今回は「業者」という言葉について解説します!
「業者」とは、通常「商工業などの事業を営んでいる人」という意味の言葉ですが、ここでは
①マッチングアプリでマルチ商法や投資・宗教勧誘など本来とは異なる目的で活動する人々
②オンラインゲーム内のキャラクターやアイテムなどを販売して収益をあげる人々
を指す言葉としての「業者」を紹介します。
「理想的な子だと思ったら業者だった・・・」みたいに使うよ!
本稿での「業者」はもともと出会い系サイトでそのように呼ばれるようになりました。
この記事では「業者」という言葉の詳しい意味や発祥、使われ方などについても深掘りしています。
興味がある方は記事の続きへどうぞ!
業者とは?意味は「マッチングアプリやオンラインゲームで本来の目的以外の活動をする人々」
「業者」の意味=マッチングアプリやオンラインゲームで本来の目的以外の活動をする人々
業者とはマッチングアプリやオンラインゲームにおいて本来の目的以外の活動をする人々を指す言葉で、主にインターネットやSNSで使われています。
日常生活における「業者」とは異なるもので、ネガティブなニュアンスで用いられます。主に2つの場面で「業者」と呼ばれる人々がいるので順に見ていきましょう。
①マッチングアプリでマルチ商法や投資・宗教勧誘など本来とは異なる目的で活動する人々
マッチングアプリで一般の利用者を装って自己の利益のために活動する有害なユーザー。目的はマルチ商法や投資・宗教・風俗店への勧誘、他の有料サイトへの誘導など様々です。
特徴としては顔写真が美形すぎる、ハイスペックすぎる、LINE IDを公開、金持ちアピール、会話が成り立たない、すぐに会いたがる等が挙げられます。
②オンラインゲーム内のキャラクターやアイテムを販売して収益をあげる人々
オンラインゲームではアイテムやキャラクター、ゲーム内で稼いだ通貨を現実世界で販売する人々がいて、こうした行為をRMT(Real Money Tradeの略)といいます。
ほとんどのゲームでは禁止されており、規約に反した場合はアカウントの永久停止等の措置がとられています。RMT自体は法的に規制されていませんが、ゲームデータを改ざん・販売したという悪質な事例では、販売者が私電磁的記録不正作出・同供用の疑いで逮捕・書類送検されました。
購入者自身も詐欺被害やアカウント乗っ取り、アカウント削除のリスクがあるので安易に手を出すのはやめましょう。
「業者」は儲けるためにアプリやゲームに紛れ込んでる人たちなんだね。
業者の発祥や元ネタは「出会い系サイト」
「業者」の元ネタ、発祥=出会い系サイト
「業者」の発祥は出会い系サイトです。
出会い系サイトは1990年代には存在し、1999年ドコモの「iモード」サービス開始後に急増しました。「業者」もその頃から既に存在し、トラブルや犯罪の温床になるなど大きな社会問題に発展。規制強化により出会い系サイト自体は衰退しました。
その後スマートフォンが主流になり会員制のマッチングアプリが登場します。
2012年にサービスを開始した「Tinder」の成功をきっかけにマッチングアプリ市場は拡大し、オンラインでの恋愛が一般的なものになりました。
しかし、ここでも「業者」によるマルチ商法や投資・宗教勧誘などが横行。このような活動をする人々を総じて「業者」と呼ぶことが広く認知されるようになりました。
「業者」はずいぶん前から出会い系サイトで存在してたんだね。
業者の使い方・例文
「業者」という言葉を使った例文を見ていきましょう。
使用例①
マッチングアプリでめちゃくちゃ可愛い子見つけたんだ~
いやいや条件良すぎるでしょ。絶対業者じゃん。やめときなよ。
使用例②
アプリで知り合った人、メッセージがしつこくて・・・
業者じゃない?ブロックしとこう!
使用例③
こいつキャラもアイテムも充実しすぎてずるい!
業者から買ったんでしょ。そのうちゲームから追い出されるよ。
業者の類義語や対義語
業者の類義語と対義語についても見ていきましょう!
業者の類義語
業者の類義語としては下記のものがあります。
事業者
通常の意味での「業者」と同義ですが、単に業者というより丁寧な印象を与えます。
この案件は専門の事業者に依頼しましょう。
悪徳業者
本稿で紹介した「業者」と同義で、不正・悪質な商売を行う者。
固定電話は悪徳業者からしかかかってこないから解約したよ。
業者の対義語
業者の対義語はありません。