「もとより」の意味とは?「元来」との違いと2つの使い方を例文で解説

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今回は「もとより」という言葉について解説します。

「もとより」には「元から・最初から」という意味と「言うまでもなく・もちろん」という意味の2つがあります。

「もとより承知です」「もとより覚悟の上」ってどういう使い分けをするの?

「もとより」は漢字で「元より」とも書き、古くから使われてきた和語(大和言葉)の表現です。

この記事では「もとより」の意味・語源・2つの使い方・類義語まで深掘りしています。

興味がある方は記事の続きへどうぞ。

目次

もとよりとは?意味は「元から」と「言うまでもなく」の2つ

「もとより」の意味=①元から・最初から・元来 ②言うまでもなく・もちろん・当然ながら

「もとより」は2つの意味を持つ副詞で、文脈によってどちらの意味かを判断する必要があります。

①の「元から・最初から」の意味では「もとよりそういう性格だ」「もとより準備していた」のように使います。元来・以前からという時間的な起点を強調する用法です。

②の「言うまでもなく」の意味では「もとより承知しております」「もとより覚悟の上です」のように使い、あることを当然のこととして述べるときに使います。

一つの言葉で2つの意味があるから、文脈での読み取りが大事なんだね。

もとよりの発祥や元ネタは和語(大和言葉)

「もとより」の元ネタ・発祥=古来の和語(大和言葉)で「元(もと)」+格助詞「より」の組み合わせ

「もとより」は「元(もと)=起点・始まり」と格助詞「より(〜から)」が合わさった和語で、平安時代の文学にも登場する歴史ある表現です。

「元より」と漢字表記することもできますが、現代の公用文や新聞では平仮名「もとより」で書かれることが多いです。

現代語では「元々(もともと)」「元来(がんらい)」が口語で多く使われるようになりましたが、「もとより」は書き言葉や改まった表現として今も現役で使われています。

「もともと」より少し格調ある言い方、という感じだね。

もとよりの使い方・例文

使用例① 「元から・最初から」の意味で使う

何かが最初からそうであったことを強調する場面で使います。

彼はもとより人前で話すのが得意で、プレゼンを任せれば安心できる。

「もともと」より少し書き言葉らしい感じがする表現だね。

使用例② 「言うまでもなく・もちろん」の意味で使う

あることを当然の前提として述べるときに使います。ビジネス敬語でもよく見られます。

スケジュールの変更は、もとより承知の上でお引き受けしました。

使用例③ 「Aはもとより、Bも〜」という構文で使う

「Aはもとより、Bも」の形で「AだけでなくBも(当然)〜」と範囲を広げる表現として使われます。

費用はもとより、準備にかける時間も考慮して計画を立てました。

「費用だけじゃなく時間も」という内容をコンパクトに言えるね。

「もとより」の類義語や対義語

もとよりの類義語

元来(がんらい):本来・もともとの意味。漢語由来で「もとより」より堅めの書き言葉。「彼は元来おとなしい性格だ」のように使う。

もともと(元々):「もとより」の口語的な言い方。最初からそういう状態だったことを表す。日常会話で最も使いやすい表現。

言うまでもなく(いうまでもなく):「もとより②」の意味に相当する表現。あることが自明であることを強調する。やや口語的。

「もともと」が日常語、「もとより」が書き言葉、「元来」が最も硬い表現という使い分けかな。

もとよりの対義語

今になって(いまになって):時間が経ってから初めて気づいたり行動したりする様子。「もとより(最初から)」の対義にあたる。

後付け(あとづけ):後から理由や意味をくっつけること。「もとよりそうではなく、後から付け加えた」という意味で対立する。

「もとより覚悟していた」と「今になって覚悟した」、言葉のニュアンスがまったく違うね。

「もとより」の豆知識・ちょっといい話

「もとより」にまつわる面白いエピソードを2つ紹介します。

平安文学にも登場する古い表現

「もとより」は平安時代の文学に既に登場しており、和語として1000年以上の歴史を持ちます。

紫式部の『源氏物語』や清少納言の『枕草子』にも「もとより」の用例が見られ、当時から「元から・もともと」の意味で使われていたことが確認されています。

1000年以上使い続けられてきた言葉が現代のビジネス文書にも登場するのは、日本語の語彙の豊かさを示しています。

平安時代から続く言葉が今のビジネスシーンでも使われてるなんて、すごい。

「もとより」vs「むろん」どちらが丁寧か

「言うまでもなく」という意味の「もとより」に対し、「もちろん(勿論)」「むろん」なども同じ意味で使われますが、格式の度合いが異なります。

「もちろん」は日常・口語表現として最も使いやすく、「むろん」は少し書き言葉より。「もとより」はさらに改まった書き言葉として、丁寧なメールや公式文書に向いています。

相手や状況に応じて使い分けると、文章の印象が変わります。

「もちろん」「むろん」「もとより」の使い分け、覚えておくと便利そう。

明日から使えるプチ知識:丁寧なメールで「もちろん承知しています」と書くところを「もとより承知しております」に変えると、一段と改まった印象になります。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。「もとより」の2つの意味と使い方を覚えて、書き言葉の表現力をぜひ高めてみてください。

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