「おちょくる」はどこの方言?語源と「からかう」との微妙な違いを解説

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今回は「おちょくる」という方言について解説します。

おちょくる=からかう・馬鹿にする・困らせるようにいじること

「また人のことおちょくって!」って言われたことあるけど、「からかう」とどう違うの?

主に大阪・関西発祥の方言で、「からかう」よりも相手を困らせたり馬鹿にしたりするニュアンスが強い言葉です。

この記事では意味・どこの方言か・由来・使い方・類義語まで深掘りしています。興味がある方は記事の続きへどうぞ。

目次

「おちょくる」とは?意味は「からかう・馬鹿にする」

「おちょくる」の意味=相手をからかう・困らせるようにいじる・馬鹿にする

「おちょくる」は相手が困ったり怒ったりするように意図的にいじる行為を指します。

標準語の「からかう」と意味は近いですが、「おちょくる」の方がより強く「馬鹿にする・からかって困らせる」というニュアンスが含まれます。一方、親しい間柄では「面白いことを言ってくれるな」という愛情表現として使われることもあります。

「からかう」より少し意地悪な感じがするんだね。使う相手と場面を選ばないとな。

「おちょくる」はどこの方言?

おちょくる=大阪・関西発祥の方言。現在は西日本全般で使われ、全国にも広まっている

「おちょくる」は大阪・京都・兵庫などの関西地方が発祥です。さらに四国・長崎・熊本・鹿児島などの西日本でも使われており、テレビのバラエティ番組での普及によって全国的に通じる言葉になりました。

現在では東日本でも意味を理解できる人が多く、「方言」という意識が薄れつつある言葉のひとつです。

関西発なのに今では全国で通じるんだ。バラエティ番組の影響って大きいな。

「おちょくる」の由来・語源

語源①:古語「嘲繰(ちょうくる)」から生まれた説(有力)

最も有力な語源とされるのが、古語「嘲繰(ちょうくる)」が変化したという説です。

「嘲繰(ちょうくる)」は「嘲る(あざける)」ことを繰り返す意味を持つ古い言葉で、「ちょうくる→ちょくる→おちょくる」と変化したと考えられています。江戸時代にはすでに「ちょくる」という形での使用例が確認されています。

「嘲繰」が縮まって「おちょくる」になったのか。江戸時代からある言葉なんだ。

語源②:「おちょこ」に関連するという説(諸説あり)

もうひとつ、「お猪口(おちょこ)」との関連を指摘する説もあります。お猪口でちょんちょんとつつくような仕草が「からかう」動作を連想させるという考え方ですが、これは民間語源説のひとつで、言語学的には「嘲繰説」の方が有力とされています。語源については諸説あります。

「おちょこ」でちょんちょん…って説もあるのか。語源はロマンがあるな。

語源③:「おちょくる」と「ちょける」は別物

よく混同されがちですが、「ちょける」は「おちょくる」とはまったく別の言葉です。

「ちょける」は関西弁で「自分がふざける・おちゃらける」という自動詞です。一方「おちょくる」は「相手をからかう」という他動詞で、主体と対象が逆になります。関西弁に慣れていないと混乱しやすい組み合わせです。

「おちょくる」(他人をいじる)と「ちょける」(自分がふざける)、確かに全然違う意味だ。

「おちょくる」の使い方・例文

「おちょくる」は動詞として使い、「おちょくって」「おちょくった」「おちょくるな」のように変化します。

使用例① 友人同士でいじる場面

また人のことおちょくっとるやろ。

おちょくってへんって、ほんまのことゆうてるだけやん。

使用例② 叱るときの表現

後輩、さっきの説明おちょくってたやろ。ちゃんとやり直せ。

すみません、そんなつもりじゃなかったです。

使用例③ 被害を受ける立場の表現

あの人、いつも私だけおちょくるんよ。わざと困らせようとしてる。

それはしんどいね。ちゃんと言った方がいいよ。

「おちょくる」の類義語・対義語

「おちょくる」の類義語

からかう・冷やかす・茶化す(標準語)

「からかう」が最も近い標準語表現ですが、「おちょくる」は「馬鹿にする」「困らせる」ニュアンスが強めです。「冷やかす」は軽めのからかい、「茶化す」は深刻な場面をわざと軽く扱うときに使います。

なぶる(各地の方言)/ちょくる(「おちょくる」の古形)

「なぶる」は東北・九州などの方言で「いたぶる・おもちゃにする」という意味で使われ、「おちょくる」より強い行為を指すことが多いです。

「からかう<おちょくる<なぶる」くらいの強さの順番か。使い分けが大事だな。

「おちょくる」の対義語

明確な対義語はありませんが、「尊重する」「敬う」「真剣に受け止める」などが対照的な態度として挙げられます。

「おちょくる」の反対は「真剣に向き合う」ってところかな。

「おちょくる」の豆知識・ちょっといい話

「おちょくる」にまつわる面白い豆知識を紹介します。

大阪では怒りながら使っていても愛情表現になる場合がある

大阪を含む関西圏では、「またおちょくっとるやろ」と怒ったような言い方をしても、親しい間柄では愛情や信頼関係の表れになることが多いです。関西のコミュニケーションでは「ツッコミ」文化が根付いており、相手をいじることが親密さを示す一形態として機能します。このため、東日本の人が見ると「言い合いしてる?」と誤解するシーンが生まれがちです。

おちょくり合いが関西での愛情表現になってるのか。文化の違いが面白い。

テレビの発展が「おちょくる」を全国に運んだ

「おちょくる」が全国に広まった背景には、高度経済成長期以降のテレビのバラエティ番組での関西芸人の活躍があります。吉本興業をはじめとする関西の芸人がテレビで使う言葉が全国に広がり、「おちょくる」もそのひとつとして定着しました。方言がメディアを通じて標準語に近い位置へと昇格した事例です。

関西芸人のおかげで全国に広まったのか。「おちょくる」にもテレビの歴史があるんだな。

明日から使えるプチ知識:「おちょくる」と「ちょける」を混同しないのがポイント。「おちょくる=相手をいじる(他動詞)」「ちょける=自分がおどける(自動詞)」と覚えておくと、関西弁のやりとりがより楽しめます。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。「おちょくる」の意味と語源が伝われば幸いです。関西出身の人とのやりとりで聞こえてきたときに、ぜひこの記事の内容を思い出してみてください。

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