今回は「安心」の言い換え表現を紹介します!
「安心」は気がかりなことがなくなり、心が落ち着くときに使う言葉です。
この言葉は、フォーマル寄りでもカジュアル寄りでもない、ニュートラルな言葉といえます。
この記事では「安心」の言い換え語について紹介しています。
興味がある方は記事の続きへどうぞ!
安心とは?意味は「心配事がなく心が落ち着く」
「安心」の意味=心配事がなく心が落ち着くこと
かしこまった場面では「安心いたしました」と表現すると、より丁寧な印象になります。
彼が試験に合格し、安心しました。
安心の”フォーマルな”言い換え・類語!ビジネスやレポートで使える言葉を紹介!
まずは安心のフォーマルな言い換え語、類語を紹介します。
ビジネスシーンやレポートで使うには、フォーマルな言葉が向いています。
①安堵
安堵=「物事がうまくいって安心すること」の意味
「堵」は「垣」を表します。垣の内で暮らす意味が語源となった言葉です。
安心と同じ意味で使うことができます。
日常会話で使うには少し堅苦しい印象の言葉といえるでしょう。
例文
彼が試験に合格し、安堵しました。
②安泰
安泰=「物事が安定しており、不安がないこと。」の意味
「安」も「泰」もどちらも同じ意味「やすらか」という意味を表す漢字です。
安泰は今後も続くイメージで使用するので、その点が安心とのニュアンスの違いとなります。安定とも似たような意味で使われます。
結婚式などでよく耳にする言葉なのでややフォーマルよりな印象の言葉ですが、場合によっては、日常会話で使っても不自然ではありません。
例文
彼は、安泰な生活を送っています。
③安穏
安穏=「何事もなく、おだやかなこと。」の意味
「あんのん」と読みます。
安心は広い対象で使うことができますが、安穏は世の中の生活や社会、暮らし等を指して使うことが多い言葉です。「安穏無事な暮らし」のようにして使われます。
日常のカジュアルな会話ではほとんど耳にしません。あまりメジャーな言い回しではないので、意味の説明を求められる可能性もあります。
例文
彼は、安穏な生活を送っています。
④心弛び
心弛び=「気持ちがくつろぐこと。」の意味
「こころゆるび」と読みます。
安心と同じような場面で使える「くつろぐ」といった意味に加え、心弛びは「気持ちが緩み、油断すること。」というネガティブな意味もあるため、合わせて知っておきましょう。使う際は注意が必要です。
古風な印象の言葉で、日常会話で使うと不自然な印象です。また、あまり聞きなれないワードですので、意味の説明を求められる可能性もあります。
例文
道で猫に出会い、心弛びました。
⑤平穏
平穏=「変わったことが起こらず、おだやかなさま。」の意味
「へいおん」と読みます。
安心は広い対象に向けて使うことができますが、平穏は暮らしや時代に向けて使うことが多い言葉です。「平穏な毎日を送る」のようにして使います。
ややフォーマル寄りな印象の言葉です。ただ、使うシーンは限定されるかもしれませんが、日常会話で使っても不自然ではない印象の言葉です。
例文
彼は平穏な生活を送っています。
⑥放心
放心=「心の状態にはりつめたものがなくなること。」の意味
放心は中国語で「安心」を意味します。
安心とは少々意味合いが異なり、不安なことがなくなりぼんやりとしているイメージが強い言葉です。「放心状態」という組み合わせでよく耳にすることが多いでしょう。
ややフォーマル寄りな言葉といえますが、カジュアルな場面でも問題なく使える言葉です。
例文
彼は試験勉強が終わり、放心状態です。
安心の”カジュアル”な言い換え・類語!
