暗黙の了解の言い換え15語を紹介!ビジネスで使える別の言い方は?

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今回は「暗黙の了解」の言い換え表現を紹介します!

「暗黙の了解」は言葉に出して明言しなくても、当事者間で自然と理解や納得が得られている状態をあらわす言葉です。

日本の「察する文化」を背景に持ち、職場や集団内で共有されている理解事項として機能しています。

社内の暗黙の了解です。

日常的にはあまり使われることのない、ややフォーマルな言葉です。

この記事では「暗黙の了解」の言い換えを15語紹介しています!興味がある方は記事の続きへどうぞ!

目次

暗黙の了解の”フォーマルな”言い換え・類語!ビジネスやレポートで使える言葉を紹介!

まずは暗黙の了解のフォーマルな言い換え語、類語を紹介します。

ビジネスシーンやレポートで使うには、フォーマルな言葉が向いています。

①不文律

フォーマルな言葉を表す画像

不文律(ふぶんりつ)=「文書に明文化されていないが、人々の間で当然のこととして守られているルールや慣習」の意味

類義語は「約束事」「慣習」「しきたり」「空気」「掟」です。

組織内で口に出さなくても皆が理解している行動規範やマナーを指します。

「暗黙の了解」は当事者間の理解や納得を表し、「不文律」はより規則性や拘束力を含意する表現です。

例文

社内の不文律です。

②共通認識

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共通認識=「同じ物事や言葉について、関係者が同じように理解している共通の理解」の意味

類義語は「相互理解」「認識の一致」「共感」「合意」「意思統一」です。

会社の方針や事業戦略に対しメンバーの理解と共感を高め、解釈のギャップを防ぐために使われます。

例文

社内の共通認識です。

③自明の理

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自明の理(じめいのり)=「説明せずとも明らかで、誰にでも正しいとわかる道理」の意味

類義語は「当然のこと」「明白な事実」「常識」「当たり前」「公理」です。

語源は哲学・数学用語で、「証明不要な明らかな命題」の意味があります。

「当たり前」は単なる常識的判断を表し、「自明の理」はより論理的・普遍的な真理を示します。

例文

社内では自明の理です。

④申し合わせ事項

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申し合わせ事項=「集団内で話し合って決めた約束や取り決め事項」の意味

類義語は「取り決め」「合意事項」「協定」「覚書」「決まりごと」です。

部署間やプロジェクト内での行動ルールや手順の統一に使われます。

「申し送り」は業務引継ぎ時の情報伝達を指し、「申し合わせ」は関係者間の相互の合意に基づく取り決めを指します。

例文

社内の申し合わせ事項です。

⑤慣例

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慣例=「長く続けられてきた結果、自然と定着した習慣ややり方」の意味

類義語は「慣習」「しきたり」「風習」「ルール」「恒例」です。

組織内で長年続いている習慣や手続きを説明する際に用います。

「恒例」が定期的に繰り返される行事を指し、「慣例」はより広く習慣化された行動パターンや手順を表します。

例文

社内の慣例です。

⑥了解事項

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了解事項=「物事の内容や事情を理解して承認した項目や事柄」の意味

類義語は「承認事項」「合意事項」「確認事項」「共通認識」「承知事項」です。

理解した上で認めることを示す「了解」と、似ている言葉は次のような違いがあります。

  • 「了承」:より承認のニュアンスが強い
  • 「承知」:知って受け入れること
  • 「承諾」:依頼を受け入れること
  • 「快諾」:喜んで承諾すること

例文

社内の了解事項です。

⑦黙示の合意

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黙示の合意=「言葉や書面によらず、行動や状況から暗黙的に成立する合意」の意味

類義語は「黙認」「黙契」「推定合意」「暗黙の同意」です。

明示的な契約書がない場合でも、取引の経緯や双方の行動から合意があったと判断される場面で使用されます。

「明示の合意」は書面や言葉で明確に表現され、双方の合意が成立していることです。

例文

社内では黙示の合意です。

⑧無言の了解

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無言の了解=「言葉で表現せずとも相手の意図や意思を察して自然と了承し合うこと」の意味

