今回は「ドナドナ」というネットスラングについて解説します!
「ドナドナ」とは、人やものが強制的に連れていかれることを意味する主にネットで使われる言葉です。
「長年乗っていたバイクがドナドナされた。」みたいに使うよ!
ドナドナとは元々イディッシュ民謡で、世界各国でも歌われている楽曲です。子牛が無理やり牧場から市場へ売られていく歌詞から、日本では日常会話でも使われるようになりました。
この記事では「ドナドナ」という言葉の詳しい意味や発祥、使われ方などについても深掘りしています。
興味がある方は記事の続きへどうぞ!
ドナドナとは?意味は「自分の意志関係なく、強制的に連れていかれること」
「ドナドナ」の意味=人やものが強制的に連れていかれること
ドナドナとは人やものが強制的に連れていかれることを意味するネット用語です。
元々ユダヤ文化のイディッシュ民謡の一つで、この曲の歌詞に子牛が牧場から市場へ売られる為に運ばれていく情景から派生し、日本では「ドナドナ」が日常生活でも使われるようになりました。
手放したくないものを強制的に連れていかれるなど、悲しい、切ない気持ちの時に使う言葉なので、ネガティブなニュアンスで使われます。
長年乗った車やバイクなどを手放す際、愛着やもったいないという心情から「ドナドナされる」と使われます。また、近年問題となっているライブ開催時にチケット転売などの不正行為をした人が、会場から追い出される時などにも使うそうです。
また、日常生活での「行きたくない飲み会」や、「仕事での左遷」、電車に乗車中に乗り過ごし知らない駅まで来てしまったことなどにも使われます。
自分の意志関係なく連れていかれることを意味するんだね。
ドナドナの発祥や元ネタは「イディッシュ民謡(中東欧ユダヤ文化)」
「ドナドナ」の元ネタ、発祥=イディッシュ民謡(中東欧ユダヤ文化)
ドナドナの発祥、元ネタは1938年、ウクライナ出身のユダヤ系アメリカ人のショロム・セクンダによって作られたイディッシュ民謡の「Dana Dana」から来ています。
原題は「ダナダナ」ですが、英訳時に「ドナドナ」となったと言われています。
日本では1966年にNHKの音楽番組「みんなのうた」で放送され、小学校から高校までの音楽の教科書にも乗せられたことから、全国的に地名度も上がりました。
この曲の歌詞には、子牛が強制的に牧場から市場に売られていくという悲しい情景が歌われており、子牛を追いかける時にかける声を「ドナドナ」と言うそうです。
その歌詞の内容から転じ、日本ではネット用語として、手放したくないものを手放す時や、行きたくない場所に強制的に連れていかれる事などを仔牛に見立て、「ドナドナされる」と使うようになったそうです。
世界各国で歌われている曲から生まれたネットスラングなんだね。
ドナドナの使い方・例文
使用例①
久しぶり!よかったら明日遊ばない?
ごめん、明日は会社の飲み会にドナドナされるんだ…
使用例②
あれ?車新しくなったんだね。
そう。前の愛車はこの間ドナドナしてきたよ…
使用例③
起きて下さい。もう終点ですよー。
しまった!寝過ごして終点までドナドナされてしまった…
ドナドナの類義語や対義語
ドナドナの類義語と対義語についても見ていきましょう!
ドナドナの類義語
ドナドナの類義語としては下記のものがあります。
拉致(らち)
人を無理やり連れ去ること。
明日は会社の飲み会に拉致されるよ…。
連行(れんこう)
本人の意思にかかわらず、連れ立っていくこと。
早朝から子供に叩き起こされて、トイレに連行されたわ…。
ドナドナの対義語
ドナドナの対義語としては下記のものがあります。
解放(かいほう)
束縛や制限を取り除き、自由にすること。
会社の飲み会から解放された!自由時間バンザイ!