今回は「打診」というビジネス用語について解説します!
「打診」とは、「相談する」「考えを伺う」という意味の言葉です。
転勤について打診された!みたいに使うよ!
「打診」は、医療業界で使われていた言葉です。
この記事を読んでいる方の中にも、医者に背中をトントンと叩かれたことがあるという経験の方もいるのではないでしょうか?あの行為が打診です。
背中を叩いてかえってきた音を聞くことで、患者の内臓の具合を把握しています。
叩いて(提案をして)具合をみる(反応をみる)ということでビジネス用語でも使われるようになりました。
この記事では「打診」という言葉の詳しい意味や発祥、使われ方などについても深掘りしています。
興味がある方は記事の続きへどうぞ!
打診とは?意味は「考えを伺う」
「打診」の意味=相手の「考えを伺う」「意向を確認する」
打診とは、「相手に提案をして反応を見る」という意味で多く使われるビジネス用語です。
もともと医療業界で使われていた言葉が広まって、ビジネスシーンでも使われるようになったといわれています。
「打診」は、相手の意見や考えを伺うときに使うので、必ずしも答えを求めているわけではありません。
決定事項を求めているときに「打診」という言葉を使うと誤解させてしまうことがあります。
相手に決定事項を求めるときは、「検討」という言葉が適切でしょう。
意味をしっかりと理解して正しく使いましょう!
相手の様子をみる!ってことなんだね!
打診の由来は「医者の診察方法」
「打診」の由来=医者が指先や打診器で治療箇所をポンポンと叩いて診察をする行為
打診は、「打つ」という字と「診察」の「診」という字から成り立っているため、文字通り医者が診察することは想像できますね。
医療業界で使われていた「打診」とは、医者が内臓の状態を見るために患者の胸・背中を指先や打診器で叩き、音の響き方を確認する行為という意味で使われていました。これがもとになり、相手に少し働き掛けをしてその反応で相手の意向などを判断することをビジネス用語でも「打診」といわれるようになりました。
最近では、打診をする医者が減ってきたせいかビジネス用語の「打診」が一般的になっています。
本当に「打つ」「診察」だったんだ〜!
打診の使い方・例文
「打診」という言葉を使った例文を見ていきましょう。
使用例①
人事部から転勤の話は聞いたかい?
はい!海外転勤について打診されました!
使用例②
あの話を進めてください!
まず、取引先に打診してみます!
使用例③
この価格について少し打診させていただきたいのですが?
わかりました!聞きましょう!
打診の類義語や対義語
打診の類義語と対義語についても見ていきましょう!
打診の類義語
打診の類義語としては下記のものがあります。
提案
意見や考えを出すこと
海外転勤を提案されました!
表明
はっきりと表し示すこと
取引先に表明してみます!
提示
意見や考えを示し出すこと
この価格について少し提示させていただきたいのですが?
打診の対義語
打診の対義語としては下記のものがあります。
強制
相手が快諾しない物事を無理に押し付けること。
彼らは、強制的に引っ越しをさせられた!
無理強い
相手の嫌がることを無理に押しつけること。
無理強いするつもりはありません!
有無をいわせず
無理やり相手の意向を無視して行動すること。
家出した息子を有無をいわせず家に連れ戻した!