今回は「文明の利器」という言葉について解説します!
「文明の利器」とは、便利な道具や機械という意味の言葉です。
「これは文明の利器だ」みたいに使うよ!
「利器」という言葉の意味が転じたものです。
この記事では「文明の利器」という言葉の詳しい意味や発祥、使われ方などについても深掘りしています。
興味がある方は記事の続きへどうぞ!
文明の利器とは?意味は「便利な道具や機械」
「文明の利器」の意味=便利な道具や機械
文明の利器とは便利な道具や機械という意味の言葉です。
文明の発達によりもたらされた便利な道具や機械という意味で、慣用句のように使われます。
「文明」とは、おもに科学技術の発展や、国家などの社会の整備によって得られる、物質的な文化を言います。
では次に「利器」とは何か。
利器にはいくつか意味があります。
- 鋭利な刃物
- 使い勝手の良い、便利な機械、道具
- 優れた才能
という三つです。
この二つの意味が合わさり、技術の発展により生まれた便利な道具や機械を指すようになりました。
この文明の利器ですが、文明の力と書き間違えやすいので注意しましょう。
技術の発展で生まれた便利な道具や機械のことなんだね!
文明の利器の発祥や元ネタは「『利器』の意味が転じたもの」
「文明の利器」の元ネタ、発祥=「利器」の意味が転じたもの
文明の利器は、「利器」の意味が転じたものです。
元々は鋭利な刃物とおいう意味でした。
鋭いという意味が転じて「使い勝手の良い」「優れている」という意味でも使われるようになります。
一番古い記録は文明東漸史(1884)〈藤田茂吉〉内篇「時に実学者を用て文明の利器を求むるの情あるも、忽ち之を拒絶して厳刑を加ふるに至る」です。
現代でも様々な作品で使われていますよ。
「所謂(いわゆる)文明の利器ですな」
(出典:1986年 芥川龍之介 「MENSURA ZOILI」)
「インターホンなんて文明の利器は、このアパートには装備されていない。」
(出典:2008年 西尾維新『クビシメロマンチスト 人間失格・零崎人識』)
文学だけではなく、「スマホという文明の利器がないと生活が出来ない」といった日常会話の中でもよく耳にする言葉です。
古くから文学の中で使われていた記録があるんだね
文明の利器の使い方・例文
「文明の利器」という言葉を使った例文を見ていきましょう。
使用例①
最新の機械なんかによく使います。
もうすぐボーナスですね。何か買うんですか?
思い切ってお掃除ロボットという文明の利器を買おうと思うの!
使用例②
飛行機などの乗り物も文明の利器と言えるでしょう。
海外旅行楽しみだね!
文明の利器のおかげで海外旅行も簡単に行けるようになったよなあ
使用例③
必ずしも良いことをもたらすわけではありません。
スマホを使った犯罪が増えてるんだって
文明の利器が犯罪をもたらしてしまったんだね
文明の利器の類義語や対義語
文明の利器の類義語と対義語についても見ていきましょう!
文明の利器の類義語
文明の利器の類義語としては下記のものがあります。
メカニズム
機械仕掛け。
この現象のメカニズムを解明しよう
絡繰(からくり)
糸やぜんまいなどを使い、精密な細工や仕掛けによっていろいろなものを動かすこと。
お茶出しが絡繰とはすごい!
発明
現代の発明ですごく便利になったよね!
文明の利器の対義語
文明の利器の対義語としては下記のものがあります。
鈍器
鈍器を振り回してた人がいたって…怖いねえ