蛇足とは?意味・例文|由来・使い方|語源・類語・言い換えも紹介!

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今回は「蛇足(だそく)」という言葉について解説します!

「蛇足」とは、よけいなもの、なくてもよい無駄なものという意味の言葉です。

「その説明は蛇足で、要点を外している。」みたいに使うよ!

「蛇足」は、「戦国策」という中国の故事から由来しており、中国戦国時代から使われていると考えられています。

この記事では「蛇足」という言葉の詳しい意味や由来、使われ方などについても深掘りしています。

興味がある方は記事の続きへどうぞ!

目次

蛇足とは?意味は「よけいなもの」

「蛇足」の意味=よけいなもの、あっても無駄なもの

蛇足とは余分なもの、あっても役に立たないものという意味の言葉です。

文字通り蛇に足が生えていると、不自然だし違和感を覚えます。蛇はそもそも足がなくても動ける生き物なのでそこから、そのものがあっても使わない、役に立たないものという意味を表しています。

「あの映画、すごく面白かったんだけど、最後のあのシーンは蛇足だったなあ。」と、その物事にとって不要なものを表したり、

「蛇足ながら、わたくしから一言申し上げてもよろしいでしょうか?」など、余計なことだと分かっていながら、相手に進言するときなどにも使ったりします。

類義語としては、「無用の長物」「余計なお世話」「でしゃばり」など数多くあります。

どちらにしても否定要素があるイメージの言葉なので、使いどころを間違えないようにしましょう。

なくてもいいものを表すのに使う言葉なんだね!

蛇足の由来や語源は「中国の故事」

「蛇足」の由来、語源=中国の故事「戦国策」の「斉策」

「蛇足」という言葉の成り立ちは、もともと中国の故事「戦国策」の中の「斉策」に記されています。

昔、中国の楚という国で蛇の絵を早く正確に描く競争があり、一番早く描けた者が本来無い筈の蛇の足を描いてしまい勝負に負けてしまったというお話がありました。要はいらないものを付け足してしまった為に、失格してしまったわけです。

「蛇足」の由来はその故事からきているものと考えられています。

「蛇足」という言葉は、中国の古いお話からきていたんだね。

蛇足の使い方・例文

「蛇足」という言葉を使った例文を見ていきましょう。

使用例①

このレポートを読んで、感想を聞かせてくれるかな?

もちろんよ、でもこの最後のページはちょっと蛇足じゃない?

ああ、確かに。要点を再度強調しようとしているのかもしれないけどもう一度同じことを言う必要はないよね。

使用例②

今日のメニュー、美味しそうだね!でも、このサラダはちょっと蛇足じゃない?

ええ、そうかもしれないわね、でも、あなたに野菜をたくさん食べさせたくてメニューに加えたの。

僕のことを考えてくれたメニューだったんだね、ありがとう。

使用例③

先のプレゼンテーションは素晴らしかったよ。でも、最後の部分はちょっと蛇足だった気がするよ。

そうですか?そこが一番重要な情報だと思ったんですが…。

でも、既に他の部分でそれについて話していたし、充分クライアントには伝わったから、次からはもっと精査した発表を期待しているよ。

蛇足の類義語や言い換え、対義語

蛇足の類義語と対義語についても見ていきましょう!

蛇足の類義語や言い換え

蛇足の類義語や言い換えとしては下記のものがあります。

無用の長物

あっても役に立たないもの、かえって邪魔になるものという意味です。

彼ほどの知識があれば、辞書は無用の長物だ。

余計なお世話

手助けしてあげるなんて、余計なお世話だ。

僭越

自分の地位や身分をわきまえないで、出過ぎたことをするさまを意味します。

僭越ながら、私もその案に賛成です。

蛇足の対義語

蛇足の対義語としては下記のものがあります。

画竜点睛

物事を完成させるために必要な最後の仕上げという意味があります。

彼の提案はまさに画竜点睛で、計画を成功させるための鍵となったわ。

不可欠

この会社にとって、彼は必要不可欠な存在だよ。

必須

志望校に行くためには、この教科を勉強することが必須なんだ。

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