今回は「津々浦々(つつうらうら)」という言葉について解説します!
「津々浦々」とは、「全国いたるところ」という意味の言葉です。
「津々浦々どこにでも行ったことがあるよ」みたいに使うよ!
また「津々浦々」の由来は、日本の地形にあるとされています。
この記事では「津々浦々」という言葉の詳しい意味や由来、使われ方などについても深掘りしています。
興味がある方は記事の続きへどうぞ!
津々浦々とは?意味は「全国いたるところ」
「津々浦々」の意味=「全国いたるところ」
「津々浦々」とは「全国いたるところ」という意味の言葉です。
言い換えれば、「日本全国の隅から隅まで」となります。
ここで、言い換えに日本全国と、日本を限定しているのは、日本以外は対象にならないためです。
「世界津々浦々」とは言いません。
日本以外は対象にならないということで、日本国内の旅行が好きな人から聞く言葉かもしれません。
最近では外国人の来日が非常に増えており、ちょっと変な日本語ではあるけれど日本語を学習してから来る外国人の方もいるので「津々浦々」を知っている方がいるかもしれませんね。
日本全国のいたるところという意味を持つ津々浦々ですが、似たような言葉には「全国各地」、もっと限定して「47都道府県」があります。
「津々浦々」は全国的に見ると、「つつうらうら」と「つづうらうら」の2つの読み方があるようです。
どちらも間違いではなく、その地域の方言や認識する人によって違いがあるだけで、意味や使い方に全く差はありません。
「津々浦々」は四字熟語として掲載されているだけあって、ビジネスシーンなど改まった場所でも使える言葉です。
得意先の方との砕けた場での会話で、自分の趣味が国内旅行だった場合に使えそうですね!
(かなり限定的ですが…)
「津々浦々」って言葉そのものが日本を示していたんだね!
津々浦々の由来や語源は「日本の地形」
「津々浦々」の由来、語源=「日本の地形」
「津々浦々」は日本全国の隅々までを意味した言葉と説明をしましたが、その由来は日本の地形にあるとされています。
「津」は港、「浦」は入江や海岸を意味していて、港や入江・海岸を全て繋げると日本の国土を取り囲むことになります。
いくつもの港や入江や海岸を繋げるという意味で漢字を重ね「津津浦浦」→「津々浦々」となっていきました。
「津」は港、「浦」は入江や海岸という意味があったんだ!
日本の地形ならではの言葉だね!
津々浦々の使い方・例文
「津々浦々」という言葉を使った例文を見ていきましょう。
そのうちの1つは、「津々浦々」をさらに強調する例文として紹介しています!
使用例①
あの学校のサッカー部、強いわよねー
だよなー。
あの学校のサッカー部のやつら、津々浦々から来てるらしいぜ。
使用例②
現在、〇〇で日本の美味しいものを集めた物産展が開催されております。
津々浦々で取れた新鮮な野菜や魚介を使った料理が提供されており、大盛況となっております。
使用例③ さらに強調する表現
俺が定年したら、何かやってみたいことはある?
そうねぇ、全国津々浦々の美味しいものが食べに行きたいわ。
「津々浦々」自体に日本全国という意味がありますが、「全国」と重ねることでさらに強調した表現にすることができます。
津々浦々の類義語や言い換え、対義語
津々浦々の類義語と対義語についても見ていきましょう!
津々浦々の類義語や言い換え
津々浦々の類義語や言い換えとしては下記のものがあります。
全国各地
あの学校のサッカー部、強いわよねー
だよなー。
あの学校のサッカー部のやつら、全国各地から来てるらしいぜ。
47都道府県
俺が定年したら、何かやってみたいことはある?
そうねぇ、47都道府県の美味しいものが食べに行きたいわ。
津々浦々の対義語
「津々浦々」の四字熟語になるような対義語を調べてみましたがありませんでした。
あえて対義語とするならば、「局所的」「地域的」「地域限定」などがあげられるでしょう。