今回は「追求」という言葉の意味について解説します。
「追求」とは、目的や利益・理想などを達成しようと追いかけ求めることです。

夢を追い続けることが、まさに「追求」ですよね。
読み方は「ついきゅう」で、混同されやすい「追及(ついきゅう)」「探求(たんきゅう)」とは使い方が異なります。
この記事では「追求」の意味・語源・使い方、そして「追及」「探求」との違いまで深掘りしています。
興味がある方は記事の続きへどうぞ。
追求とは?意味は「目的・理想を追いかけ求めること」
「追求」の意味=目的・利益・理想などを達成しようとして、追いかけ求めること
「追求」は、望むものを手に入れるために積極的に追いかける行動や姿勢を表す言葉です。
「利益を追求する」「幸福の追求」「品質を追求する」のように、ポジティブな目標に向かう場面でよく使われます。
「追」(おう)+「求」(もとめる)という字のとおり、対象を追いかけながら求め続けるニュアンスがあります。



「利益を追求する」「夢を追求する」──ひたむきなイメージの言葉ですね。
追求と「追及」「探求」の違いは目的にある
追求=目的・利益を追う/追及=責任・過失を問い詰める/探求=知識・真理を探し求める
「追求」「追及」「探求」はすべて「ついきゅう」または「たんきゅう」と読みますが、それぞれ対象が違います。
「追及(ついきゅう)」は責任・過失・問題の原因などを追って問い詰めること。「責任を追及する」「原因を追及する」のように使います。
「探求(たんきゅう)」は知らないことを探して求めること。「真理の探求」「知識の探求」のように、知的な探索のニュアンスがあります。
つまり「追求」は目標・利益、「追及」は責任・問題、「探求」は知識・真理、それぞれ向かう方向が異なります。



同じ「きゅう」でも意味が全然違うんですね。状況に合わせて選ばないと。
追求の使い方・例文
「追求」を実際に使った例文を見てみましょう。
ビジネスから日常まで幅広く使える言葉です。
使用例① 利益の追求
企業や組織が利益・成果を目指す場面でよく使われます。



この事業の目的は何ですか?



利益の追求だけでなく、社会貢献も大切にしています。
使用例② 品質の追求
より高いレベルを目指してこだわり続ける姿勢を表します。



なんでこんなに細部までこだわるの?



品質の追求があるから、うちの商品は信頼されているんだよ。
使用例③ 幸福の追求
自分らしい生き方や幸せを目指す文脈でも使われます。



最近、仕事を辞めて転職したって聞いたけど。



幸福の追求のためにね。やりたいことに挑戦してみようと思って。
「追求」の類義語や対義語
関連する言葉もまとめておきましょう。
追求の類義語
「追求」に近い意味を持つ言葉です。
希求(ききゅう)
強く望み、求めること。「追求」が行動的に追いかけるニュアンスに対し、「希求」は切に願い求める気持ちに重点があります。「平和を希求する」のように使います。



「希求」はより切実な願いという感じがしますね。
渇望(かつぼう)
強くのどが渇くように、何かを強烈に求めること。「追求」より感情的・衝動的なニュアンスがあります。「自由を渇望する」「認めてもらいたいと渇望する」のように使います。



渇望は「もう待てない、今すぐ欲しい」という強さがありますよね。
模索(もさく)
手探りで探し求めること。「追求」は目標が明確な場合に使いますが、「模索」は方向性を探りながら進む段階に使います。「解決策を模索する」のように使います。



「模索」は答えがまだ見えていない段階、「追求」は方向が決まってから、という感じですね。
追求の対義語
「追求」とは対照的な意味を持つ言葉です。
断念(だんねん)
望んでいたことをあきらめること。追い求めることをやめた状態を表し、追求の反対の意味になります。



追求をやめることが「断念」──続けることの大切さが見えてきますね。
放棄(ほうき)
権利・義務・目標などを投げ捨てること。「断念」より意志的に「手放す」ニュアンスが強く、あきらめより踏み込んだ言葉です。



「放棄」は積極的に手放す、「断念」は泣く泣くあきらめる、という違いがありますね。
追求の豆知識・ちょっといい話
「追求」にまつわる豆知識を紹介します。
「幸福の追求」はアメリカ独立宣言にも登場する
1776年のアメリカ独立宣言には「生命、自由、そして幸福の追求」という有名なフレーズがあります。
英語では “the pursuit of Happiness” で、「pursuit(パースート)」=追い求めることが「追求」に相当します。
「幸福は与えられるものではなく、自分で追い求めるものだ」という思想が込められており、近代の個人の権利概念に大きな影響を与えました。



「追求」がアメリカ独立宣言にも刻まれていたとは、すごく深い言葉ですね。
「追求」「追及」「探求」──同音語が多い理由
「追求」「追及」「探求」がすべて「きゅう」で終わるのは、「求」も「及」も「求める・至る」という意味を持つ漢字だからです。
「求(もとめる)」は望むものを手に入れようとすること、「及(およぶ・きゅう)」は追いついて届くことを表し、どちらも「追いかける」という方向性を持ちます。
似た発音の言葉が揃っているのは偶然ではなく、漢字の意味がもともと近い縁語のためです。混同しやすいのはその証拠でもあります。



似て非なる三語ですが、漢字を見れば使い分けのヒントになりますね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。「追求」という言葉を正しく使い分けて、伝わる表現に活かしてください。