今回は「暗黙の了解」という言葉について解説します!
「暗黙の了解」とは、言葉しなくても了承されているルールという意味の言葉です。
東京ではエスカレーターは左に立つのが暗黙の了解!みたいに使うよ!
「暗黙の了解」は「暗黙(黙っていても)」と「了解(わかっていること)」の2つの言葉からできたものです。
この記事では「暗黙の了解」という言葉の詳しい意味や発祥、使われ方などについても深掘りしています。
興味がある方は記事の続きへどうぞ!
暗黙の了解とは?意味は「言葉しなくても了承されているルール」
「暗黙の了解」の意味=言葉しなくても了承されているルール
暗黙の了解とは言葉しなくても了承されているルールという意味の言葉です。
言葉にしなくても了承されているルールというのは、様々な状況で存在します。
- 言わなくてもお互い通じ合っているように了解されていること
例えば、「母さんが料理を作って、父さんが皿洗いをするのは暗黙の了解だ。」のように日常化されている行動や、熟練の技などに対して使います。
- 言う必要がないくらい世間では当たり前とされていること
世の中には、「お年寄りの方が立っていたら席を譲る」「エレベーターでボタンの近くの人が開閉ボタンを押す係になる」「東京ではエスカレーターは左に立つ」など、どこかに係れていたり、法律で決まってなくても、当たり前に守っていることに対して使います。
- 集団の中で、そうするべきだと言わないけど浸透しているルール
会社などで、「新入社員はメモ帳をもってメモを取る」「上司から誘われた飲み会には出席する」「電話は3コール以内に出る」といった礼儀やマナーにあたることに対して使います。
暗黙の了解を守って良いこともあれば、暗黙の了解を不快に思うこともあるので、ポジティブにもネガティブにもなる言葉です。
言わなくてもわかるでしょ!ってことなんだね!
暗黙の了解の由来は「『暗黙(黙っていても)』と『了解(わかっていること)』」
「暗黙の了解」の由来=「暗黙(黙っていても)」と「了解(わかっていること)」から
「暗黙の了解」の由来は「暗黙(黙っていても)」と「了解(わかっていること)」という2つの言葉の組み合わせからできたのもです。
「暗黙」は「口に出さずに黙っている」という意味の言葉。
「了解」には「よく理解すること・承認すること・さとること」といった意味があります。
この二つの言葉の単純な組み合わせと考えられるでしょう。
いつから使われだしたか、どうやって広まったかなどの明確な情報はありませんでした。
日本人は「空気を読む」という文化があるほど、口に出さないことを美とする文化もあるため、そういった中で生まれた言葉なのではないでしょうか?
黙ると理解したという二つの言葉を組み合わせたものなんだね!
暗黙の了解の使い方・例文
「暗黙の了解」という言葉を使った例文を見ていきましょう。
使用例① 言わなくてもお互い通じ合っているように了解されていること
言わなくてもお互い通じ合っているように了解されているときの「暗黙の了解」の使い方です。
あの店員2人の動き、無駄がないね……。
どっちかが注文を聞いていたら、もう一人がお水を運んでいるよ!
あれぞ、暗黙の了解ってやつだ!
使用例② 言う必要がないくらい世間では当たり前とされていること
言う必要がないくらい世間では当たり前とされている場面での「暗黙の了解」の使い方です。
なんでみんな串カツにソースをたっぷりつけてるの?
大阪では、ソースの二度づけ禁止は暗黙の了解やねん。
使用例③ 集団の中で、そうするべきだと言わないけど浸透しているルール
集団の中で、そうするべきだと言わないけど浸透している場面での「暗黙の了解」の使い方です。
野球のサインって相手から見えるよね?見たら打てるんじゃない?
野球界では、見ないことが暗黙の了解なんだよ!
暗黙の了解の類義語や対義語
暗黙の了解の類義語と対義語についても見ていきましょう!
暗黙の了解の類義語
暗黙の了解の類義語としては下記のものがあります。
暗黙のルール
「暗黙のルール」は、言葉にしなくても承認されていることという意味の言葉です。
うちの会社は新入社員が忘年会の幹事担当なのが、暗黙のルールだよ!
不文律(ふぶんりつ)
「不文律」は、文章になっていないきまりという意味の言葉です。
我が家では、母さんが一番風呂に入るのが不文律なんだ!
暗黙の了解の対義語
暗黙の了解の対義語としては下記のものがあります。
成文法(せいぶんほう)
「成文法」は、文章にされている法律やきまりという意味の言葉です。
未成年がお酒を飲んではいけないのは成文法で決まっているよ!