今回は「後回し」の言い換え表現を紹介します!
「後回し」は順番を変えて後に遅らせるという意味の言葉です。
この企画に関する質疑応答は後回しにします。
優先順位や順序を後ろに回すことを意味します。
後回しにするということは、先にするべきことが他にある・重要なことが別にあるという捉え方ができるためネガティブな印象になります。
表現を変えれば後回しとなる事柄が軽く見えなくなる、カジュアルな言い方です。
この記事では「後回し」の言い換えを15語紹介しています!興味がある方は記事の続きへどうぞ!
後回しの”フォーマルな”言い換え・類語!ビジネスやレポートで使える言葉を紹介!
まずは後回しのフォーマルな言い換え語、類語を紹介します。
ビジネスシーンやレポートで使うには、フォーマルな言葉が向いています。
①持ち越し
持ち越し=「解決できないまま、次の機会へ送ること」の意味
仕方なく後回しにするといったニュアンスが強い表現です。
次回でじっくり取り掛かりましょうといったニュアンスを持たせられます。
この企画に関する質疑応答は次回へ持ち越します。
②保留
保留=「その場ですぐ決めてしまわずに、そのまま少し止めておくこと」という意味
保留は後に回すのではなく、一時的にストップする場合に用います。
言葉自体に「後回し」という意味はありませんが、保留により他の事柄が先に進むケースが多いでしょう。
この企画を決行するかどうかは一時保留とします。
③プライオリティが低い
プライオリティ=「重要度・優先順位」という意味
緊急性があったり優先すべきだったりする案件は「プライオリティが高め」と表現されます。
例文では「プライオリティが低い」と表現することで「だから後回しにして良い」というニュアンスを含ませています。
後回しにしたいものを明言したくないときに、使いやすい表現でしょう。
今日の議案の中でも、この企画はプライオリティが低いですね。
④後述
後述=「あとで述べる」ことやその事柄を指す
文書で「説明は後回しにします」と伝えたい場合には「後述します」と表記するのが良いでしょう。
書類上ではスペースや読みやすさを考慮して、情報を後回しにした方がよい場合もあるので、あまりネガティブな印象にはなりません。
この企画に関する質疑応答を後述します。
⑤ペンディング
ペンディング=「未解決の状態で保留する」という意味
保留中であること。保留よりもネガティブな印象が薄れる表現です。
ぶら下がるという語源がある「pending」という単語が由来で「未解決」「先送り」という意味があります。
採決が宙ぶらりんであるというイメージで使われるようになり、できるビジネスマンが使う横文字ワードと言えるでしょう。
この企画は一旦ペンディングとしましょう。
⑥後日にする
後日=「事が起こったあとの日時」を指す
一般的に2〜3日後、長くても一週間後くらいに取り掛かりましょうという意味で用います。
「後回し」であれば、その日のうちに着手することも含まれますが「後日にする」と表現した場合、少なくとも当日中は進行がストップとなります。
この企画に関する質疑応答は後日にします。
⑦延期する
延期する=「予定の期日を先に延ばす」という意味
本来であれば、当日またはすぐに取り掛かる予定だったものを数日以上後回しにする場合は「延期する」と表現できます。
自分ひとりの意思決定ではなく、天候や条件不足などで複数人の予定が変更になる場合に用いられます。
この企画に関する質疑応答は次回会議まで延期します。
後回しの”カジュアル”な言い換え・類語!
後回しのカジュアルな言い換え語、類語を紹介します。
ビジネスシーンやレポートで使うのには向いていませんが、親しみやすい表現に言い換える時に役立ちます。
⑧先延ばし
先延ばし=「物事の処理や決定をすぐにせず見送る」という意味
「後回し」と同義で、主に自分の行動について表現するネガティブな言い回しが「先延ばしにする」です。
必要なことを大した意味もなく後回しにしているニュアンスです。
そのため例文のように他人の言動について「先延ばし」と表現すると不平不満を含んだ言い方になるでしょう。
この企画に関する質疑応答は先延ばしされました。
⑨またの機会
またの機会=「今回は難しいので次回に」という意味
ストレートに断ると角が立つから、あいまいに断るときの定番フレーズでもあります。
ただし本当に次回が存在する場合もあり、言われた側は様々な要因から判断する必要があります。
使う際には、以下のように区別すると親切でしょう。
- 断りたいなら「またの機会に」のみ
- 単純な後回しなら「またの機会として〇〇日頃に」と具体的に日時を示す
具体的に日時を決められなくても「決まり次第こちらから連絡します」と伝えれば印象が良くなりますよ。
この企画に関する質疑応答はまたの機会にしましょう。
⑩後ほど〇〇します
後ほど=「少し時間がたったころ」を指す
「数分~3日以内」先の日時へ後回しにする場合に使えます。
ただし後ほどでは非常にあいまいなので、ビジネスシーンで用いるなら以下のように具体的に述べるのが好印象です。
- 15分後に
- 会議の最後に
- 3日以内に
相手がおおよそでも時間を想像できるよう伝えるのがポイントです。
この企画に関する質疑応答は後ほど執り行います。
⑪遅らせる
遅らせる=「行う時間を遅くする」という意味
後回しとほぼ同じ意味の言い方ですが、先にとりかかる事柄が無い場合は「遅らせる」が適当です。
「後回し」よりは「致し方なく」といった感じがあり、対象の事項を軽んじない表現と言えます。
会議やイベントの司会進行では「後回し」より「遅らせる」の方が適切ですが「後ほど」よりは雑な表現でしょう。
この企画に関する質疑応答は後に遅らせて、次の議題に進みます。
⑫時間をおいて
時間をおいて=「時間的にいくらか間隔をあけること」の意味
仕方なく・避けられずという意味ではなく、あえて後に回すときには「時間をおいて」と言うと良いでしょう。
少し時間をもたせることでより良い結果を生む場合があるときの表現としてピッタリです。
この企画に関する質疑応答は時間をおいてから行います。
⑬二の次
二の次=「ある物事を軽視し、二番目とすること」を表す
「今一番重要なのは他にある」場合の表現です。
「プライオリティが低い」という言い回しより乱暴でそっけない言葉です。
「私のことは二の次で構いません」など相手にへりくだる場面で自分のことを指せば、相手を不快にさせないでしょう。
この企画に関する質疑応答は二の次で良いでしょう。
⑭ないがしろにする
ないがしろにする=「存在するものをないもののように軽んじること」の意味
すでに後回しにしている状況を「ないがしろにしている」と表現できます。
後回しよりも軽んじた印象が強くなり、正面から「ないがしろにします」とはあまり言いません。
「後回しにしない」と否定したいときには「ないがしろにしない」とするのも良いでしょう。
この企画をないがしろにするつもりはありません。
⑮そっちのけ
そっちのけ=「かまわず放っておくさま」
「後回し」が「無視」や「放置」に近い場合は「そっちのけ」と表現されます。
実際は順番が後ろになっているだけでも、他人からは「忘れている?」「する気がないかも」という印象を持たれることもありますね。
そういった状況を指すのに「そっちのけ」が適当です。
この企画をそっちのけにして他の企画を進めるのはいかがなものかと思います。