類義語は「黙認」「黙示の合意」「無言の同意」「黙契」です。

議論せずに互いの意識が一致している場合や、細かな説明を省略して合意が成立する場面で使われます。

無言の了解」は個人間の意思疎通に重点があり、「暗黙のルール」は組織や集団が一方的に定めた規範です。

例文

社内では無言の了解です。

⑨黙契

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黙契(もっけい)=「言葉にせずとも双方の心が通じ合い、呼吸や行動が自然に一致すること」の意味

類義語は「無言の了解」「黙認」「黙示の合意」「阿吽の呼吸」です。

語源は中国語で「黙って約束する」から来ています。

チームワークやパートナーシップにおいて、詳細な説明なしに互いの意図が理解できる状態に使われます。

例文

社内では默契が築かれています。

⑩内諾

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内諾(ないだく)=「公にはしていないが非公式に承諾すること」の意味

類義語は「非公式の承諾」「暗黙の同意」「内定」「内示」「事前承諾」です。

公式発表前の同意を表現する際に使用されます。

「承諾」は正式な同意を表し、「内諾」はより非公式で暫定的な同意を意味します。

例文

社内で内諾されています。

暗黙の了解の”カジュアル”な言い換え・類語!

暗黙の了解のカジュアルな言い換え語、類語を紹介します。

ビジネスシーンやレポートで使うのには向いていませんが、親しみやすい表現に言い換える時に役立ちます。

⑪なんとなく分かってること

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なんとなく分かってること=「明確な説明や言語化はされていないが感覚的に理解している内容」の意味

類義語は「経験則」「察し」「雰囲気で理解」「共通認識」「空気感」です。

空気を読んだ対応や阿吽の呼吸として現れる言葉です。

曖昧さが誤解を招くリスクがあるため、重要事項は明確化するとよいでしょう。

例文

社内でなんとなく分かってることです。

⑫お約束

カジュアルな言葉を表す画像

お約束=「事前に決まっていたことや、当然の流れとして期待される展開」の意味

類義語は「既定路線」「定番」「慣例」「通例」「前提条件」です。

慣例として定着した事柄を指す際に使われます。

くだけた表現のため、フォーマルな場面では「規則」「手順」などを使うとよいでしょう。

例文

社内のお約束です。

⑬阿吽の呼吸

ややカジュアルな言葉を表す画像

阿吽(あうん)の呼吸=「言葉を交わさずとも互いの意図やタイミングがぴったり合う状態」の意味

類義語は「以心伝心」「黙契」「息が合う」「無言の連携」です。

意思疎通を図り、スムーズに連携・協働できている状況を例えた言葉です。

語源はサンスクリット語の「阿(あ)」と「吽(うん)」に由来します。

仏教の万物の始まりと終わり、また呼吸(吐く・吸う)を象徴し、日本では狛犬や仁王像にも表現されています。

例文

社内では阿吽の呼吸です。

⑭以心伝心

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以心伝心=「言葉を使わず心と心で通じ合うこと」の意味

類義語は「以意伝意」「以感伝感」「息が合う」です。

語源は禅宗で「心を以て心に伝う」という教えに由来し、言葉を超えた精神的な伝達を意味します。

「阿吽の呼吸」は行動やタイミングの一致を指し、「以心伝心」は心の内容や意図が言葉を介さず伝わることに重点があります。

例文

社内では以心伝心です。

⑮わかってるよね?

カジュアルな言葉を表す画像

わかってるよね?=「相手が既に理解していることを確認または期待する表現」の意味

類義語は「理解してるよね?」「承知のはずだよね?」「念のため確認だけど」「知ってるよね?」「ご存知ですよね?」です。

暗黙の前提や共通認識を確認する場面で使われます。

言い方が強く誤解を生みやすいため、丁寧な確認が望ましいです。

例文

社内のこと、わかってるよね?

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