今回は「ひやりとする」という言葉について解説します!
「ひやりとする」は2つの意味を持つ言葉です。
①急に冷たく感じるさま
②思わぬ出来事に驚きや恐怖を感じるさま
「運転してたら人が飛び出してひやりとしたよ!」みたいに使うよ!
「ひやりとする」は状態を表す副詞の「ひやり」と動詞の「する」が合わさった言葉です。
この記事では「ひやりとする」という言葉の詳しい意味や由来、使われ方などについても深掘りしています。
興味がある方は記事の続きへどうぞ!
「ひやりとする」とは?意味は「急に冷たく感じる」「驚き・恐怖を感じる」
「ひやりとする」の意味=「急に冷たく感じる」「驚き・恐怖を感じる」
「ひやりとする」には2つの意味があります。
①急に冷たく感じるさま
②思わぬ出来事に驚きや恐怖を感じるさま
「ひやりとする」は物理的に冷たさを感じた時、思わぬ出来事に遭遇した際の心境を表す時に使います。「ひやっとする」とも言いますね。類似する言葉として「ひんやり」「冷え冷え」などがありますが、「ひやりとする」「ひやっとする」は瞬間的な冷たさや驚きを表現する際に使う点で異なるニュアンスを持っています。
また、人はショックを受けることで冷や汗をかきますが、熱を伴わずにかく汗は実際に冷たく感じられます。このことから驚きや恐怖を感じた時に「肝が冷える」「背筋が凍る」など、冷たさや寒さを表す言葉を用いるようになりました。
「ひやりとする」から派生した言葉として「ヒヤリハット」があります。ビジネスシーンや運転免許の取得時によく聞く言葉ですね。思わぬ出来事に「ヒヤリ」として「ハッと」気づくことを指し、厚生労働省はこれを「危ないことが起こったが、幸い災害には至らなかった事象」と定義しています。軽微なものから人の生命に関わる重大なものまであり、自身の教訓とするのはもちろん、広く共有することも求められています。
「冷たい!」と感じたりビックリしたときに使うんだね!
「ひやりとする」の由来や語源は状態を表す副詞「ひやり」+動詞「する」
「ひやりとする」語源=状態を表す副詞「ひやり」+動詞「する」
「ひやりとする」は状態を表す副詞「ひやり」と動詞「する」が合わさってできた言葉です。
表現そのものの発祥は不明ですが、室町時代の書物「玉塵抄」(惟高妙安)に「夏ひやりとすずしうあらう為ぞ。・・・」とあります。
また、明治時代の書物「浮雲」(二葉亭四迷)にも「・・・文三はひやりとして」とあり、古くからから物理的に冷たく感じるさまや驚き・恐怖を感じるさまを指して使われてきたことがわかります。
昔の人も「ひやりとする」って使ってたんだね!
「ひやりとする」の使い方・例文
「ひやりとする」という言葉を使った例文を見ていきましょう。
使用例①
明日のプールの授業楽しみー!
急に入るとひやりとするから、水に体を慣らしてから入るのよ。
使用例②
冷や汗かいてどうしたの?
もう少しで大事な書類を捨ててしまうところで、ひやりとしました・・・
使用例③
怖い話苦手なの?
うん。背筋がひやりとする感覚がどうにもダメでね・・・
「ひやりとする」の類義語や言い換え、対義語
「ひやりとする」の類義語と対義語についても見ていきましょう!
「ひやりとする」の類義語や言い換え
「ひやりとする」の類義語や言い換えとしては下記のものがあります。
ひんやりする
秋になると風がひんやりするね。
ぞっとする
もし落ちたらと思うとぞっとして高い所には立てないよ。
肝を冷やす
階段から落ちそうになって肝を冷やしたわ。
「ひやりとする」の対義語
「ひやりとする」の対義語としては下記のものがあります。
ほっこりする
寒い時期はこたつに入るとほっこりするね。
ほっとする
合格通知が来てほっとしたよ。
胸を撫でおろす
手術が無事に終わって胸を撫でおろしましたよ。