今回は「敢えて(あえて)」という言葉について解説します!
「敢えて」とは、「無理してでもやる」「わざわざ」という意味の言葉です。
「敢えて行く必要はあるのかな?」みたいに使うよ!
古典日本語の動詞である「敢う(あう)」の連用形に接続詞の「て」が付いて、「敢えて」になったと言われています。
この記事では「敢えて」という言葉の詳しい意味や由来、使われ方などについても深掘りしています。
興味がある方は記事の続きへどうぞ!
敢えてとは?意味は「無理してでもやる」「わざわざ」
「敢えて」の意味=「無理してでもやる」「わざわざ」
敢えてとは「無理してでもやる」「わざわざ」という意味の言葉です。
一般的な使い方は、自分から難しいことを選び、それを強調したいときに使います。
また「敢えて」は打消しの言葉でもあり、「まったく~ない」と言うような否定を表すことができます。
なので「必ずしも」「別に」などの意味を持ちます。
打消しの言葉の場合、副詞になります。
無理して何かに挑むときに使ったり、否定的に使うこともできるってことなんだね!
敢えての由来や語源は「古典日本語の動詞の敢う(あう)に「て」が付いた」
「敢えて」の由来、語源=「古典日本語の動詞「敢う(あう)」に「て」が付いた」
古典日本語の動詞である「敢う(あう)」の連用形に接続詞の「て」が付いて、「敢えて」になったと言われています。
「敢う(あう)」は、難しいとわかっていながら挑み達成するという意味を持っています。
また「敢う(あう)」という言葉単体で使うことはなくなり、現在の形である「敢えて」と使われるようになりました。
「取り敢えず」「敢え無く」も「敢う(あう)」から生れています。
「敢う(あう)」が形を変えて「敢えて」になり、「無理してでも」「わざわざ」という意味になりました。
無理して困難に挑んで達成するという意味の「敢う(あう)」が、今の「敢えて」になったんだね!
敢えての使い方・例文
「敢えて」という言葉を使った例文を見ていきましょう。
使用例①
このプロジェクトのリーダーを務めるのは大変だろうけど、挑戦してみる価値はあると思わない?
敢えてリーダーになる必要はあるのかな?でも、新しい経験が得られるかもしれないね。
そうだよね。このチャンスを逃すのももったいないし、やってみようかな。
使用例②
この週末に山に登ろうと思ってるんだけど、一緒に行かない?
敢えて山に登る必要はあるの?天気も良くなさそうだし、危険じゃない?
そうかもね。確かに天気もあまりよくなさそうだし、やめておこうか。
使用例③
明日の旅行に行くと聞いたんだけど、君は参加するつもり?
敢えて参加するつもりはないよ。予定があって、行けないんだ。
分かった。次の機会に一緒に旅行に行けることを楽しみにしてるよ。
使用例④
最近では「敢えて」をこのように使う人が増えています。
敢えての類義語や言い換え、対義語
敢えての類義語と対義語についても見ていきましょう!
敢えての類義語や言い換え
敢えての類義語や言い換えとしては下記のものがあります。
強いて
強いて言えば、今週末は時間があるけど、できるだけ早く終わらせたいと思っているよ。
押して
押して欲しいことがあれば言ってね。私も手伝いたいと思ってるから。
無理に
無理にでも仕上げようと思ってるけど、まだ完璧ではないかもしれない。
敢えての対義語
「敢えて」の対義語はありませんでしたが、関連語はあります。
むりやり
ちょっとむりやりだけど、時間を作って一緒に行こうか。