今回はカードゲームや競技性の高いeスポーツゲームで良く見る「Tier」という言葉について解説します。
「Tier(ティア)」とは、ゲーム内の環境における強さや人気の指標を表す言葉として使用されます。
Tier1が一番高い階層とされ、以降はTier2、Tier3と階層が下がって行きます。
ただ、競技性の高いゲーム全般で使用されるこの「Tier」という言葉、その意味、使われ方はゲームによって多少の違いがあるんです。
色んな使い方があるんだ
この記事では「Tier」という言葉の詳しい意味や発祥、使われ方などについても深掘りしています。
最後まで読んで頂ければ、あなたも「Tier」を使いこなせるようになること間違いなし!という事で興味がある方は記事の続きへどうぞ!
「Tier(ティア)」の意味は?
「Tier」の意味=ゲーム内での強さや競争力の分類
カードゲームや対戦ゲームでは、プレイヤーが様々なキャラクターやカード、戦術を使って対戦します。
これらのゲームでの「ゲームバランス」は常に揺れ動いており、特定のキャラクターやカード、戦術が他のものよりも強力で、勝利する確率が高いという状況が起こります。
このような要素を評価し、ゲーム内での競争力に応じて分類することでプレイヤーは戦略を立てやすくなります。この分類を行うための基準が、「Tier(ティア)」です。
Tierの概念
Tierは、ゲーム内のキャラクターやカード、戦術の競争力を評価し、それらをランク付けするための指標です。一般的に、Tierは高い順から「Tier 1」、「Tier 2」、「Tier 3」といった形で表現されます。
Tier 1は最も強力で人気のある要素、Tier 3は比較的競争力が低い要素を表します。
特別な「Tier」
基本的には「Tier1」がそのゲームに置いて最も高い基準です。ただ、環境によってはTier1よりも上の階層を表す、下記のような特別な「Tier」が存在する事もあります。
- Tier0(ティアゼロ)
- TierS(ティアエス)
- TierGod(ティアゴッド)
上記は、「Tier1」を超えた「Tier」であり、特定のデッキやキャラクターが完全に1強状態となった時に出現します。その為、「Tier0」や「TierGod」が出現した際には開発や運営に向けて、調整を望むユーザー、プレイヤーの叫びがSNSなどで数多く見られます(笑)
まあ、一強状態って言うのは面白くないよね
Tierの決定方法
Tierは、プロプレイヤーやコミュニティの意見、大会での実績、統計データなどに基づいて決定されます。定
期的にバランス調整が行われ、そのたびに環境が変わるゲームでは基本的に環境ごとにTierも変動します。そのため、勝利を第一の目標にするプレイヤーは常に最新のTier情報に注目し、自身の戦術や使用キャラ、カード、デッキ調整することが重要です。
Tierの活用方法
Tier情報を活用することで、プレイヤーは最適な戦術を見つけやすくなります。
また、Tierが高いキャラクターやカードが多く使われるため、それらに対抗する戦術を練ることも重要です。しかし、Tierだけに頼らず、自分のプレイスタイルや好みに合わせた戦術を立てることが、楽しみながら上達する秘訣です。
まとめると、カードゲームや対戦ゲームにおける「Tier」は、キャラクターやカード、戦術の競争力をランク付けする指標であり、プレイヤーが戦術を立てる際に重要な情報源となります。
Tier=強さ?
前述の様に、本来「Tier」は強さだけでは無く使用するプレイヤーの割合、人気なども加味して総合的に決定されます。なので、めちゃくちゃ強いけど、扱いが難しすぎて使い手が少ないキャラやカードがあった場合、厳密にいえばそれらは「Tier1」ではありません。
が、近年では単純な「強さ」だけを指す言葉として使用される事も多くなり、
単純に強いキャラ、カード=「tier1」
と思っている方も多いのでは?
とはいえ、言葉は使い手によって徐々に意味が移り変わっていくもの。
本来の意味からズレていたとしても、言いたい事が伝わるならそれで良いのではないでしょうか。
「Tier(ティア)」が使われている場所=
「Tier」という言葉は主に対戦ゲームやTCG(トレーディングカードゲーム)界隈で使用されています。
元々はTCG用語として使用されていた「Tier」ですが、現在は
- 格闘ゲーム
- FPS
- MOBA
など、競技性を重視したeスポーツゲームで使用された事により、一般層にも普及しました。
「Tier(ティア)」の発祥や元ネタ、由来は?
Tierの語源や発祥、元ネタ=MTG?
トレーディングカードゲームでの「Tier」の発祥は、一説によると1993年に発売されたTCG(トレーディングカードゲーム)、「マジック:ザ・ギャザリング(Magic: The Gathering)」と言われています。
MTGプレイヤーたちは、カードやデッキの強さを評価し、それに基づいてランク付けを行いました。このランキングシステムが、現在の「Tier」の原型となったと言われています。
「マジック:ザ・ギャザリング」の登場を皮切りに、他の多くのTCGでも「Tier」の概念が浸透。
また、インターネットの普及により、プレイヤーたちが情報を簡単に共有できるようになった事も「Tier」という言葉が広まった要因でしょう。
プレイヤー達によるTierリストがオンラインで拡散された事により、世界中のプレイヤーが同じ基準でカードやデッキの強さを評価出来るようになりました。
そんな歴史があったのか…
「Tier(ティア)」の使い方・例文
「Tier」という言葉の使い方や例文を紹介して行きます。
TCGでの使用例
この新しいカードゲーム、面白そうだね。でも、どのカードが強いのか分からないな。
そうだね。そんな時はこのゲームの「Tier」をチェックするといいよ。Tierはカードの強さやデッキの競争力をランク付けしたものだから、強いカードがすぐ分かるんだ
ありがとう!これでデッキ作りが楽しくなりそうだね。でも、Tierだけに頼らず、自分の好みも大事にしたいな。
その考え方、すごくいいね!Tierは参考の一つだけど、最終的には自分のプレイスタイルや好みでデッキを組むのが一番楽しいよ。
「Tier(ティア)」の類義語や対義語
Tier(ティア)の類義語や対義語
「Tier」はカードやデッキ、キャラクターの強さや競争力をランク付けするものですが、その類義語や対義語は明確に存在しませんでした。しかし、ランク付けや競争力に関連する言葉として、以下のような表現が使われることがあります。
- Rogue(ローグ)
一般的なTierリストやメタゲームにはあまり登場しないが、特定の状況下で優れた結果を出すことができるデッキやカードを指します。
- Junk(ジャンク)
通常の対戦で競争力が低いとされるデッキやカードを指します。これらは、Tierリストの最下位に位置することが多いです。
上記の言葉は「Tier」の高いデッキやカードとは対照的な位置付けを持つことが多いため、厳密には違いますが、対義語に近い用語として扱っても良いでしょう。