の対義語としては下記のものがあります。
容易(ようい)
容易は、たやすくて手間がかからない様子を表す言葉です。



「容易な作業」のように、楽にこなせる様子を表します。
簡単(かんたん)
簡単は、こみ入っておらず、わかりやすい様子を表す言葉です。



「簡単な手続き」のように、手軽さを表します。
厄介の豆知識・ちょっといい話
厄介をもっと深く知れる、ちょっとした小話を紹介します。
「厄介になる」には感謝の気持ちがこもる
「厄介になる」は、面倒をかけることへのお詫びと、世話になることへの感謝が混ざった言葉です。
言葉のうえでは「手間をかけてすみません」という意味ですが、人の家に泊めてもらうときなどに使うと「お世話になります」というあいさつとして自然に伝わります。困りごとを表す「厄介」とは少し色合いの違う、やわらかな使い方です。



同じ言葉なのに、感謝の気持ちが伝わるのっておもしろいね。
江戸時代の「厄介」は同居の身内を指した
江戸時代の「厄介」は、家を継がずに同居して養われている身内を指す言葉でもありました。
長男が家を継ぐ仕組みのなかで、次男や三男などは実家で養われることがありました。こうした人を「厄介」と呼んだとされ、世話をする・される関係から、今の「世話になる」「面倒をみる」という意味へとつながっていったと考えられています。



昔の暮らしから、言葉の意味が広がっていったんだね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。手を焼く場面でも、人の世話になる場面でも、「厄介」を意味に合わせて使い分けてみてください。