今回は「おべっか」という言葉について解説します!
「おべっか」とは、「相手の機嫌をとるためにお世辞を言うこと、その言葉」という意味です。
「あいつ、おべっかが上手いよな」みたいに使うよ!
「弁口(べんこう)」に、「御(お)」が付いた「御弁口(おべんこう)」が変化した言葉だといわれています。
この記事では「おべっか」という言葉の詳しい意味や発祥、使われ方などについても深掘りしています。
興味がある方は記事の続きへどうぞ!
おべっかとは?「相手の機嫌をとるためにお世辞を言うこと、その言葉」
「おべっか」の意味=「相手の機嫌をとるためにお世辞を言うこと、またその言葉そのもの」
「おべっか」とは「相手の機嫌をとるためにお世辞を言うこと、またその言葉そのもの」という意味です。
具体的には、目上の人間に対して、相手にとって都合の良いことや、好印象なことを言います。
本心からそう思っているわけではないことから、あまり良いイメージの言葉ではありません。
各地域の方言では、「おべんちゃら」「おてんたら」「あんらぐち」「おずいしょ」「べんこ」などとも言うようです。
へつらったり、お世辞を言うことなんだね!
「おべっか」は、「弁口」に、「御」が付いた「御弁口」が変化した言葉
「おべっか」は、「弁口」に、「御」が付いた「御弁口」が変化した言葉
「弁口(べんこう)」に、接頭語「御(お)」が付いた「御弁口(おべんこう)」が変化した言葉だといわれています。
神事などの時に、炊事の火を別にする意「別火」を知らない人が「おべっか」と言ったとする説もあります。
江戸時代の滑稽本「浮世風呂」にも記載されていることから、1800年代には一般に認知されている言葉だということが分かります。(精選版 日本国語大辞典)
「弁口」から生まれた言葉なんだね!
おべっかの使い方・例文
「おべっか」という言葉を使った例文を見ていきましょう。
使用例①
あの新入生、どう?
なんか先輩に対して、おべっかばっかり使ってるんだよね。
きっと可愛がられたいんだね。
使用例②
新しい仕事を始めたんだって? 何してるの?
営業だよ。取引先におべっかを使わないといけないんだよね。
それは大変そうだけど、頑張ってね!
使用例③
新しい同僚とは、良い関係築けそうだね。
本当だよ~。でも彼、同じ立場の私なんかに、おべっかを言ってくるんだ。
そうなの? あなたに異性として興味があるのかもね。
「おべっか」の類義語や対義語
「おべっか」の類義語と対義語についても見ていきましょう!
「おべっか」の類義語
「おべっか」の類義語としては下記のものがあります。
尻尾を振る
「尻尾を振る」とは、媚びを売って相手に取り入ることです。
あの新入生、どう?
なんか先輩に対して、尻尾を振ってばかりなんだよね。
きっと可愛がられたいんだね。
ごますり
へつらって人に取り入ること。
新しい仕事を始めたんだって? 何してるの?
営業だよ。毎日、取引先にごますりしてるよ。
それは大変そうだけど、頑張ってね!
おべっかの対義語
おべっかの対義語としては下記のものがあります。
憎まれ口
「憎まれ口」とは、「人に憎まれるようなことを言うこと。また、その言葉。」(デジタル大辞泉)という意味の言葉です。
新しい同僚とは、良い関係築けそうだね。
いや~。毎日憎まれ口をたたかれてますよ。仲良くなれる自信がないです。
そうなの? 意外だね。