今回は「身に染みる(みにしみる)」という言葉について解説します!
「身に染みる」とは、「身体にしみこむほど強く受け止める」「身をもって実感する」という意味の言葉です。
「人の優しさが身に染みた」みたいに使うんだよ
「身に染みる」の言葉は「衣服の染色」が由来と言われています。
この記事では「身に染みる」という言葉の詳しい意味や由来、使われ方などについても深掘りしています。
興味がある方は記事の続きへどうぞ!
身に染みるとは?意味は「強く受け止める」「実感する」
「身に染みる」の意味=「身体にしみこむほど強く受け止める」「身をもって実感する」
「身に染みる」とは「身体にしみこむほど強く受け止める」「身をもって実感する」という意味の言葉です。
この言葉は、自分が体験したことを伝える時や相手へ感謝の気持ちを伝える時に使います。
「身に染みる」と言う言葉自体は敬語ではありませんが、前後の文に敬語を使うことでビジネスシーンや上司などにも使える言葉になります。
「身に染みる」には類義語には、「ひしひしと」や「心底」といった類義語があります。
これらの類義語は、「身に染みる」と互換性のある意味であると考えてよいでしょう。
また、「身に染みる」の「しみる」には、「染みる」「沁みる」「凍みる」「浸みる」「滲みる」などの漢字があります。
ここで意味に合っている「しみる」は、「染みる」と「沁みる」です。
「染みる」は液体によって色がつくことを、「沁みる」は心身に刺激を感じることを意味しているためです。
「人の優しさが身にしみた」を例にすると、「人の優しさという色に自分の心が染まった」と考えると「染まる」も正しい漢字であることを理解いただけるのではないでしょうか。
「浸みる」や「滲みる」は液体が何かにしみていくことを意味しているので違います。
「凍みる」では凍ってしまうので、全く違いますよね。
「しみる」って読む漢字はいくつかあるけど、「染みる」と「沁みる」が正しいのね!
身に染みるの由来や語源は「衣服の染色」
「身に染みる」の由来、語源=「衣服に染料が浸透する」
「身に染みる」は「衣服に染料が浸透する様子」が由来とされています。
経験や感情が自分の心に深く浸透し影響を与えることを衣服の染色に例えた言葉なのです。
日本では衣服の染色が古くから行われているため、いつ誕生したのかなどの明確な時期は分かりません。
自分の経験や感情の変化を衣服の染色に例えた言葉だったんだね!
身に染みるの使い方・例文
「身に染みる」という言葉を使った例文を見ていきましょう。
使用例① 深く感じた時
自分が子育てをするようになって、両親の苦労が身に染みて分かったわ。
よくこんな大変なことをやってたわね。
使用例② 体験したことを表現する時
今日は一段と寒いな
うん。
この寒さは身に染みるよ。
使用例③ ネガティブな心境を表現する時
一人暮らしに憧れてたけど、やること多いなぁ…
ご飯の炊き方も知らない自分が情けない。
今になって母ちゃんのありがたみが身に染みて分かる
身に染みるの類義語や言い換え、対義語
「身に染みる」の類義語と対義語についても見ていきましょう!
身に染みるの類義語や言い換え
「身に染みる」の類義語や言い換えとしては下記のものがあります。
ひしひしと
今日は一段と寒いな
うん。
窓越しでも寒さがひしひし伝わってくるね。
心底
一人暮らしに憧れてたけど、やること多いなぁ…
ご飯の炊き方も知らない自分が情けない。
今になって母ちゃんのありがたみが心底分かったわ
身に染みるの対義語
「身に染みる」の対義語を見ていきましょう。
「身に染みる」に対義語はないみたいよ