安心のカジュアルな言い換え語、類語を紹介します。
ビジネスシーンやレポートで使うのには向いていませんが、親しみやすい表現に言い換える時に役立ちます。
⑦無難
無難=「避難すべき点がないこと。欠点のないこと。」の意味
「ぶなん」と読みます。
安心と意味は異なりますが、ミスを避ける意味合いで安心を使う際の言い換えとして使うことができます。「無難な話題」や「貴重品は持って行かない方が無難です。」のように言い換えることができます。
フォーマルな場でも使っても問題はないですが、ややカジュアル寄りな印象を受ける言葉です。
例文
彼は無難な生活を送っています。
⑧ホッとする
ホッとする=「緊張がとけて、安心するさま。」の意味
ホッとするは単純にリラックスしている表現としても使われますので、安心よりも広い範囲で使う言葉といえるでしょう。
フォーマルな場面で使ってもさほど問題はありませんが、ややカジュアル寄りな印象を受ける言葉です。パソコンやスマートフォンで変換する際「ホットする」と誤変換しないように気を付けましょう。
例文
彼が試験に合格し、ホッとしました。
⑨気休め
気休め=「一時的な、その場限りの安心」の意味
安心よりも狭い範囲で使われる言葉です。“取り急ぎの立替え”というイメージで使われるため、ネガティブな印象が強い表現です。「気休めに過ぎない」という表現をよく耳にしますね。
日常会話やカジュアルな場面で日常的によく使われるフレーズですが、フォーマルな場面でも問題なく使うことができる言葉です。
例文
彼は、気休めに自分自身にそう言い聞かせました。
⑩胸をなでおろす
胸をなでおろす=「心配が解決して安心すること。」の意味
安心と同じ意味で使うことができます。安心した情景が目に浮かんでくる、とてもイメージしやすい言葉ですね。単に「安心しました」よりも心がこもった印象を受けます。
フォーマルな場でも、日常のカジュアルな会話でも自然に使える便利な言葉です。
例文
彼が試験に合格し、胸をなでおろしました。
⑪ほっこりする
ほっこりする=「気持ちや心が和む。癒される。」の意味
元々は「疲れた」という意味の京ことばです。現代では、一般的には、元々の意味と異なる上記の意味で使われるようになりました。
ほっこりするは癒される場面に出くわした際などにでも使うことができる言葉です。安心よりも広いシーンで使うことができます。
フォーマルな場面で使うには不向きな言葉といえます。ビジネスシーンでも使うことは避けた方がいいでしょう。
例文
道で猫に出会い、ほっこりしました。
⑫心温まる
心温まる=「人の優しさや絆などに感じ入り、穏やかな気持ちになること。」の意味
心温まるは一方的に得られる感情について表すこともできるイメージです。そのため、安心よりも広いシーンで使うことができます。
フォーマルな場面でも、カジュアルな場面でも使える言葉です。なにげない会話の中で、「心温まる話をありがとう」のようにさらっと使えると素敵ですね。
例文
彼が試験に合格したことは、心温まるいいニュースでした。
⑬危なげない
危なげない=「ハラハラすることなく見ていられる。危なそうな気配がないさま。」の意味
読み方は「あぶなげない」です。
安心と同じ意味で使うことができます。
ニュートラルな位置付けの言葉です。少し回りくどい印象を受け、危ないのか、危なくないのか瞬時に迷いがちなフレーズのため、あまり頻繁に使うのは避けたほうがいいかもしれません。
例文
彼は、危なげなく試験に合格しました。
⑭ほんわかした
ほんわかした=「心が和んで、気持ちのいいさま。」の意味
安心とだいたい同じ意味で使うことができます。安心より抽象的であいまいなイメージです。
ビジネスシーンやフォーマルな場面には不向きです。親しい人との日常会話で使うレベルと考えておけばいいでしょう。
例文
道で猫に出会い、ほんわかしました。
⑮心に灯がともる
心に灯がともる=「心が和む。癒される。」の意味
安心と同じような意味で使うことができます。安心に+胸が温まる、ぽかぽかする感情を表現でき、安心よりも特別感のある印象です。そのため、安心よりもやや対象が狭くなります。また、少し抽象的な印象を受けます。
小説で出てきそうな言い回しの印象を受けます。情景が目に浮かび、綺麗な表現の言葉だと思います。日常会話でさらっと使えると素敵なフレーズではないでしょうか。
例文
道で猫に出会い、心に灯がともりました。