今回は「有難い」の言い換え表現を紹介します!
「有難い」は「感謝する様子」や「嬉しく思う様子」、「もったいない」、「滅多にない」、「困難である」などの意味があります。
ビジネスシーンにおける「有難い」は丁寧語の「です」を付け加え、「誰かからの配慮や気配りに感謝の意を示したいとき」や「支援や協力に対してお礼をしたいとき」に使われることが多いようです。
早々にご対応いただき、有難いです。
「有難い」はどちらかというとカジュアル寄りの言葉なので、目上の人に対して使うときは注意が必要でしょう。
この記事では「有難い」の言い換えを15語紹介しています!興味がある方は記事の続きへどうぞ!
有難いの”フォーマルな”言い換え・類語!ビジネスやレポートで使える言葉を紹介!
まずは有難いのフォーマルな言い換え語、類語を紹介します。
ビジネスシーンやレポートで使うには、フォーマルな言葉が向いています。
①有難く存じます
有難く存じます=「ありがとう、助かる、嬉しいと思う」の意味
「有難い」に「存じます(思う、考える、知っているという意味の謙譲語)」を組み合わせた「有難く存じます」は、感謝の気持ちに謙遜の思いを添えた言葉です。
「有難く存じます」は敬語表現なので、「有難い」よりも丁寧に感謝の気持ちを伝えられるでしょう。
フォーマルなニュアンスを持ち、目上の相手にも問題なく使える表現です。
例文
早々にご対応いただき、有難く存じます。
②幸甚に存じます
幸甚に存じます=「とてもありがたいと思う」の意味
「幸甚(こうじん)」は「非常に幸せであること」を意味する言葉で、相手の行動や言葉に対して深い感謝の意を示すことができます。
目上の人に何かを依頼したり感謝したりするときは「有難い」から「幸甚に存じます」と言い換えると良いでしょう。
手紙やメールなどの文章中でよく使われる表現で、フォーマルな印象を与える言葉です。
例文
早々にご対応いただき、幸甚に存じます。
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③深謝申し上げます
深謝申し上げます=「心から感謝します」の意味
「深謝」には「心から感謝すること」や「心から詫びること」という意味があります。
「言う」の謙譲語である「申し上げる」に丁寧表現の「ます」を付け加えることで、「有難い」よりも丁重な表現になっています。
目上の人や取引先相手でも使えるフォーマルな言い回しです。
例文
早々にご対応いただき、深謝申し上げます。
④感謝いたします
感謝いたします=「(他人から厚意を受けて)ありがたいと思う」の意味
感謝の「感」には「心が動く」という意味が、「謝」には「礼を言う」という意味があります。
「感謝」に「いたします(「します」や「やります」などを丁寧に言い換えた言葉)」を付け加えることで、「有難い」よりも丁寧に感謝の思いを表現できるでしょう。
敬意の込もった言い回しなので、フォーマルな場面に適しています。
例文
早々にご対応いただき、感謝いたします。
⑤感謝の念に堪えません
感謝の念に堪えません=「ありがとうと思う気持ちを抑えきれない」の意味
「念」には「いつまでも心にとどめる」や「一途に思いを込める」、「思い詰めた考え」などの意味があります。
また、「堪える」には「感情などを抑える」や「がまんする」という意味があり、否定形にすると「抑えきれない」という意味になります。
それらを組み合わせた「感謝の念には堪えません」は、「有難い」よりも深く感謝の気持ちを伝えることができるでしょう。
会話よりも文章中で用いられることが多い、フォーマル寄りの言葉です。
例文
早々にご対応いただき、感謝の念に堪えません。
⑥ご配慮に感謝します
ご配慮に感謝します=「相手の心遣いをありがたいと思う」の意味
「配慮」とは「事情をふまえて気遣いのこもった取り計らいをすること」という意味の言葉です。
目上の人が自分を気遣ってくれたときは「有難い」から「ご配慮に感謝します」と言い換えると良いでしょう。
主に文章や改まった会話で用いられる、フォーマル寄りの言い回しです。
例文
早々にご対応いただき、ご配慮に感謝します。
⑦感謝しております
感謝しております=「ありがたいと思っています」の意味
「感謝」に「しております」を付け加えることで、謙譲語としてのニュアンスが強くなります。
感謝の思いを丁寧に表現できるので、目上の人や取引先には「有難い」よりも「感謝しております」を使うと良いでしょう。
日常会話で使われることはほぼなく、文章やビジネスメールに多く登場するフォーマルな言葉です。
例文
早々にご対応いただき、感謝しております。
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⑧心よりお礼申し上げます
心よりお礼申し上げます=「心の底から感謝します」の意味
「心より」には「心の底から」や「心から」という意味があります。
後に「お礼申し上げます」を続けることで、「有難い」よりも礼儀正しい印象が強くなるでしょう。
難しい言葉ではありませんが、ビジネスシーンでも問題なく使えます。
例文
早々にご対応いただき、心よりお礼申し上げます。
⑨かたじけなく存じます
かたじけなく存じます=「(こんなにしてもらって、)もったいなく思います」の意味
「かたじけない」は「恐縮する気持ち」や「丁寧な気持ちを込めて行う謝罪やお礼」を意味する言葉です。
単に感謝するだけでなく、恐縮している気持ちも一緒に込めたい場合は「有難い」から「かたじけなく存じます」に言い換えると良いでしょう。
時代劇や昔の物語に登場する言葉ですが、ビジネスなどの改まった場面でも多く使用されています。
例文
早々にご対応いただき、かたじけなく存じます。
有難いの”カジュアル”な言い換え・類語!
