今回は「段取り」の言い換え表現を紹介します!
「段取り」は、仕事や作業などを手際よく進めるための、準備や計画を表す言葉です。
この言葉は、比較的かしこまった場面で使うことが多く、フォーマルな表現といえます。
この記事では「段取り」の言い換え語について紹介しています。
興味がある方は記事の続きへどうぞ!
段取りとは?意味は「物ごとを行う手順や準備」
「段取り」の意味=物ごとを行う手順や準備のこと
『段取り八分、仕事二分』という格言があるように、ビジネスの場面で使われることが多い言葉でもあります。
プロジェクトを成功させるために段取りは重要です
段取りの”フォーマルな”言い換え・類語!ビジネスやレポートで使える言葉を紹介!
まずは、「段取り」のフォーマルな言い換え語、類語を紹介します。
ビジネスシーンやレポートで使うには、フォーマルな言葉が向いています。
①手順
手順=「物事をすすめていく順序」の意味
「手順」は、「段取り」と同じようによく使われる言葉ではないでしょうか。
「段取り」は仕事の進む方向をおおまかに順序だて、さらに細かく順番を決めるのが「手順」となるイメージです。
例文
プロジェクトを成功させるための手順は重要です
②順番
順番=「規則的に決めた並び順」の意味
「順番」は、ものごとの位置関係が前後しないよう決めた順序のことです。
あらかじめ「順番」を決めておくことで、ものごとをスムーズに進めることができます。
例文
プロジェクトを成功させるために順番は重要です
③手配
手配=「特定の場所や場面に物や人を割り当てること」の意味
「手配」も「段取り」の代わりに使える言葉です。
「手配します。」などと見聞きしたこともあると思います。
物の調達はもちろん、人員の配置などにも使える言葉です。
ただし、指名手配の場合の「手配」は、依頼するという意味合いが強く「段取り」の言い換えとはニュアンスが異なります。
例文
プロジェクトを成功させるために手配は重要です
④手はず
手はず=「あらかじめ予定や計画をしていることの流れ」の意味
「手はず」は、物事を始める際に、あらかじめ決めておく事を指す場合が多いです。
ものごとが順調に進むように準備や決め事をする時に使える言葉です。
例文
プロジェクトを成功させるために手はずを整えることは重要です
⑤工程
工程=「目的達成までの道筋」の意味
「工程」は、製造業など生産の現場で多く使われる言葉です。
作業を進める日程や過程、手順などを段階的に明確に表します。
安全な作業を効率的に履行するために必要な言葉ですね。
例文
プロジェクトを成功させるために工程は重要です
⑥次第
次第=「物事が経過して至る」の意味
「次第」は、ものごとがそこに至った経過や理由を報告する場面で使われます。
「あなた次第です!」というように、明確でない成り行きの判断を他者に任せる時に多く用いられるようです。
例文
プロジェクトが成功次第、開示することは重要です
⑦アジェンダ
アジェンダ=「ビジネス用語で行動計画」の意味
「アジェンダ」の語源は、英語のagendaでプランや日程、予定表のことを指します。
ビジネスの現場では会議を開くタイミングなどで「アジェンダ」が使われます。
その場合の「アジェンダ」は、目的や議題を共有し有意義な会議にするための必要な段取りと言えるでしょう。
例文
プロジェクトを成功させるためにアジェンダは重要です
⑧タイムライン
タイムライン=「時刻表、時間割」の意味
「タイムライン」は、本来「時刻表」や「時間割」という意味です。
ビジネスの現場でいう「タイムライン」は、時間の経過で変化する状況や計画を指します。
プロジェクト計画の実行方法を時系列にまとめる際に、「タイムラインを組む」などと言ったりします。
例文
プロジェクトを成功させるためのタイムラインは重要です
⑨プロセス
プロセス=「手順、工程」の意味
「プロセス」は、英語の「Process」を語源とします。
結果を出すまでの過程という意味をもち使う人の立場によって、「プロセスよりも結果がすべて」や、「結果ではなくプロセスを評価」などと優先順位が変わる言葉です。
作業の行程や方法のことを指す『業務フロー』などは「プロセス」と言えます。
例文
プロジェクトを成功させるためのプロセスは重要です
段取りの”カジュアル”な言い換え・類語!
段取りのカジュアルな言い換え語、類語を紹介します。
ビジネスシーンやレポートで使うのには向いていませんが、親しみやすい表現に言い換える時に役立ちます。
⑩膳立て
膳立て=「いつでもにすぐに取り掛かれるように準備する」の意味
「お膳立て」などは耳にしたことがあるのではないでしょうか?
「膳立て」は、江戸時代から使われている言葉で、食事の際に一人分の料理を折敷(膳)に並べ、すぐに食事ができるようにすることを指しました。
接頭語の「お」がついて「お膳立て」になったのは、明治の頃からと言われます。
準備を整えるという意味として比喩的に広がったのもこの頃からと言われています。
また「お膳立て」と言う言葉は、対象者に知られず隠れて準備をする時などにも使うため、使い方には配慮が必要な場合があります。
例文
プロジェクトを成功させるためにお膳立ては重要です
⑪計画
計画=「ゴールや目的達成までの段階を考える」の意味
「計画」の「計」は、数をかぞえるや目論むなどの意味、「画」は考えを巡らすや区切るなどの意味を持ちます。
「計画」は、ものごとのやり方や順番を考える意味で使われます。
ちなみに、「計画」を「プラン」ということもありますが、「計画」は悪巧みにも用いられるのに対して、「プラン」は悪事には使われません。
例文
プロジェクトを成功させるために計画は重要です
⑫支度
支度=「必要なものを準備する」の意味
「支度」は、予定を行う際に必要なものを用意することを表します。
料理の下ごしらえや、季節の衣替えなどにも「支度」という言葉を使います。
帰り支度、冬支度、旅支度、支度金などは、見聞きしたことがあるかもしれませんね。
例文
プロジェクトを成功させるために支度は重要です
⑬運び
運び=「ものごとの前後ろなどの順番はっきりさせること」の意味
「運び」は、ものごとの前後ろををはっきりさせることで順序よく進めるときに用います。
よく耳にする言葉で「運びとなりました」というものがありますが、こちらはものごとが決定したことを柔らかく伝えたい時の表現方法となりは「段取り」とは意味合いが異なります。
例文
プロジェクトを成功させるためにことの運びは重要です
⑭ステップを踏む
ステップを踏む=「段階を追って」の意味
「ステップ」という言葉は、足を動かす動作や階段、手順などたくさんの意味を持ちます。
一段一段上り下りする階段が「ステップ」と表現されたりします。
ダンスでは、決められたタイミングで決められた足運びをすることを「ステップを踏む」といいます。
「ステップ」は、「踏む」と組み合わせて、一つ一つ確実に慎重にすすめたい時に「段取り」のかわりに使える言葉です。
例文
プロジェクトを成功させるためにこのステップは重要です
⑮準備
準備=「ものごとにすぐに取りかかれる状態にしておくこと」の意味
「準備」は、「用意」や「支度」と同様にものごとに速やかに取りかかれるよう備えることを指します。
態勢を整えたり、必要なものを用意するなどは「準備」にあたります。
ちなみに、「成功の秘訣は、何よりもまず、準備すること。」という言葉を残されたのはヘンリー・フォード氏(フォードの創設者)です。
例文
プロジェクトを成功させるために準備は重要です