今回は「耳目を集める」という言葉について解説します!
「耳目を集める」とは、「大勢の注目を集める」という意味の言葉です。
「世界中の耳目を集めるニュース」みたいに使うよ!
「耳目を集める」の「耳目」とは、「大勢の注意」という意味があります。
この記事では「耳目を集める」という言葉の詳しい意味や発祥、使われ方などについても深掘りしています。
興味がある方は記事の続きへどうぞ!
「耳目を集める」とは?意味は「大勢の注目を集める」
「耳目を集める」の意味=「大勢の注目を集める」
「耳目を集める」とは「大勢の注目を集める」という意味の言葉です。
大勢が耳を傾ける、もしくは視線を集めるニュースや出来事に対して使用されます。
注目を集める範囲は狭い世界や個人ではなく、不特定多数や広範囲となります。
ただ「注目を集める」ことだけを指すため、ポジティブな意味でも、ネガティブな意味でもありません。
また、「耳目を惹く」と言われることもあります。
「人々の注目を集めている」ってことなんだね!
「耳目」は「大勢の注意」
「耳目」は「大勢の注意」という意味
「耳目」という言葉には下のように3種類の意味があります。
① 耳と目のこと。また、聞く行為や見る行為。
② 大勢の注意。
③ 人の目や耳となり、仕事の補佐をすること。また、その人そのもの。
今回は②「大勢の注意」という意味となります。
「耳目」という言葉自体は、8世紀後半の歌集『万葉集』に「昨日述短懐今朝汗耳目」(巻17・3973歌)と記載があります。
この場合は①「耳と目のこと」として使用されています。
意味は違いますが、古くから使用されている言葉であることに違いはないようです。
また「耳目」を使用した言葉は、「耳目を集める」「耳目を惹く」以外に、「耳目を驚かす」「耳目を属する」などがあります。
「耳目」自体は昔からある言葉なんだね!
「耳目を集める」の使い方・例文
「耳目を集める」という言葉を使った例文を見ていきましょう。
使用例①
この間のプロジェクトの提案はいかがでしたか。
あれは耳目を集めること間違いなしですよ!
使用例②
最近機嫌が良いけど、何か良いことがあったのかい?
ネイルアートをSNSにアップしたら、耳目を集めたんだ!
使用例③
なんだあの俳優のスキャンダルは!もうすぐドラマだというのに、けしからん!
耳目を集めちゃってますから、ドラマも中止か延期になるでしょうね。
「耳目を集める」の類義語や対義語
「耳目を集める」の類義語と対義語についても見ていきましょう!
「耳目を集める」の類義語
「耳目を集める」の類義語としては下記のものがあります。
耳目を惹く
「耳目を惹く」とは、「人の注意をひく。人の目にたつ」(精選版 日本国語大辞典)という意味です。
「耳目を集める」とほとんど意味は変わりません。
一般的には「耳目を集める」が正しい表記だという説もありますが、「耳目を惹く」は上記のように辞書にも記載されている言葉です。
また、1898年の小説「恋慕ながし」(小栗風葉)にも「今彼が雨曝しの看板一枚で、遍く世の耳目を引かうとするのは」との記載があります。
この間のプロジェクトの提案はいかがでしたか。
あれは耳目を惹くこと間違いなしですよ!
日の目を見る
「日の目を見る」とは、「それまで埋もれてしまっていたものが、世に知られるようになる」ことです。
最近機嫌が良いけど、何か良いことがあったのかい?
ネイルアートをSNSにアップし続けていたら、やっと日の目を見たんだ!
「耳目を集める」の対義語
「耳目を集める」の対義語としては下記のものがあります。
見向きもされない
「見向きもされない」とは、「全く注目されないこと」です。
なんだあの俳優のスキャンダルは!もうすぐドラマだというのに、けしからん!
でも中心的なキャラクターじゃないですし、見向きもされてませんよ。ドラマにも影響ないかと。
無視
「無視」とは、「そこに存在しているが、相手にしないこと」という意味です。
この間のプロジェクトの提案はいかがでしたか。
上層部には完全に無視されていますね。良い提案だったのですが……。