有難いのカジュアルな言い換え語、類語を紹介します。
ビジネスシーンやレポートで使うのには向いていませんが、親しみやすい表現に言い換える時に役立ちます。
⑩痛み入ります
痛み入ります=「(相手の手厚い配慮や好意などに対して)深く感じ入る」の意味
「痛み入る」は相手からの気遣いや親切に対して「恐縮しながらもありがたく思う」という意味の言葉です。
感謝の気持ちを表すことができますが時には皮肉として使われることもあり、「有難い」から言い換える際は相手との関係性に注意が必要です。
ビジネスでも問題なく使えますが、相手の年齢や状況を見極めて使用すると良いでしょう。
例文
早々にご対応いただき、痛み入ります。
⑪恐縮です
恐縮です=「(自分に対する厚意が)嬉しい、気恥ずかしい、申し訳ない」の意味
謙虚な姿勢を示すときによく使われる言葉です。
目上の人の発言や行動を受けて「ありがたい」と「申し訳ない」を同時に感じた場合は、「恐縮です」を使うと良いでしょう。
親しい友人や家族にはあまり使用しませんが、幅広いシーンで登場する言葉です。
例文
早々にご対応いただき、恐縮です。
⑫恐れ入ります
恐れ入ります=「(相手の厚意に対する)感謝や恐縮の気持ち」を意味する表現
何かをお願いするときや、迷惑をかける可能性があるときによく使われる言葉です。
「恐れ入ります」は「有難い」と同様に「相手から褒められた場合の返答」として用いられることが多く、「恐縮しながらも感謝して受け止める」というニュアンスを表現できるでしょう。
ビジネスメールや電話など、幅広い場面で使えるニュートラルな言葉です。
例文
早々にご対応いただき、恐れ入ります。
⑬助かります
助かります=「(相手のサポートによって自分の負担が軽減されて)ありがたく思う」の意味
「助かる」には「危険な状態から免れる」や「被害に遭わなくてすむ」、「労力や費用が少なくてすむ」などの意味があります。
「支援してもらったおかげで自分の負担が減った」という場面では「助かります」を使うのも良いでしょう。
ややカジュアルな言葉なので、目上の人に使うと失礼になる可能性があります。
例文
早々にご対応いただき、助かります。
⑭感謝の気持ちでいっぱいです
感謝の気持ちでいっぱいです=「ありがとうという気持ちで胸が満たされている」の意味
感謝の度合いやインパクトが大きいときによく使われる表現です。
「有難い」だけでは味気ないと感じる場合は「感謝の気持ちでいっぱいです」を使うと良いでしょう。
「いっぱい」という言葉を使っているため、カジュアルな印象に捉えられる可能性があります。
例文
早々にご対応いただき、感謝の気持ちでいっぱいです。
⑮ありがとうございます
ありがとうございます=「感謝しています」の意味
「ありがとう」は感謝の気持ちを表す言葉で、「滅多にない」や「珍しい」を意味する「有り難し」という言葉が変化したものです。
ひらがな表記で読みやすく、感謝の気持ちを素直に表現できるので、「有難い」よりも使い勝手が良いと言われることもあります。
日常会話など様々なシーンで使われるのでややカジュアル寄りな言葉ですが、ビジネスシーンでも問題なく使用できます。
例文
早々にご対応いただき、ありがとうございます。
最後までご覧いただきありがとうございました。
退職や転職で悩んでいるあなたへ