RTAとは?意味・元ネタ・発祥・起源|類義語・対義語も解説

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今回はネットで使用される「RTA」という言葉について解説します。

「RTA」は、「Real Time Attack(リアルタイムアタック)」の略語です。

RTAは特定のゲームをどれだけ早く、そして短い時間でクリア出来るのか?を競うゲーム競技で、ゲームのオープニングやローディング時間なども含めた「実際に掛かった時間」を計測するのが特徴となっています。

この「RTA」という言葉…いつどこで、誰によって生み出され、どんな使われ方をしているのか…?

興味がある方は記事の続きへどうぞ!

目次

「RTA」とは?意味を解説!

「RTA」=「Real Time Attack(リアルタイムアタック)」

RTAはビデオゲームでのプレイスタイルの一つで、できるだけ短い時間でゲームをクリアすることを目的としたプレイ方法で、海外では「「Speed Run(スピードラン)」とも呼ばれます。

ゲーム内で時間が計測される「TA(タイムアタック)」とは違い、ゲームのオープニングやローディング時間なども含めた「実際に掛かった現実時間」を計測するのが特徴となっています。

競技としての「RTA」

RTAは、競技としても行われています。

特定のゲームをどれだけ早く、そして短い時間でクリア出来るのか?を競う、ゲーム競技としての「RTA」の方が最近は馴染みが深いのではないでしょうか。

RTAプレイヤーは「走者」と呼ばれ、走者は最速でゲームをクリアするために最適なルートやアイテムの取り方を研究し、反復練習を積んで高い技術を身につけます。

ゲームによって様々なレギュレーションが存在し、バグ技やグリッチの使用が認められているものもありますが、非公式のエミュレーターや改造コードを使用したプレイは基本的には認められていません。

あくまでも人間の手での最速を目指す、という点が理論値での最速を目指す「TAS」との良い対比になっていると個人的には思いますね。

RTAもTASもどっちも凄い!

「RTA」の発祥や元ネタ、由来は?

「RTA」の起源・発祥はファミ通の投稿コーナー

日本でRTAの起源となったのは、ゲーム雑誌「ファミコン通信」の投稿コーナーです。

最初はファイナルファンタジーシリーズの様なゲーム内にプレイ時間が表示されるゲームを利用し、最終セーブポイントまでの時間が競われていたそうです。

ただ、このやり方では

  • ゲーム画面でプレイ時間が確認出来るものでしかタイムアタックが出来ない
  • セーブ&リセットを繰り返すというプレイスタイルがベースとなる(競技性に欠ける)

と言った欠点があり、次第に現在の様にゲーム内の時計ではなく、現実での時間を計測してタイムを競う様に変わって行きました。

言葉としての「RTA」

「RTA(リアルタイムアタック)」という言葉自体は2000年にゲーム攻略サークル「極限攻略研究会」が創り出した造語です。

1998年頃から「ドラクエ」シリーズを研究し、低レベルクリアやタイムアタックなどのやりこみを行ってた極限攻略研究会のメンバー間で「RTA」という言葉が使われていたそうです。

そして、2006年1月に「ファミ通」で極限攻略研究会の「ドラクエ8」のRTAがやりこみ大賞を受賞。

その際、ファミ通誌上でも「リアルタイムアタック」という言葉を用いて極限攻略研究会のプレイ内容が紹介されています。

これを機に、他のメディアでも「RTA」という言葉が使われ始め、インターネット、そして「ニコニコ動画」などの動画投稿サイトの普及によって一気に「RTA」という言葉が広まりました。

RTAの本当の起源は遥か昔…

日本における「RTA」の起源については前述しましたが、海外におけるRTA、つまり「Speed run」という概念が生まれたのはもっと前だと考えられています。

RTAの歴史についてまとめられた本では、1977年に米国アタリ社が発売したゲーム機、「Atari 2600」の「Dragster」というゲームでタイムアタックが行われていたそうです。

なんと、日本でファミコンが発売されるよりも遥か前から、海の向こうでは最速クリアを目指す「走者」がいたんですね。

はえー…凄い…

RTAの類義語や対義語

RTAの類義語や対義語についても見ていきましょう。

RTAの類義語

  • TA(タイムアタック)

ゲームの最速クリアを目指しプレイする、という点ではRTAと同じですが、TAのタイムの計測方法は「ゲーム内時間」であるという点がRTAとは異なります。

その性質上、TAへの挑戦はゲーム自体にプレイ時間を計測する機能があるタイトルのみに限られるため、現在では主にレースゲームやアクションゲームの1コースの記録を競う際に使用される事が多い言葉です。

  • Speedrun(スピードラン)

前述の通り、海外におけるRTAは「Speed run」という名前で呼ばれます。

ただ、現実時間での最速クリアタイムを競うRTAとは少し違い、ツールの補助を受ける「TAS」もSpeed runの一種として扱われるため、厳密には「RTA」と「Speed run」は同義語ではありません。

RTAの対義語

「TAS」とはエミューレーター上でゲームを動かし、ツールの補助を受けて最速を目指すプレイの事です。

RTAが人間の限界に挑む競技なら、TASは人間の限界を超えた競技ですね。

近いようで程遠い「RTA」と「TAS」。

個人的にはどちらも見応えがあって大好きです

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